白神山地のフィギュ和、目屋人形がホームステイしてました
12月のスタバdeこぎんから1ヵ月間、うちにホームステイしていたお人形。
その名も「目屋人形」。
弘前市より西側、白神山地の入口である西目屋村で作られた伝統工芸品です。
お人形が大好きでキセカエヤなどやっている身としては、こういうお人形も大歓迎。
うちのリカちゃんと並べて写真などを撮ったりしました。
細やかな手仕事に感嘆です。
炭俵を背負って山の坂を上る乙女の姿
こちらは、目屋人形が入っていた箱に同梱されていた説明書きです。
深山に咲く花 目屋乙女の炭負姿
深い渓谷の間を流れ落ち、逸走する清らかな流れと、うっそうたる雑木の深い森林の総合美、その間をぬって、立登る炭焼小屋の煙、我が目屋の群峰の山緑を色とりどりの風呂敷を頬冠り、絣の着物にきりりと身をかため、炭を背負って山坂を下る目屋の乙女の群はそれ自体がひとつの芸術であった。
(西目屋村商工会婦人部 目屋人形制作部会)
背中に背負っている俵は、炭が入っているのですね。
山の中の炭焼き小屋から木炭を背負って、家々のある里村まで下りてくる乙女の姿を人形にしたそうです。
30キロの俵を背負って、山道を三里(12キロ)も歩いたとか!
冬もですよねぇ。大変な労働です。
この目屋人形を貸してくださった弘前市のライターnatuさんのブログに、詳しく書かれています。
natuさんのブログは津軽の民族文化、文芸に詳しく、でも時々入る顔文字がご本人の愛嬌がにじみ出ていてかわいらしいです。
この炭俵が絶滅寸前の手仕事なんですって
natuさんのブログにも書かれていますが、この炭俵を2008年当時90歳の女性が編んでいたそうです。
作り方も人間が背負っていた炭俵と同じで、ただ小さくしただけだとか。それ、すごい手間かけていることですよね。
60~70代のお嫁さん方もこれはできなかったそうですから、相当な細かい作業です。
炭俵だけではなく、お人形サイズの絣(かすり)も入手困難になっているとか。
今はどうなっているのでしょう。
大・中・小の小サイズはリカちゃんと同じくらい
目屋人形には大・中・小の3サイズあるそうです。
この目屋人形は小。約24cmとショップに書かれていましたが、台座コミでしょうね。
22cmドールのリカちゃんとだいたい同じくらいです。
一度途絶えて復刻する時にスタイルがよくなった目屋人形。
たしかに、頭身も腰の高さもスーパーモデルのリカちゃんにひけをとりません。
すみずみまでじっくり鑑賞しました
キセカエヤ的にじっくりと眺めて、どこが手縫いでどこが貼ってあるのか観察していました。
ミシン使っている感じがないですね。ほぼ手縫いとところどころボンドか何かで貼ってあるような。
リカちゃんで目屋人形のコスチューム作ったりしてみたいなぁ。炭俵が問題だけれど。
フィギュ和というジャンルがあるそうで
この目屋人形とリカちゃんの2ショットをTwitterに流したら、遠方の友人から 「このフィギュ和は目屋人形って言うんですね!!」と言われて知りましたフィギュ和というジャンル。
みうらじゅん氏の本ですが、それほどギャグに寄っているわけではなく、コレクションの写真集的な本のようですね。気になる…。
津軽もこけしなどフィギュ和の宝庫なので、女子旅などでそういうアイテムを見るツアーをしても楽しそうです。
先日のスタバdeこぎんの時に、目屋人形はnatuさんの元に帰っていきました。
natuさん、ありがとうございました。今度は角巻人形を見せてくださいね!
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