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元モーニング娘。の小川麻琴さんが語るフリーランスの心意気に元気をもらった話


3月9日、青森市に元モーニング娘。の小川麻琴さんによる「わたし流ワークライフバランス」のセミナーが開催されました。

かつてASAYANでモーニング娘。誕生の頃から見ていたわたし、発表されてすぐ予約してこの日を心待ちにしていました。

あおもりIT女子部のイベントだけに女性限定参加だったこのイベントの様子、レポート書くか迷いましたが、アイドルの裏話ではなくフリーランスの女性として共感する言葉が多かったので少しシェアします。



え、あの「まこっちゃん」が来るって!?

そりゃもう驚きました。



実は「あおもりIT女子部」内では、昨年から告知されていました。

あおもりIT女子部はITに関連する仕事をしている女性だけではなく、
ITを活用してみたい女性も対象になっています。

3年前にはSimejiのデザイナー矢野りんさんを招いてのセミナーもありました。


どうしてモーニング娘。だった小川麻琴さんがIT女子部の講師に??

それは、アプリ開発のプロデューサーの経験があってのことだったのです。

その経緯はこれからのお話の中で語られました。

講演のタイトルは「女優業とアプリ開発とわたし」でした。

小川麻琴さんってどんな人?

小川麻琴さん、モー娘。時代は「まこっちゃん」と呼ばれていました。

後にモー娘。リーダーになる高橋愛さんと同期の5期メンバー

シングルでセンターに立っていた印象はないけれど、ダンスやラップが小気味いい存在だったと記憶しています。

あと、わりと音楽番組のトークではいじられキャラだったような。

わたしがテレビでモー娘。を見ていたのはASAYANのロックボーカリストオーディションから、一番好きだった保田圭さんの卒業くらいまで。

その後、麻琴さんの卒業を知ったのもネットのニュースでした。

新潟県柏崎市のSPEED大好き少女が国民的アイドルグループに入るまで

司会の蝦名さんから紹介されて登場した小川麻琴さん。

紺地に大柄のチェックが入ったシャツワンピースを着て、栗色の髪はつやつやのストレート、シュッときれいな大人の女性になっていました。

(セミナー中は撮影・録音禁止なので写真はありません)

最初は自己紹介としてご自身の経歴からお話しを始めた麻琴さん。

1987年新潟県柏崎市で生まれ育ち、小2~3年の頃にPUFFYやSPEEDが大好きな女の子に。

特にSPEEDは「自分と同じ小学生があんなに歌って踊っている。すごい!」と憧れました。

小4の頃から新潟市まで歌とダンスのレッスンに通い始めました。柏崎からは高速バスで1時間半かかるそうです。

そのレッスンや活動は中学生まで続け、地元のCMに出たり、サッカーの応援で踊ったりしていました。

でも、中2になって高校受験が視野に入ってきて、そろそろやめた方がいいのではと考え始めた頃。

お母さんが最後の踏ん切りにと、新聞で紹介されていたモーニング娘。5期メンバー募集オーディションを勧めたそうです。

2万人以上の応募者からの選考、もう落ちるだろう、もう落ちるだろう、と思ったら最後の合宿オーディションへ。

「合宿がもう本当に大変で大変で、ここまで来たら絶対に受かりたい!と思いました」

結果、みごと5期メンバーの4人に選抜! しかも後日その時の動画を見たら、最初につんくさんに選ばれて入っていたのですね。

当時13歳だった小川麻琴さん、モーニング娘。Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~ でよっすぃーの相手役でMVデビューでした。


“まこっちゃん”がアプリ開発に関わるまで

そしてお話しはいっきにモーニング娘。卒業後へ。

2001年にデビューしてから5年後、2006年に18歳でモーニング娘。を卒業します。

そして、ニュージーランドに語学留学をしました。

「特に英語が好きなわけでも得意なわけでもなかった」という小川さん、最初は泣きそうになったり、なんで留学なんてしたんだろうと後悔したり。

それでも4ヶ月もすると自分の考えも話せるようになり、だんだんニュージランドでの学生生活を楽しんでいけたそうです。

そして、1年3ヶ月後に帰国、再び芸能活動に戻ります。

ソロで活動するようになってから、語学留学の経験からTOEIC対策教材のPRをする仕事に。

2年くらいかけてコツコツと勉強を続けてTOEIC800点を達成する姿を見せました。

努力家の麻琴さんらしさを感じます。

2011年からはモーニング娘。OGによるドリームモーニング娘。にも参加。

その後、2012年5月から東洋大学総合情報学部で「メディア概論」の外部講師をしたり、教授とともにスマートフォンのアプリ紹介番組に出たことがきっかけで、iOSアプリ「小川麻琴のベーグルなび!」をリリース

全国のほぼすべてのベーグル専門店の情報をデータベース化し、そこに麻琴さんの実食コメントをつけたベーグルなび!

