【2022年】青森田舎館村の田んぼアート「モナリザ」19年越しのリベンジがアツかった!
やっとこの時期が来ました青森県田舎館村の田んぼアート!
人口約7500人の村が稲でつくる一大絵巻です。
2022年のモチーフは第一会場が「モナリザと湖畔」、第二会場が「縄文から弥生へ」と発表されました。
色が違う稲を精密に植え分けることで描く田んぼアート、この記事ではその変化を随時更新してお知らせします。
コロナ禍以降中止になっていた田んぼアート、3年ぶりの制作に胸が高鳴ります!
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田んぼアート第1会場のテーマは「モナリザと湖畔」
田舎館村役場に隣接する田んぼアート第1会場、今年のテーマは「モナリザと湖畔」です。
和洋の美人画が稲で描かれるのですね。
特に「モナリザ」は田んぼアート初期に正面から見た図案をそのまま田んぼに植えて公開したところ、手前の胴体が大きく見えたために失笑をされてしまったそうです。
それがきっかけとなって、田んぼアートの図案には展望デッキから見た時の角度に合わせて遠近法が用いられることになりました。
その後も技術と稲の種類の多様さを長い期間をかけて積み重ねることで、その精密さには他の追随を許さないクオリティーになったのです。
田舎館村の田んぼアート、初期の1993年からの進化がすごすぎ?
— 工藤 瑞穂 / soar編集長 (@mimimizuho) August 16, 2018
役場の職員がアイデアを思いついて始まり、村民の美術の先生が絵を描き、測量士が図面を描き、職員や村民が植えるらしくて、努力が涙ぐましい?✨
モナリザが遠近法間違っちゃったのも愛おしいけど、最後の真田丸すごくないですか!! pic.twitter.com/hMFARBlNzN
本来は2020年にリベンジ公開する予定だった「モナリザ」は、2年を待って19年ぶりの制作・公開になります。
これは、もう激アツです!
5/20 田んぼを茅でマッピング中
田んぼアートは水田に多様な色の稲を植え、それが生育することで描く生きたアートです。
その田植えは以前はイベントとして開催され、村外・県外からも田植えに来る人がいるくらいで、よくニュースや新聞にも載っていました。
(今年は田植えイベントはありません)
この日に見てきたのは、その前の作業「カヤ打ち」です。
水をはった田んぼに膨大な数の茅(かや)を目印として立て、テープで仕切り、区分けをするところです。
遠近法を用いて作られた図面を元に、測量技術を使って一本一本立てていくのです。
その数なんと約8,100点!(第一会場)
村の職員の方々や近隣の土地家屋調査士さんが、この気の遠くなる作業をしていました。
作業の様子を短い動画にまとめました!
田舎館村の田んぼアート、3年ぶりの第一会場製作!
— さいとうみかこ(うらべっち)弘前に暮らす道産子オカン (@urabetti) May 20, 2022
田植え前の作業を見学させてもらいました。
CADで描かれた図面に従って、8000本を超えるカヤを目印に打ってテープで仕切っていきます。
カヤに付いている色で植える稲の色を分けているそうな。
もう田植え前からすごい。 pic.twitter.com/Hv7Cif9kZv
次は田植えの時に見に行きたいですね!
5/26 田んぼアートの田植え2日目
田植え2日目にまたお邪魔してきました。
この日はモナリザのお顔周りを中心に、細かいところから苗を植えていっていました。
田植えも田舎館村職員の方々が総出で行っているそうです。
今年採用された若手の方は初めての田植え。
初田植えが超絶技巧の田んぼアートって難しそう……。
これいつ終わるんだろうと思うほど果てしない作業に見えましたが、土日は近隣の方々の協力もあって29日にはモナリザも湖畔も完成したそうです。すごい!
6/2 今だけ無料公開中の展望デッキ
5月末から6月10日までは入館料無料で田んぼアートが見られます!
ということで、行ってきました田舎館村。
みごと田植え完了した第一会場です。まだ稲が育つ前なので田んぼの水面が主になっていますね。
これからどう変化していくのかが楽しみです!
ちなみに、ちゃんと受付の方もいますし、検温・消毒・連絡先記入の対応もあります。
田舎館村の田んぼアート、展望デッキ開放!
— さいとうみかこ(うらべっち)弘前に暮らす道産子オカン (@urabetti) June 2, 2022
まだ稲が育ってない今は無料公開期間です。
左が「モナリザ」
右が「湖畔」 pic.twitter.com/vQvMtkaq6H
6/27 くっきりとアートが見えてきました!
雨が降る前の6月27日、田んぼアート第一会場と第二会場へ。
有料期間に入ったので各300円の入場料を支払います。
そして展望デッキに上がったところ……!!
モナリザ!!湖畔!!!
