50周年の「弘前工芸協会展」実行委員会に行ってみたら思ったのと違った話し[PR]
やたらに暑くなった5月某日、さいとうは緊張しながら弘前市在府町にある「弘前こぎん研究所」を訪れました。
ここは建築家・前川國男氏のデビュー作と言われる建物でもあります。
わたしは月に1度カフェに集まって、津軽こぎん刺しをそれぞれ好きに楽しむサークル「みんなのこぎん」を主宰し、入門ワークショップを行い、こぎんフェスにもサークル展示で参加していながらも、まだこれまでこぎん界の大御所であるこちらに来たことがなかったのです。
北海道から数年前に来て、気楽に趣味としてこぎん刺しを楽しんでいる身として、一度は行きたいと思いながらも、わたしなんかがフラリと行ってもいいのだろうか…。
なかなか行けなかったばかりに、勝手に心理的なハードルが高くなっていたのですが、ひょんなことから「弘前こぎん研究所」の建物を訪ねることになりました。
それは、「今年50周年を迎える弘前工芸協会展の取材」です。
伝統ある津軽の手工芸、その技を研鑽する工芸作家たちの集い……ますます緊張が高まります。
そうしてドアを開けたのですが、工芸協会の様子は事前に思っていたイメージとはまったく違ったのでした。