無料ネットショップ「BASE(ベイス)」は本当に30秒で開設できるのか試してみた
「30秒で あなただけのネットショップが すべて無料で開設できる」といううたい文句の「BASE(ベイス) 」、本当に30秒で開設できるのか、試してみました。
- スポンサー広告 -BASE(ベイス)とは?
まずは、こちらの動画をご覧ください。
初期費用、運営費用、サポート、すべてが無料で使えるネットショップを提供するサービスとのことです。
誰でも簡単に3ステップでできますよ、と言っていますので、「キセカエヤ」のネットショップを開設してみます。
1. 希望のURLとメールアドレス、パスワードを入力(17:55)
まずは、BASE(ベイス) にアクセスします。
ショップURLとメールアドレスを入力し、パスワードを設定し、利用規約に同意のチェックを入れて「新しくショップを開く」を押します。
※URLは変更できません。 ※メールアドレス1つにつき、開設できるのは1店です。
2. メール認証をする(17:57)
動画では、「次に商品を登録します」と言っていますが…
「メール認証をしていただかないと、ショップの公開ができません。」
と表示されました。しかも、1/3って、あと3工程はあるってことじゃ…?
メール認証と言っても、登録したメールアドレスに送られてきたメールの認証用URLをクリックするだけです。よくネットサービスに登録する時にある工程ですね。
でも、30秒は過ぎちゃいました。
メールアドレス認証。ここまで2分です。
3. 商品登録し、「特定商取引法に関する表記」を入力する(18:01)
さて、商品登録しよう、とすると、今度は 「特定商取引法に関する表記」の登録が完了しておりません。 と出てきました。
ええい、面倒だ、後回し! と先に商品登録ページへ。
ドレスデコ素体ドレスの写真を登録し、商品説明を入力しました。
ここまで5分。
そして、やっぱり「特定商取引法に関する表記」を入力しないと先へ進めないので、こちらも入力します。
入力する項目は、下記の通りです。
- 区分(個人・法人)
- 事業者の名称
- 事業者の所在地
- 事業者の連絡先(電話番号)
- その他(営業時間・定休日等)
- 販売価格について
- 代金(対価)の支払方法と時期
- 役務または商品の引渡時期
- 返品についての特約に関する事項
5~9は、あらかじめ文章が入っているので、変更したい箇所があればそこだけ変更すればOKです。
特定商取引法については、BASEのサイト内で説明されています。
>どうして記入する必要があるの?ネットショップにおける特定商取引法の重要性とは | BASE U
これの入力完了までで開始から6分経過。
4. BASEかんたん決済の利用申請をして決済方法を選択(18:03)
最後の段階です。お客様が商品を購入していただく時の決済方法を選択します。
が、まずここで、「BASEかんたん決済」に申し込むことになります。
どうも、これまでは直接の銀行振込も対応していたようですが、2015年12月よりすべてBASEかんたん決済を通すようになったようです。
代金引換もありますが、配送業者と自分で提携しなければならないので、ここは割愛。
BASEかんたん決済とは?
BASEかんたん決済の流れは下記の通りです。
1. お客様からの入金をBASEが預かる
2. BASEより入金通知をショップオーナーに送られる
3. ショップオーナーは商品発送後にBASEに振込申請をできる
購入の際には、銀行振込・コンビニ決済・クレジットカード(VISA・MASTER)決済が使えます。
個人のショップオーナーではなかなか使いにくいコンビニ決済やクレジットカード決済が利用できるのはいいですね。
お客様にとっては、入金したのに商品が届かない、という不安を回避できます。
ショップオーナーにとっては、購入されたのにいつまでも入金されない、という不安を回避できます。(購入後5日経っても入金が無い場合はBASE側でキャンセルします)
このBASEかんたん決済の利用申請に、「事業者名よみがな」「生年月日」を登録します。
「BASEかんたん決済」が使えるようになったところで、決済方法を選択します。
ここでは、クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ決済のすべてにチェックを入れました。
ここまで8分経過。
5. ショップ情報から「公開」する(18:05)
ショップが非公開になっています。と出てきますので、ショップ情報から「公開」にします。
ついでにショップ説明や、元々開設していたFacebookページのアドレスも入力しておきます。
さあ、いよいよポチッと公開!