— さいとうみかこ(うらべっち)弘前に暮らす道産子オカン (@urabetti) June 27, 2022
田舎館村の田んぼアート技術すごすぎ!!! pic.twitter.com/BHMHznrFOC
そして、今年初めて第二会場へ足を運びます。
第二会場は道の駅いなかだて弥生の里に隣接しています。
第一会場より二週間ほど後に田植えをしているので、まだ稲の色はあまり出ていません。
なお、ここは横長すぎて普通に撮れないのでパノラマ画像にしています。ちょっと形が歪んでいますので、ぜひ本物を見てほしい!
次は見ごろを迎える7月中旬から下旬あたりを狙います!
7/14 「モナリザと湖畔」見ごろに!
第一会場の田んぼアートは見ごろを迎えてました!
三連休を前にして全国ネットのテレビや新聞などメディア掲載も増えています。
第二会場の「縄文から弥生」の変化が大きかった!
前回は輪郭でしたが、だいぶアートになっています。
これでも、ガイドの方によるとまだ色が出揃っていないそうです。また行かねば。
7/30 第1・第2会場ともに色が出揃いました!
8月になるとねぷた祭りやお盆で混み合うので、7月末にもう一度行ってきました!
朝9時半頃に入場する時は並ばずに入れましたが、10時頃になると建物の外にも行列ができていました。
この7月末から8月中旬は見頃シーズンと多客期が重なるので、暑い日に見に行く方は水分補給や日除けをしていきましょう。
第2会場も彩り豊かになりました。
9/9 熟成された美女画の色合い
ねぷたとお盆と夏休みで混み合う8月はスキップして、9月9日に最後の観覧へ行きました。
もうだいぶ色が変わっていて熟成された風合いになっています。
田舎館村田んぼアート、秋色のモナリザでした。 pic.twitter.com/JRbLfR5rqM
— さいとうみかこ(うらべっち)/ 弘前に暮らす道産子オカン (@urabetti) September 9, 2022
今年は稲刈りイベントは無く、地元の団体や子ども、役場職員で刈り入れをしたそうです。
田植え前からずっと見てきたのは初めてだったので、忘れられない田んぼアートになりました!
2023年も楽しみにしています!
石のアートは「車寅次郎」継続
第2会場の田んぼアートに隣接している石のアート。
色が違う石を敷き詰めて作るアートです。こちらも田んぼアートと同じく上から見た時にバランスがとれるように遠近法が使われています。
2019年は映画「男はつらいよ」50周年を記念して、「車寅次郎」を描きました。
こちらは公開当時の写真です。
岩木山に「松竹」の文字が見える!! pic.twitter.com/wpVJBi126g
— さいとうみかこ(うらべっち)@弘前住みブロガー (@urabetti) 2019年5月5日
思わずテーマを口ずさみましたが、風が強くてよく聞こえませんね。
子どもの頃から父親に連れられて「男はつらいよ」を映画館で見てきたわたしです。
寅さんの向こうに見える岩木山に、あの「松竹」のロゴが浮かんできました。
(↓イメージ図)
(怒られたら消します)
3年ぶりの公開にあたり変わったこと
近年の田んぼアート第1会場は6階の天守閣と4階の展望デッキから観覧できました。
今年は密を避けるためか階段で登る6階天守閣は閉鎖のようです。
なので、入場料は第1会場300円(展望デッキ)+第2会場300円=600円ですね。
(小学生は各100円、幼児無料)
ねぶた・ねぷた祭りは夜なので、日中は田んぼアートへ。
そんな導線をうまくつかんで8000人に満たない村に30万人もの観光客を呼び寄せる田舎館村。
冬は第二会場の田んぼにスノーアートも描くなど、企画・実行力がすごい村です。
開催要項は田舎館村のホームページからご確認ください。
特に今年はコロナ禍以降初公開なので、受付書に記入や検温・手指消毒・マスク着用・入場数制限もあります。
見ごろは7月中旬~8月中旬頃。
一見の価値はありますよ!
今これを書いていて知ったのですが、田舎館村の観光PR動画も2022年4月にアップされていましたので、ご参考にどうぞ。
田舎館村田んぼアートへの行き方
車
- 弘前市街地から15~20分ほど
- 青森市から40分ほど
電車
- 弘南鉄道 弘前~黒石行き 田んぼアート下車(30分毎・約23分)
第二田んぼアートの近くにつきます。
第二田んぼアートから第一田んぼアートには無料シャトルバス「たさあべ号」(30分毎運行)で約10分
随時追加します
この記事は、状況が進むにつれて随時加筆していきます。
今年こそ田舎館村の田んぼアートを見てみようという方はぜひブックマークしていってくださいね。
そして、ぜひ実際に現地へ行って見てみてください。
いくらテレビやネットで見られたとしても、実物の迫力にはかないませんから!
青森へおいでよ
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