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津軽伝統組子を小3息子とつくってみた

いま、これを眺めてニマニマしています。

ヒバのいい香りがする組子のフレーム。

接着剤を使わず繊細に切り出された木材を組み合わせて作る伝統の組子の模様です。

実はこれ、弘前の駒越にある「津軽伝統組子館」で、わたしと小3の息子が作ったものなんですよ。


場所、行き方と、どんなギャラリーなのか、体験の様子は、など画像たくさんでご紹介します!



津軽伝統組子館への行き方


まず、場所はこちらです。


イオンタウン樋口(前ロックタウン)近くの茜橋を渡って、すぐ川沿いの道を右折します。

少し行くと斜め左後ろに曲がる分岐があります。


曲がり角

曲がり角


津軽伝統組子の看板があります

津軽伝統組子の看板

ちゃんと「津軽伝統組子」の看板があるので、見落とさないようにしましょう。


曲がり方

曲がり方


すると、右側に「津軽伝統組子」の看板、左側にその駐車場があります。

駐車場は3台くらい?止まれます。


左が駐車場、右がギャラリー

左が駐車場、右がギャラリー

看板にしたがって奥へ

看板にしたがって奥へ


先月こちらに来たことがある夫を先頭に進んでいきます。


先に進んで写りこむ夫

先に進んで写りこむ夫

入口

入口


看板の他には、普通に一般住宅のように見えますが…。


ヒバの香りと組子につつまれて


中に入ると圧倒的な組子細工の数々…!!!


階段にも飾られています

階段にも飾られています

左を見ても組子

左を見ても組子


左側の壁には組子の様々な模様がディスプレイされています。

これ、こぎん刺しの伝統模様のように名称や意味があるんですね。


組子模様見本の一部

組子模様見本の一部


そして、メインのギャラリーはこちら!

どん!!!


津軽伝統組子のギャラリー

津軽伝統組子のギャラリー


一つ一つの作品にかかる時間を思うとクラクラしますね。

こちらとか。


組子の衝立(ついたて)

組子の衝立(ついたて)


片面で5673個の手作りパーツって!

片面で5673個の手作りパーツって!


組子とこぎん刺しのコラボレーション作品もたくさんありました。

こぎん作家・田中敏昭さんの精密なこぎん刺しとの組み合わせ。


こぎん刺しと組子のコラボレーション

こぎん刺しと組子のコラボレーション


田中さんは毎年こぎんフェスにも出展されているので、ご覧になっている方も多いのでは。

この組子を制作している齊藤正傳さんと田中敏昭さんで「男の手仕事展」という展示会も開催されています。

お二人ともネットで発信を積極的にされていないので、展示場や見た方の感想ブログをリンクしておきます。


こぎん刺しと組子の衝立を見せる齊藤正傳さん

こぎん刺しと組子の衝立を見せる齊藤正傳さん


親子ではじめての組子体験


こちらでは組子の体験もできます。

コースターにもなる角亀甲フレームは一つ1,000円。

小学生への出張教室もされていたそうなので、わたしと小3息子で体験させていただきました。

カメラを夫に渡して席に着きます。


レッツ組子体験!

レッツ組子体験!


模様は重ね輪胴、胡麻柄、麻の葉から選べます。


完成見本と裏に貼る和紙

完成見本と裏に貼る和紙


パーツたち

パーツたち

この切れ込みが入ったパーツも一つ一つ手づくりです。

まさにミクロの世界…。

ちょっとでもズレがあると組み上がらなくなるという精密さです。

外枠の亀甲部分はみんな同じ。

実物大の写真があるので、これに重ねながら組んでいきます。わかりやすい!


六角形を組んでいきます

六角形を組んでいきます

できた!

できた!


息子の重ね輪胴は、Λ型を6つ作って中に入れていきます。

組み合わせる向きが違うと入らないよ!


息子は重ね輪胴を作成

息子は重ね輪胴を作成

上から木箱で押し付けます

上から木箱で押し付けます

わたしの胡麻柄は三角形を作って入れていくのですが……


2種類の切れ込みパーツを3つ

2種類の切れ込みパーツを3つ

「……?」苦戦中

「……?」苦戦中

やっと1つできた!これを6つ

やっと1つできた!これを6つ

わたしがなかなかできないでいる前で、息子は齊藤さんの教えを受けながらもう組み上げて、裏に和紙を貼って完成させました。

しまった。もともとは不器用なのがばれる…。

「よし、母ちゃんのを手伝ってやる!」


重ね輪胴仕上げ中

重ね輪胴仕上げ中

パーツを作って押し込んでくれる息子

パーツを作って押し込んでくれる息子


胡麻柄

胡麻柄

組み上がりました!!

これに和紙を貼ります。

だいたい20分ほどで完成しました。


息子 「おれ、もう1個作りたい!」

マジか。

行く前はしぶしぶ付き合う風だったのに。

もう1種類の「麻の葉」を、また亀甲から作り始める息子。

これは、切れ目が入ったパーツを折り曲げて、その切れ目にもう一つのパーツを差し込んで三菱の状態にしたものを6つ差し込んでいきます。


パーツを入れ込んでいきます

パーツを入れ込んでいきます

麻の葉

麻の葉

2つ目なので15分かからずにできました。


和紙を貼った完成形がこちらです!


左から麻の葉、胡麻柄、重ね輪胴

左から麻の葉、胡麻柄、重ね輪胴


息子もうれしそう。

教えていた齊藤さんもうれしそうです。


息子「ここにいるのってみんなサイトウだね!」

息子「ここにいるのってみんなサイトウだね!」


少なくなっていく組子の技術を残したい

齊藤さんが建具屋として開業したのは平成14年、50代になってからのことでした。


仕事について熱く語る齊藤さん

仕事について熱く語る齊藤さん


今は家を建てる時に和室を作ったり、欄間や障子を作る人も減り、組子ができる職人が減ってきているそうです。

その中で建具屋としては後発で開業した齊藤さんは、組子のことをもっと身近に知ってもらおうと展示会をしたりするうちに出会いがつながり、ギャラリーを開設されたのが2016年。

組子体験教室は小学校やヒロロでのイベントに呼ばれたり、介護事業所の行事にも呼ばれたりしています。

「この組子の影が好きでさ」

と行燈に灯りをつけて、部屋の蛍光灯を落とします。


組子の行燈

組子の行燈


麻の葉模様が壁に映る

麻の葉模様が壁に映る


行燈の中には多角形で球状のようになっている上に木炭があしらわれているものもあって、本当に光と影が美しかったです。


組子作品を買えます


組子作品の販売コーナーもあります。

組み合げられたフレームもありますし、中にこぎん刺しや絵、写真などを飾れる外枠だけのフレームもあります。

わたしが前に夫に買ってきてもらった飾り棚は、こぎんフェスでの展示に役立ちました。

バラバラにするとただの板状になるので、次の出番まではクローゼットなどに入れておけます。

まだまだあるよ!

これだけ写真を並べてもまだ展示の一部です。

玄関の靴箱の上にもあるし、上を見ても右を見ても組子組子…。

青森ヒバの香りがふんわりとつつんでくれます。

体験してみると、いっそうその労力が実感できますね。

気になる方は、ぜひギャラリーを訪れてみてください。

事前に連絡が必要なのでそこはご注意を!

津軽伝統組子館

  • 住所: 〒036-1322 弘前市駒越字高田86-3
  • TEL: 080-5566-7223
  • 入場料: 500円(お土産付き)
  • 開館時間: 9:00~16:00

※齊藤さんは普段は別の場所で制作をされているので、訪問の際は事前に電話予約をして行きましょう



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