ここまで10分経過です。
あれ? 商品の画像がアップされてませんでした。
特定商取引法の入力前に商品登録したからかなぁ?
再度、写真をアップして、ついでにデザイン設定画面から、背景色を淡いピンクにしました。
キセカエヤshopがオープンしました。
と言っても、在庫を0にしているので、まだ買い物はできないのですけどね。
商品をもう少し揃えてから、在庫を設定するようにします。
商品の個別ページはこんな感じです。
あ、送料無料になってしまってますが、これは後で直します。
デザインの変更はおいておいて、一番最初の入力画面から10分でネットショップができました。
特定商取引法の入力必須なら、30秒はちょっと無理ですよBASEさん…。
ショップのURLを取得するだけなら、メール認証含めて30秒でできるかもしれませんが。
どこでお金がかかるの?
さて、初期費用、運営費用が無料で商品が売れなければまったくお金がかからないBASEですが、では、どこでどれだけお金がかかるか見てみましょう。
<ショップオーナーにかかる負担>
- BASEかんたん決済手数料:3.6%+40円+システム利用料3%
- 事務手数料:累計2万円未満の場合、事務手数料は500円。2万円以上の場合は0円
- BASEからの振込手数料:一律250円
<お客様にかかる負担>
- コンビニ決済・携帯キャリア決済利用時:1件300円
- 銀行振込利用時:振込手数料(三井住友銀行)
800円の商品1点売っただけで振込申請したら、かんたん決済手数料93円+事務手数料500円+振込手数料250円で円引かれますね。それに、きっと消費税もかかります。
ある程度の商品をまとめて売って、累計2万円以上の売上になってから振込申請をした方が良さそうです。
品物販売以外(デジタルデーター、チケット、会費)にも使えます
このBASE、一番多いのは物を売るショップです。
ハンドメイド、輸入品、セレクトショップ、地産品、自費出版した書籍、演奏・公演のCD&DVDなど。
でも、実は無形の商品も売ることができます。
たとえば、写真、文書、音楽、映像、レシピなどのデジタルデータ販売。
キセカエヤも型紙付きレシピのダウンロード販売などすると、梱包や配送の手間がかからずに販売できます。
NPO法人の年会費・寄付の決済に利用しているところもありました。
たしかに、平日の銀行振込が難しい会員の方もいるので、クレジットカードやコンビニ決済ができると若い世代の入会・継続のハードルが下がるでしょう。
イベントチケットの販売にも利用されていました。小さなライブや演劇公演に使えそうです。
一般的なプレイガイドは手数料10%でしたから、それに比べたら割安です。
デジタルデータで、セミナーやヒーリングセッションのチケット販売できますね。
特に高額なサービスだと、クレジットカードを使いたいという要望はあるのではないでしょうか。
他にも「カード・コンビニ決済ができる窓口」として利用方法を考えてみましょう。
他の媒体での集客は必須です
BASEは楽天やYahoo!などの大手ショッピングモールのように手厚く集客したり、横の展開をしてくれるわけではないので、自分のブログやSNSからの集客活動とからめることが必要です。
ブログやホームページで商品の説明⇒読者からの共感を集めて⇒いざ購入となった時にBASEのショップに誘導する流れですね。
すでにブログやホームページ、Facebookページなどで固定ファンが付いているなら、そこからBASEにリンクするだけです。
10分程度で開設できて、費用も売れた時にかかるだけですので、まずはショップを持ってみましょう。
それでも不安がある方は、さいとうサポートの訪問PCサポートでお手伝いしますよ。ぜひ、ご相談ください。