目屋人形風リカちゃんつくってみた
リカちゃんを目屋人形スタイルにしてみよう!
内心ひそかに思い立って、じわじわと実行していた計画が日の目を見ました。
きっかけはスタバdeこぎんに参加しているnatuさんのブログ。
小サイズがリカちゃんくらいと書かれていたので、ちょっとお借りしてうちのリカちゃんと並べてみたりしていました。
白神山地のフィギュ和、目屋人形がホームステイしてました | さいとうサポート
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12月のスタバdeこぎんから1ヵ月間、うちにホームステイしていたお人形。その名も「目屋人形」。弘前市より西側、白神山地の入口である西目屋村で作られた伝統工芸品です。
深山に咲く花 目屋乙女の炭負姿
深い渓谷の間を流れ落ち、逸走する清らかな流れと、うっそうたる雑木の深い森林の総合美、その間をぬって、立登る炭焼小屋の煙、我が目屋の群峰の山緑を色とりどりの風呂敷を頬冠り、絣の着物にきりりと身をかため、炭を背負って山坂を下る目屋の乙女の群はそれ自体がひとつの芸術であった。
(西目屋村商工会婦人部 目屋人形制作部会)
昨年の12月から目屋人形製作講座に3回通い、少しずつ目屋人形の仕組みがわかってきました。 3回目でお人形本体までが完成したので、今年最後の西目屋行きの前に形にしようと、一念発起して作り上げたのです。
飾っておく民芸品の目屋人形と、
着せ替え人形であるリカちゃん。
サイズは違うけれど、コンセプトがまったく違うので、作り方も色々と頭を使いました。
目屋リカちゃんができるまで
まずは、作るアイテムの確認です。
目屋人形が着ていた服装を思いながら、着せ替え人形に着せられるようにパーツを考えます。
実際の目屋人形は着替えたりしないので、服もそれぞれパーツごとに着せた状態で、最後にまとめあげていきます。時にはボンドで固定もします。
でも、わたしはキセカエヤなので、きせかえできるように。
あくまでも、リカちゃんが目屋人形の衣装を着てみて、終わったらまた元の姿に戻れるように考えます。
まずは着物から
着物と言うかはんてんと言うか。
本物の目屋人形は小さな模様の絣(かすり)を使っていますが、うちの在庫は札幌の手芸店で買った絣風プリント生地です。
目屋人形製作時に書き写してきた寸法を元に、リカちゃんのサイズに直しながら型紙をおこします。
製作時に自分が撮影した写真もパソコンのモニターに映して確認しています。
はんてんは、久々にオール手縫いで作りました。
衿付けもまつり縫いしてます。
表からつけて裏に返すんだっけ?とジェニーの着物本を見て確認したりしてました。
久々過ぎて、ちょっと縫い目があやしい…。
仮モデルのゆかたリカちゃんがあまちゃんぽいのかも。
この子はショートカットで、着せたり脱いだりがしやすいので、よくトルソー担当になっています。
アンダーの構成は謎でした
目屋人形って、襟元は和服なのですが、はんてんから見えるシャツがカフス付きで洋風なんですよ…。
実際のお人形は見えない部分は作らないのですが、着せ替える以上はどうするか迷いました。
結局、エリなし前開きブラウス(カフス付き)と、首元は伊達衿で対応。
実は一番時間がかかった? 前掛けの紐づくり
これ、本物と同じやり方で作ったのですが……。
前掛けを挟んで中表に縫いあわせた紐をループターナー↓なしでひっくり返すのがなかなかできなくて難儀しました。
目打ちでも、ゴム通しでも、ピンセットでもひっくり返せません。
紐がしわしわになってしまう…。
しかし!
「ひもの返し方」「ループターナー無し」などでググっているうちに、こちらの記事に出会い、ゴム通しと安全ピンで返す方法を知りました。
本来はストローも使うのですが、ちょうどよいサイズのがなく、ストロー無しで。
打ち紐がちょっと太かったけれど、無事にひっくり返せました!!
アイロンをかけたらシワもすっきり。
ボトムはスパッツで
ピッタリしていた黒のズボンは、スパッツにしました。
綿ジャージー+ウェストゴムです。
型紙は既存のものを丈調整しました。
伊達衿は自作のバイアステープです。
さらに、ブーツとスパッツの間に重ねるレッグカバー的なものを絣プリントの面テープ止めで、ピンクの頬かむりをパッチワーク用布で作り、一カ所縫いとめました。
これで完成です!
そう、このリカちゃんは仮モデル。
本番の目屋人形スタイルのリカちゃんは、こちらの黒髪リカちゃんです。
前々日から衣装づくりと並行して、この黒髪リカちゃんのお湯パーマをしていました。
前髪を真ん中分けにして、さらも水ノリでほつれ止め。
でも、またお湯で洗えば元に戻りますよ。
完成! 目屋リカちゃん!!
そして、西目屋村へ行き、目屋人形製作講座に参加した時にご紹介しました。
お姉さんたちに混ぜてもらった目屋リカちゃん。
杖も持たせていただきました。
炭俵はちょっと背負えなかったですね。
「ちいちゃくて、あんまかわいそうだっきゃ~」
と言われました。
重量のバランス的にも難しそうですね。
それはまたそれ用で考えないとです。
このことを記事に書こうと思っていたら、先に西目屋タイムスに載っていました。お仕事早い!!
目屋人形製作講座のことは、またさいとうサポートのblogで書きますね。
なぜ目屋リカちゃんを作ったのか?
製作に二日ぐらいかかりました。
しかも、目屋人形を作ることから数え始めたらもっと時間をかけています。
大雪の中を西目屋までドライブもしました。
この目屋リカちゃんは売り物にはなりません。
タカラトミー社と西目屋村商工会にそれぞれ権利があるので。
どうしてそこまでしたのか?と自問しても、
なんかできそうだったし、できたらおもしろそうだったから
という答えしか見つかりません。
だって、キセカエヤですから!
さいわい、西目屋の皆さんにもあたたかく迎えていただけたし、十分に面白がってもらえたので、またリカちゃんを連れて行きたいと思っています。
いち姫リカちゃんに続く勝手にご当地コラボリカちゃんづくり。
ハネトリカちゃんとか、手踊りリカちゃんとか、りんご娘リカちゃんとか、色々とやってみたい妄想はあるのです。