弘前市内のお宅で江戸時代の享保雛をながめながらランチしました
3月3日、ひな祭りの日、女の子がいないうちにとってはあまり関係がないわーと思っていたのですが、
「江戸時代のお雛様を見ながらランチを食べましょう」
というステキなお誘いをいただき、出かけてきました。
そこに飾られていたのは、300年ほど前につくられた享保雛(きょうほびな)を頂点とする様々なお雛様、それに歌舞伎や浮世絵の世界。
おうちの方に許可をいただけましたので、時代を超える工芸品の魅力をおすそ分けします。
どくへびさんに誘われて
今回のひなまつり会はオープンなイベントではなく、あくまでも個人のお宅でお友達を招いて開かれたものです。
わたしは、弘前市内で毎回面白いことをしているどくへびさんに誘われて出かけてきました。
どくへびさんは「どくへびとめしやのがっこう」(略称DMG)という活動をしていて、2月には「さいとうさんと遊ぼう」企画をしていただいたりしています。
DMGメンバーとわたし、それにわたしの息子の7人でお邪魔しました。
約300年前の享保雛
こちらのひな壇は、様々な年代、出身のお雛様やお雛様ではないお人形もにぎやかに並んでいました。
一番上の大きなお内裏様とお雛様が享保雛(きょうほびな)、1715年~1725年に制作されたそうです。
なんともやさしいお顔立ちをしていますね。
躍動感あふれる「押し絵」
その下の方には浮世絵を半立体にしたような工芸品が並んでいます。
おうちの方は「置き押し絵」と呼んでいました。
ちょっとググっても出てこないのですが、別の名称もあるのでしょうか…。
岩手の友人から記事公開直後に「奥州市のくくり雛に似てる」とコメントいただきました。
その説明を見ると置き絵ではなく「押し絵」ですね。わたしが聞き間違えていたようです。
周りには浮世絵がたくさん
さらに、ひな壇の左右には浮世絵、それも歌舞伎の場面を描いたような絵がたくさん吊り下げられていました。
これも、ひな人形といっしょに出して飾られているそうです。
「市川海老蔵」とか書いている…。
かと思えば、お孫さんがつくったらしいおひなさまや、どこかのお土産品らしき雛飾り、亡くなった愛犬の写真もいっしょに飾られていて、生活の年輪を感じます。
300年前のおひな様が、展示品ではなく、こうして息づいているのがなんともいいですね。
大事にされているけれど、ただ隔離されているのではなく、代々家族といっしょにひな祭りを祝ってきたのでしょう。
北海道で生まれ育つと、こういう歴史あるものが現在にまで脈々と続いていることが、新鮮に感じられます。
日本最古のリンゴの木もあるらしい
こちらのお宅には繁華街の中とは思えないお庭があるのですが、その中には「日本最古のりんごの木」もあるそうです。
あれだべか…。
夏にはお庭でBBQパーティーをされたりもするそうなので、またどくへびさんに誘ってもらえたらぜひ伺いたいですね!
なお、「昔のおひな様を見る」という男子ウケのよくないイベントに同行させられた8歳息子ですが、別室にあった銃の玩具にくぎ付けで何度も見に行ったり写真を撮りに行ったりしていました。
彼もまた行きたいそうです。
弘前市立博物館でもお雛様展示中
公開されている展示としては、弘前市立博物館が毎年この時期におひな様などの展示をしていますね。
『おひめさまとおひなさま~華麗な ままごと遊び~』
- 会期:平成30年2月3日(土曜日)~平成30年3月31日(土曜日)
- 休館日:2月19日(月曜日)、3月19日(月曜日)
- 開催時間:午前9時30分~午後4時30分
65歳以上の弘前市民、市内の小・中学生や外国人留学生、市内外の障がい者、ひろさき多子家族応援パスポートを持っている方は無料です。
こちらも期間中に行かねば!
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