津軽一代様子年の多賀神社に行ったら膝が震えた
自分の生まれた干支を守り神とする津軽地方の風習・津軽一代様、2020年は干支のはじまりである子年です!
子年の一代様である多賀神社に、子年生まれの夫と初詣よりちょっと早めにお参りしてきました。
西目屋で開催されていた「こぎんのいま展」を見た帰りに、ついでに軽い気持ちで立ち寄ったのですが、えらいことでした!
たくさん写真を撮りましたので、「今年はねずみ年の神社に行ってみようかな~」という方のご参考にどうぞ。
虹色の羽を背負ったねずみの看板がお迎え
多賀神社は旧東目屋地区の桜庭にあります。
見渡したところ駐車場は無いようでしたので、ちょっと前に路駐して入りました。
(弘前市街方面から向かうと神社手前の左側に大きな駐車場があるそうです。)
虹色の羽がついたねずみの絵馬が真新しく、2020年の子年への備えを感じます。
夏祭りで描かれたスプレーアートとのことです。
こちらの御由緒の看板もきれいですね。
看板にはこのように書かれていました。
多賀神社(清水観音堂)御由緒
この神社は「新撰陸奥国誌」などによると、天平三年(七三一年)に僧行基が開基した說と、大同二年(八〇七年)に坂上田村麻呂が創建した説との二説の伝承がある。
行基が開基したという説によれば、もともとは行基が仏教を布教する際に西目屋村高森の岩窟に千手観音像を彫って安置したのが始まりという。千手観音が安置された所は、その後、老松が白い花を咲かせたところから「花咲観音」と呼ばれ人々の信仰を集めていた。歴代津軽藩主の厚い庇護も受け、長い間この地に鎮座していたが、四代津軽信政が万治三年(一六六〇年)に現在の地(桜庭)に再興したのに伴い、ご本尊の千手観音もこの地に遷座することになったという。また、信政は寛文三年(一六六三年 ) に京都の清水寺の舞台を模して本殿を建立したといわれている。本殿の裏側には大きな岩があり、その間から清水がほとばしっていることから「清水の観音様」と呼ばれるようになったと伝えられている。尚、延宝八年(一六八〇年)の「最勝院支配堂社帳」には「桜庭清水観音堂」との記載がある。 時は流れ、明治四年(一八七一年)政府の神仏分離令によって、清水観音堂は現在の社名である「多賀神社(祭神は伊弉諾尊)」となった。それに伴い翌明治五年には本尊である千手観音像は弘前市禅林街にある「桜庭山陽光院」に移され、年に一回の御開帳が行われている。
現在も多賀神社境内には古くからある狛犬や石灯籠、絵馬などが多く残されており、石造狛犬一対においては寛文四年(一六六四年)の銘があり、市指定有形文化財である。また、子年生まれの一代様であると同時に津軽三十三霊場の二番札所でもあり、毎年の例大祭八月十七日には近郷近在はもとより広く県内一円から多くの参拝客が訪れる。
祭神 伊弉諾尊
例大祭 八月十七日
階段に続く階段!
さて、拝殿は奥の方なので石段を登ります。
幅広の石段ですが、曲がり角がいくつかあってなかなかの長さ。普段ほとんど歩かずスポーツもしないわたしはエッチラオッチラです。
苔むした石が並んでいて、そこに清水が流れていて癒し効果がありそう。 わたしはすでにハアハア言ってますが。
道を進んでいくと、さらに階段が見えてきました。
登るのか!? これを!
最初の階段よりずっと幅が狭く、急角度な石段です。
一応、手すりと融雪の流水があります。
ここを登りきって、拝殿を見ると
また新しい階段が!!
もう、夫も「ハハハ…」と乾いた笑いです。
本当はここにある狛犬が歴史あるものだったそうですが、うっかり撮り忘れてました。
登ると背中しか見えないもので…。
そして、拝殿の正面まで登ると、
さらに、裏口に回り込むための階段が!! ぎゃあ!!
ガクガクしながら階段を登って拝殿の裏側に到着。
りっぱな巨岩の下に小さな鳥居や像などがまつられています。
子年生まれでもうすぐ年男になる夫、念入りにお祈りします。
「なにを願ったの?」
「無事に降りられますように」
拝殿でお祈りをして、記帳をしてから来た道を見下ろします。
すでに膝はガクガク、腿はプルプルです。
廊下から下を見下ろすと、お腹の底がヒュンッとなる光景でした。
ああ、「清水の舞台から飛び降りる気持ち」ってやつね。
あの清水寺を模して、この山に作ったのよね。
後でGoogle Mapで見ると、これだけの距離を登っていたのでした。
中央より左下の赤い印が鳥居のあたりです。
丑寅の一代様である求聞寺にもヒイヒイしたけど、こちらの方が角度が急できつかったです。
「うちは家族3人が子・丑・寅とつながってるし、一代様も東目屋と岩木だから初詣も楽に回れるね!」
なんて言っていた過去の自分をぶん殴りたい。
帰りの方がこわい!
当然ですが、この階段4つ分、下る方が怖いです。
足を滑らしたらえらいことですし、ここまで救助に来てもらうのも大変です。
ああ、新婚さんやカップルさんは何もなくてもアツアツだから、マンネリ夫婦やおつき合いし始めの2人の方がいいのかな。 pic.twitter.com/Usc5PB3skL
— さいとうみかこ(うらべっち)@弘前住みブロガー (@urabetti) December 22, 2019
結婚18年の夫婦ですが、手を取り合って一蓮托生で降りました。
最初の階段まで来ると、まだここはなだらかだったと実感します!
雪がほぼ無かったからまだよかったのですが、初詣に行かれる方々はくれぐれもお気をつけて。
元気な大人でも履物・荷物など備えてくださいね。
多賀神社(目屋の清水観音堂)
- 住所 弘前市桜庭清水流104
- TEL 0172-86-2952
- 駐車場 無し
初詣期間は弘前市街方面から向かうと神社手前左側に大きな駐車場があるそうです。
子年の初詣にぜひ東目屋の多賀神社へ。駐車場は弘前から西目屋バイパスを移動して左手にある今年できたばかりの倉庫があり、その手前の場所をお使いください。右手に我々が見えると行きすぎです。雪道の運転はくれぐれもご注意を! pic.twitter.com/iFarpqTjx4
— 楽しいね!!東目屋実行委員会@元日は多賀神社でおもてなし (@higashimeya0817) December 31, 2019
東目屋の方々が初詣のおもてなし企画!
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弘前の「子の津軽一代様」神社で地元住民が「おもてなし」 12年に一度の機会に
弘前経済新聞
多賀神社(弘前市桜庭清水流)で12月31日・1月1日、2020(令和2)年の干支(えと)「子(ね)」にちなんだ地元住民による出店がある。
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