麻琴さんはプロデューサーとして、ベーグルが好きな女性をターゲットにデザインや色づかいを選んだり、機能の要望を出したりしたそうです。

「だから、わたしがこう(キーボードを打つ身ぶり)してプログラムをしたとかではないんですよー」と笑って語られていました。

(今はそのアプリは更新停止につき配信されていないそうです)

このアプリ開発に関わったことで、産經新聞のWebサービス「産経アプリスタ」で「小川麻琴のアプリ・ダイアリー」を連載。

2013年3月には山形県で開催された山形県スマートフォンアプリ開発・利活用セミナーに登壇。

2017年にはDSP版 Windows 10 Creators Update キャンペーン|DSP版 Windows Navi+でWindows10のPRもしています。

そうしたIT系女子としての活動の他、というよりはこちらがメインですが、舞台女優としての仕事に深くのめりこみ、今は女優とタレント、さらに地元柏崎市をアピールするかしわざき大使としての活動も。

2015年4月からそれまで所属していた芸能事務所を独立。フリーランスになりました。

昨年2018年秋までは小学生向けのEテレ番組にも出演していたそうです。

「ソロになってから活動の幅が広がりました」といきいきとしています。

ちょっとこのトチオンガーセブンって特撮に出ていたの、おもしろそうすぎます。観たい。


「やりながら目標を決めていくのもありだと思う」

独立してフリーランスになってから、自分で組みたい人と仕事ができるようになった麻琴さん。

「自分にできるかどうかわからないけれど、とりあえず声をかけられたらやってみる。
こんなことも、やったら自分できるんだ!
を重ねながら、少しずつ目標を決めていくのもアリだと思います」

アプリ開発も大学のゲスト講師も、Windows10の紹介も、特撮ヒーローもののヒロインも。

「自分はこうだから、と自分で道を狭めることはない」

「自分がやりたいと思ったら、できないかなと不安になってもチャレンジしていい」

そんな麻琴さん流フリーランスの心意気が、とても共感できました。

わたしも自分がこういう仕事をするとは思わなかった、の積み重ねで44歳まで仕事をしてきた気がします。

座談会は一問一答式でざっくばらんに

講演後は参加者との座談会。

蝦名さんの進行で、ランダムに一人ずつ質問を出していきます。

全体を知るのは参加者の特権なので、かいつまんでタイトルだけ並べると…。

  • ピーク時より15kgを1年半かけて落としたベーグルダイエット
  • ストレス解消法はわりと普通です
  • フリーになって「人間力」が試される
  • モーニング娘。の好きな曲
  • 中澤さんって本当にコワい?
  • 落ち込んだ時の切り替え方
  • オススメのアプリ
  • 新潟のおすすめの食べ物(柏崎のおまつりに出るポッポ焼き、日本酒北雪)

という感じでした。

ほかにも色々と質問が出て、麻琴さんも気さくに答えていました。

ご本人は謙遜されていたけど、めちゃくちゃトークが楽しいですね!

個人的にはこんな言葉が刺さりました。

「歌とダンスが好きでこの仕事をしているけれど、好きだけではできないってことをすごく感じる」

「夢が明確な人ってうらやましい。自分に何ができるんだろう?っていつも思ってる」

「最後は、この人生楽しかったな、という終わり方をしたい」

わたしも小さい劇団のスタッフの仕事を20歳から妊娠する34歳までしていたのですが、「好きじゃなきゃできないけど、好きだけじゃできない」ということを強く感じていましたし、成り行きでフリーランスになってからは仕事を受けながら自分の強みを見つけていく感じでした。

麻琴さんは現在31歳。

わたしより一回り以上もお若いのですが、とても濃密な人生経験を重ね、それをいい形で積んでいる印象を受けました。


すべて終了した後に小川麻琴さんと記念写真

すべて終了した後に小川麻琴さんと記念写真


小川麻琴さんのツイッターやブログでも青森行が紹介されてます

ツイッターでも小川麻琴(@1029makoto)さんは青森到着から随時発信されていました。



当日の朝も。



終了後もすぐに。

津軽こぎん刺しのヘアゴムをプレゼントさせていただきました。

ご自身で書いているオフィシャルブログにもすぐ記事をアップ!


そして今日も。

こんな風に自分のフォロワーにちゃんと事前に告知したり報告したりされていることも、フリーランスとして大事なことですね。

好きになっちゃいました!

正直言ってわたしはモーニング娘。在籍時よりも、小川麻琴さんのことが好きになりました!

そして、確定申告の作業のおともに歴代のMVやライブ映像、当時のASAYANから今のモーニング娘。の映像を見てちょっと感動したり。見ていなかったプラチナ期、ルパンイエローから知った工藤遥さんの卒コンとか、小田さくらさんの歌とか。

けっこう好きだった太陽とシスコムーンもたまに再結成してたのね、とか。

モー娘。OGの話題ってスキャンダルニュースばかりが知られるのですが、こうして舞台女優ほか様々な活動を地道にしているOGもいるし、40代でフリーランス兼業主婦やってるわたしは元気をもらいましたよ。

そんなことを伝えたくて、この記事をアップします。

麻琴さん、今度は弘前の桜や、夏のねぶた&ねぷた祭りの時期にぜひいらしてくださいね!


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