雪国の鍋でヘビロテする具材「たらたち」。え、「タヅ」?
水道凍結注意のテロップが出る季節になった青森県よりこんにちは。
雪かき、してますか?
今年の札幌は12月上旬に65cmも積もったそうで、友人たちが悲鳴を上げていました。
ここ弘前はまだそこまでではないけれど、昨年に比べれば順調に降り始めており、車を出す前に雪かきをするようになりました。
そんな、しばれる冬にヘビーローテーションする鍋のお話し。
生まだら鍋用セット480円、助宗だらのたらきく95円/100g
弘前市内のごく普通のスーパーでのお買い物。
岩手県産の真だら(切り身、あら、頭、肝)と北海道産の助宗だらの白子で合計700円ちょっとでした。
道産子で津軽住みの自分にとってはおなじみですが、これ、東京とかで買おうとするともっと高いか普通のスーパーで買えないのでは。
ちなみに、同じ白子でも、真だらと助宗だらでは価格差が3倍ほどあります。
庶民の家庭の夕食は助宗だらがありがたいですね。グラム100円切ってます。
たらきく? たらたち? たづ?
たらの白子、このパッケージでは「たらきく」と書かれていますが、うちではこうは呼びません。
北海道の実家ではたらたち、津軽人の夫はたつ、ちょいなまれば「タヅ」だそうです。
「たらきく」は、岩手とか宮城とか太平洋側の方でそう呼ばれているようです。
菊の花にたとえられて、との説を見ましたが、昔の人は風流ですね。
うちの7歳児はしきりと
「脳みそみたい! グロ注意!」
を連呼してました。
とりあえず、今回はわたしが子どもの頃から読んでいた「タチ」で書き進めます。
タチの下処理が楽しい
この記事を書くきっかけになった馮さん、弘前の居酒屋でタツ鍋に舌鼓をうっておられました。
うちの場合は、もっぱら自宅で鍋です。
この時期、朝から土鍋に昆布と水を放り込んでおけば、夕方に具材を買ってきてからでも、すぐに食べられるのがうれしいところ。
ちょっと前まで、タチはせいぜい流水で洗って、口に入るサイズにちぎるくらいでした。
でも、下処理の方法をネットで見てやってみたら、これがなかなか楽しい。
- ザルにあけて流水で洗う
- 塩をふって混ぜる
- 泡立ってくるので水につけてしっかり洗う
- ザルにあけて熱湯をかけ流す
- 一口サイズにちぎる
これだけです。
泡立ってくるのが化学の実験みたいです。
鍋の具はその時あるものを。
昆布だしとタラから出るうまみがあるので、料理酒少々入れるだけで、後は食べる時に味ぽんです。
見た目にギャーギャー言ってた子どももよく食べます。
北海道の実家ではタチのお味噌汁も冬になると出ることがありました。
口の中でとろんと広がる味と食感が好きでしたね。
東京で仕事をしていた頃には食べられなかったので、こうして食文化が近い青森に暮らしてよかったです。
あ、サメ肉は青森県に来てから初めて見たので、驚きましたよ。
あれも鍋の具におすすめされていたので、今度挑戦してみます。
とは言え、子どもは全国共通のアレが好き
まぁ、魚介類の鍋を好んで食べるのは大人で、子どもは永谷園の鍋ラーメンのわかりやすい味が好きなんですけどね。
お米をとぎ忘れたまま夕方になった時など重宝しています。通年販売して欲しい。
この記事は 鍋 Advent Calendar 2016に参加しています。
おいしそうな各地の鍋料理が並んでいますので、鍋好きな方はぜひ。
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