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田舎館村のスノーアート、2017年は最終日の夜までクッキリと見えた理由

冬の田んぼアート最終日

冬の田んぼアート最終日


9日に制作過程を観てきた田舎館村のスノーアート、最終日の12日にもう一度行くことができました。

週末の11日は快晴でしたが、12日は朝からずっと濡れ雪が降っていて、岩木山も見えない状況。

これではせっかく踏み歩いて描いた幾何学模様も消えてしまったのでは?

昨年のことを思い出し、心配しながら田舎館村に向かうと、予想をはるかに越えてくっきりと模様があり、そして、多くの人が訪れていたのでした。

「気になっていたけど見に行けなかった!」

そんなあなたに現地で撮影した写真と動画をお届けしますね。

雪明りに照らされて

9日にはまだなかったもの。

展望台に向かう道に、手づくりのキャンドルオブジェが並んでいました。


展望台への道

展望台への道


これは、リンゴを詰める木箱でしょうか。


木箱に並ぶキャンドル

木箱に並ぶキャンドル


9日にはまだだった出店も営業しています。


展望台への道に並ぶプレハブ出店

展望台への道に並ぶプレハブ出店


天候は超!悪い日でした

それにしても、このみぞれのように水分が多い雪、大丈夫だろうか。


びしゃびしゃの雪が降っています

びしゃびしゃの雪が降っています


平地で見る足跡は、少し丸みを帯びて見えます。


平地から見たスノーアート

平地から見たスノーアート


おや、これはスノーシュー!?

おや、これはスノーシュー!?

さて、上りますよ

さて、上りますよ

展望台から見下ろすと、こんなにクッキリと見えました!!


さて、展望台に上ります。

観覧料は夏の田んぼアートと同じく大人300円、子ども100円です。

エレベーターで高い高い2階へ。

寒さを覚悟しながらテラスに出ると……!!


スノーアートメイン会場

スノーアートメイン会場


おお、しっかり残っています!!

これ、カメラに収まらないので、3枚分をGoogleフォトのパノラマ作成でつなぎ合わせてもらったやつです。

(なお、最初の写真と色調が違うのはホワイトバランスの設定が違うからです。 オートだと白く補正されてますが、実際はライトに照らされて1枚目のような色合いです。)

カメラを手持ちして左から右までぐぐーっと撮ってみました。

作品のテーマは「LOVERS EMBRACING」ですって

スタッフの方によると、今回のサイモン・ベック氏のスノーアートのテーマは「LOVERS EMBRACING」

抱擁しあう恋人たちをモチーフにしているそうです。

では、拡大してみましょう!

なお、今回の記事の写真はすべてクリックorタップで拡大できます。


中央の模様

中央の模様


ズーム

ズーム

さらにズームすると足跡がくっきり

さらにズームすると足跡がくっきり

初日にはなかった側面、背面にもスノーアート

メインの大きなスノーアートの左手側には、ハートや円形の模様が描かれていました。


側面のハート模様

側面のハート模様


ここ、9日には棒が立って区切られていましたが、何も描かれていませんでした。


9日には杭しかなかった

9日には杭しかなかった

たしか、側溝もあって、一種の落とし穴状態になっていると聞いたのですが、すっかり雪に埋まって模様を描くキャンバスにはへこみも見当たりませんね。

ここに何があるか、田んぼアートを見に来た方は知っているでしょうが、まぁ、それはおいておいて。

メイン会場の背面側、田んぼアート駅の前にもこのように大きなスノーアートが描かれていました。


田んぼアート駅の前にも

田んぼアート駅の前にも


こちらは、サイモン氏の教えを受ける地元有志の「スノーアーティスト集団 It's OK.」の8人で制作された作品です。

元々、サイモン氏の製作は2年の予定で、来年からはこの「It's OK.」の皆さんが中心となって製作します。

メンバー募集しているので、来年いっしょに作ってみたい方は村内外問わず歓迎されますよ。

ピークには1日4,000人を超える観覧者が来訪!

スタッフの方にうかがったところ、今年は土曜日が快晴で一番多くの人が訪れたそうです。

報道の取材された時には「3,000人を超えた」と話していたけれど、ライトアップ後もたくさんの方が来て、1日4,000人を超えたそうです。
田舎館村の人口の約50%ですね!?

なぜ今年は最後まで見られたのか?

展望台の下に降りた時に、「スノーアーティスト集団 It's OK.」のメンバーで田舎館村職員でもある鈴木さんに会い、お話しをうかがうことができました。

まず、今年は開催期間中の天候が比較的よかったことがあります。

日中の天気が悪く模様がはっきり見えにくい時もありましたが、ライトアップでしっかりと影ができる夜には天候が落ち着いてきていました。

ライトアップ時間も昨年は19時までだったところを、今年は21時までと2時間も延長しました。

また、メインのアートはライトアップの前にサイモン氏と「It's OK.」のメンバーで踏みなおしていっそうエッジが際立つようにメンテナンスをしました。

わたしが弘前を出る時もまだまだ雪は降っていました。

冷たく体を濡らす雪の降り続く中、また重たくすべる雪を踏み固めながらのメンテナンス、これはかなり集団の力がないと実現できないアートですね。
田舎館村のパワーを感じます。

昨年は、暖冬で雪が少なく、スノーアートの輪郭も浅めになってしまっていました。


2016年のスノーアート

2016年のスノーアート


そこに大量の雪が降ったために輪郭も消えてしまって復元ができず、地元メンバーで新しいスノーアートを完成させています。

一方、今年の冬は途中まで雪が少なかったものの、1月中旬頃から弘前を中心にドカ雪が続き、雪の深さが十分にありました。

そのため、大雪になっても輪郭は残っていたのですね。

実際、田んぼアート駅前の模様は10日に製作した後はノーメンテナンスで最後の夜まで見られました。

このスノーアートの取り組みは全国ニュースにも取り上げられ、ネットではYahoo!ニュースのトップページにも載りました。

田んぼアートが田舎館村から全国に波及したように、広大な雪野原がある地域ではこのスノーアートに取り組む自治体が出てくるかもしれません。

3年前からこのプロジェクトを進めてきて、来年は自力での制作にチャレンジする田舎館村。

いつか、田舎館村のスノーアーティストが各地で技術を指導する未来が来るかもしれませんね。

わたしも初年度から通っているファンとして、今後も応援しています!

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