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ディズニーランドに無縁だったわたしが家族でTDL旅行をしてきました

Googleフォトが絵画調にしてくれたシンデレラ城の写真

Googleフォトが絵画調にしてくれたシンデレラ城の写真


はじめての東京ディズニーランド旅行へ行って来ました。

ええ、息子だけじゃなく、41歳のわたしもはじめてです。ランドもシーも未経験でした。

北海道の人も、青森県の人も、多くの人が一度は訪れている超メジャーな夢の国。
東京にも5年住み、千葉県にも仕事で1年近く住んだのに、全然行こうとしたことがなかったのです。

東京でいっしょに暮らしていた夫とも行っていたのは遊園地ではなく、後楽園ホールやら東京ドームやら、横浜アリーナやらでした。ジャイアント馬場さんの引退(追悼)東京ドームにも行きましたよ。

そんなわたしが、息子が小学校に上がる前に平日の家族旅行をしてこようと、思い切って2泊3日のTDL旅行をしてきました。

人生、なにが起こるかわからないものだなぁと荷ほどきを終えてしみじみしています。
詳細はまたあらためますが、今は旅を終えての振り返りを書き連ねておきます。


ディズニー作品は好きだけどディズニーリゾートに興味がなかった


ディズニー作品は子どもの頃からよく見ていました。

「ダンボ」はテレビ放送された時に録画したビデオを、ベータのテープがすり切れるまで見ました。

「不思議の国のアリス」もよく見たし、ミッキーマウス、ドナルドダックのコミカルな話しは夕方のテレビで見ていました。

弟が「くまのプーさん」にはまった時期もあり、これもよく家で再生されていました。

アニメ絵本集もあって、ディズニーと言えば「アラジン」以前の作品の方がなじみ深いです。


では、なぜ、今まで行かなかったのか?


1)人混み苦手、並ぶの嫌い


開園を待つ人々

開園を待つ人々


得意な人はあまりいないでしょう。行列、渋滞、密集。

わたしは本当にこれが苦手で、特に若い頃はよく東京の人混みの中で動けなくなり、彼(夫)に手を引いてもらって脱出したり、一人きりの時はしばらく座り込んで回復するのを待つくらいでした。

実際、この3月の春休みシーズン、雲一つない晴天の日、はじめてのディズニーランドのワクワクよりも前に、この開園を待つ人の多さに一瞬帰りたくなりました。


2)1日遊んでくるだけで5万円くらいかかると思い込んでいた


人に話すと笑われますが、10代~20代の頃、ディズニーランドに行ったら1日遊んで5万円くらいかかるものだと思っていました。

泊まりとかじゃなくてですよ?
東京は小金井市に住んでいた頃です。東京横断しますが、一応日帰り可能です。

当時は手取り月収10万円で古アパート暮らしをしていたので、とてもとても行けると思いませんでした。

それに、基本的に週6日働いていたので、1日だけの休日をそんなハードな遊びに使いたくなかったのです。人混み苦手だし。


3)本場アメリカにくらべたらたいしたことないと思っていた


まぁ、行ったこともないのによくそんなことをって感じですね。

東京ディズニーリゾートは海外のファンも多く、評価が高いと知ったのは、つい最近。行く気になって調べ始めてからでした。

これは、父が少女時代のわたしに吹き込んだ言葉がインプットされていたようです。

父は英語の教師で、30代の頃にアメリカに研修旅行へ行っています。
その時にカリフォルニアかフロリダだったかのディズニーランドに行っており、それがたいそう感動的だったようです。

その後、東京ディズニーランドにも行ったのですが、その時は修学旅行の引率という役回り。

そりゃあ、体験の前提が違います。

自分が身銭を切ってアメリカの英語・文化を学ぶために行った時間の中で体験した時間と、自校の生徒が悪さをしないように、集合時間に全員ちゃんと集まるように待機したり見回りしたりする時間。

もしも同じコンテンツを体験していたとしても、それを受け取る側の立場やモチベーション、体調などに大きく左右されるのが感動というものです。

そういう前提抜きに父が言っていた
「東京ディズニーランドはつまらない」
をうのみにしてしまっていたのでした。

そんな3つの要因があり、子どもがいなければ一生行かない場所でした。


イッツ・ア・スモールワールドで泣きそうになる



そんなわたしがようやく行って来たディズニーランド。

感動してきました。まんまと。

ものすごい混みようでしたが、目的のアトラクションも乗って、パレードも見て、プロジェクションマッピングも堪能してきました。

しかし、「来て良かった」と思ったのは、それらを体験している時ではなくて、ほのぼのした「イッツ・ア・スモールワールド」の中。

あののどかな船に乗って、人形たちの世界をゆったり進む「休憩ポイント」的なところでした。

わたしと夫の間に乗った息子、周りを見ながら
「わぁー、夢の世界だー!」
と連呼。

目をキラキラさせながら、そこかしこにいる人形をながめていました。

こんな未来が、まさか自分にあったとはねぇ…。

まさか、こんな…って思ったら、涙腺がウルウルっとなって、やばいやばい!

でも、前の席のカップルも女の子が目をおさえてたから、あれはきっと涙腺に来るアトラクションなのに違いない。うん。

日本語の訳詞には、もうちょっと何とかならないかと思う歌でもあるのですが。


子どもがいるから自分の枠の外へ出てみる


わたしは興味を持ったことに突き進み、そうじゃないことはいくら世の中で人気があってもまったく気にしないことがあります。

たぶん、ディズニーリゾートには、子どもがいなければずっと行くことがなかったでしょう。

子育てをする中で、ずいぶん自分の枠を外れること、そこに思ってもみなかった自分がいることを発見しました。

みっともないことも、ふがいないことも、弱いこともたくさん。

あのまま妊娠・出産をせずに、ずっと自分の決めたこと、好きなことを追いかけていたら、というそっちの人生にも愛おしさはあるけれど。

思いがけないところで驚きと感動が降ってくる。
そういう、子どもといるから自分が決めていた枠の外へ出てみる今の暮らしも、それはなかなか愛おしいものです。

「次はシーに行ってみたい」と言う息子。
親といっしょにディズニーに行きたいなんて、あと何年言ってくれることでしょう。
「じゃあ、4年生ぐらいになったらね」
と答えておいたけれど、トムソーヤーの島の探索ですっかり足が筋肉痛になったアラフォーオカンとしては、あまり体力が衰える前の方がいいかな、と感じてもいます。

「初心者だらけのTDLツアーはこうだった」的なレポート記事はまたおいおい書きます。
ほとんど、JTBさんにおまかせでしたが。