選択されているタグ : 立佞武多 , 五所川原市 , 祭り

五所川原立佞武多を初見、巨大ロボのような威容に圧倒されました

立佞武多の館から出陣する立佞武多

立佞武多の館から出陣する立佞武多


8月6日、五所川原市の立佞武多(たちねぷた)祭りを観てきました。
高さ20mを超す立佞武多、ここにも登場しているラブライブ!ねぷた、ご当地出身の吉幾三などなど写真詰め合わせて、お送りします。

なお、時刻・料金などの情報は2015年時点のものになります。ご了承ください。

-スポンサー広告-

弘前から五所川原へ、浪岡経由で移動

この日、夫は休みですが、わたしは仕事。青森市浪岡まで出張していました。
いったん弘前の自宅に帰ってから車1台で行くつもりが、仕事が遅くなり夕方4時にやっと道の駅で昼食にありつく始末。

夫と相談して、弘前から浪岡まで息子を乗せて来てもらい、道の駅なみおかアップルヒルにわたしの車を置いて、夫の車1台で五所川原市へ向かいました。

まだ無料で走れる津軽自動車道に乗れば、20分ほどで五所川原市の巨大ショッピングセンターELM(エルム)に到着。
ELMは駐車場が無料で、立佞武多祭り会場付近までシャトルバスが出ています。大人片道120円・子ども無料。
ELMの前に用意された乗車券売り場で往復券を買いました。



本当は、せっかくELMに来たから無印良品で買い物したり、晩ご飯も食べて行くつもりでしたが、気がはやる息子にせかされてシャトルバスに乗りました。


バスが降りたところは五所川原駅の裏側。
何にもなくてちょっと焦りましたが、歩道橋を越えて表側に行くと、ちゃんとお店も出店もありました。


1席500円の貸し椅子を借りました


五所川原の駅前通り、奥が立佞武多の館

五所川原の駅前通り、奥が立佞武多の館

立佞武多の館に近い場所で、通り沿いに並べられた貸し椅子を借りました。
1席500円。
屋台もあり、トイレも借りられたので、子連れにはありがたかったです。
この期間は、運行ルート沿いの店舗は、そうやって臨時収入を得ているようです。
2階バルコニー席のあるお店もあって、見やすそうでした。


夕暮れの中を移動する立佞武多たち。ここは記念撮影のしどころ!


会場に着いた18時頃、立佞武多の館から出てきた立ねぷたたちが駅前に移動していました。
夕暮れと立佞武多。幻想的です。
引いている姿と、かけ声は現実的です。夕方でもまだまだ暑い日でした。
立佞武多と人物の記念撮影をするなら、この出発前がいいですね。
日が沈んでねぷたの電灯が点くと、人とねぷたと両方とも綺麗に写すのは難しいです。


夕暮れの中を移動する立佞武多

夕暮れの中を移動する立佞武多


サンパウロ写真展や太宰治ゆかりの展示を見ながら散歩



立佞武多の館はすでに展示時間が終了していました。祭り期間は16:30には展示終了です。みんな出陣していくからですね。
まだ始まるまで1時間はありましたので、駅前通りの立佞武多が地球の反対側まで行ってサンパウロのカーニバルに出た時の写真展(無料)を見てきました。
紙でできたねぷたを船で運ぶために、ホッカイロサイズの乾燥剤を3000個も使ったとか。
そして、現地で組み立てて、サンパウロ・カーニバルに参加したそうです。
ブラジルに住む日本からの移住者や日系人は、日本文化への愛情・郷愁がとても濃いので、きっと喜ばれたでしょうね。
祭り後は展示されるはずでしたが、残念ながら火災に遭い焼失。ねぷたは最後に燃やして昇華するものという伝統に従った末路となりました。

その向かいにある太宰治ゆかりの蔵も見学しました。
弘前にも「太宰治まなびの家」があります。
太宰文学好きな方は、津軽に来たら太宰関連スポットめぐりをするのでしょうね。


いよいよ開始! まずは、吉幾三&お弟子さんの歌が先導



19時になり、薄暗くなってくると立佞武多に灯りが入ります。
そして、太鼓が鳴り……吉幾三が登場!?
そっかぁ、五所川原市(旧金木町)出身だもんね。
立佞武多の歌も歌いながら、お弟子さんといっしょにパレード形式で運行の先導をしていました。

ラブライブ!ねぷたと忠孝太鼓


ラブライブ!ねぷたと忠孝太鼓

ラブライブ!ねぷたと忠孝太鼓


五所川原にもラブライブ!ネプタが出ています。
ラブライブ!詳しくないのですが、青森・弘前・五所川原とそれぞれ1年生・2年生・3年生のキャラたちだそうです。
ラブライバーは全会場見て、ラブライブ!コラボのイギリストーストも食べたことでしょう。

その後ろに、大太鼓2台が2階建てに並んだ上にねぷたが乗った「忠孝太鼓」が続きます。
大きいー!

立佞武多と青森ねぶたと弘前ねぷた


立佞武多が登場するまで、しばらくはねぶたとお囃子が通ります。
青森市のねぶたを少し小型にした感じですね。
お囃子もにぎやかで、弘前ねぷたよりは青森ねぶたに雰囲気が近いように感じました。
かけ声は「ヤッテマレー、ヤッテマレー」。
昔、喧嘩ねぶたで、ねぶたをぶつけあったりしていた頃の名残のようです。
言葉は喧嘩腰ですが、楽しい雰囲気です。言葉が残っているせいか、妙にクセになります。

高校生が作った立佞武多も!


五所川原高校の高校生が作った立佞武多も登場しました。
10代の子たちがこんな巨大なネプタを作るとかすごい。
お囃子や踊りもがんばってましたね。


本命の巨大な立佞武多たち


いよいよ、後半になると歴代の立佞武多たちが通ります。
巨大な立佞武多は毎年1つ新作が生まれます。
沿道で見上げていると、ネプタの足の裏しか見えないとかある大きさ。
一通り通ったかな、と思うと、立佞武多の館から2体の立ネプタが出てきました。



……すごい、巨大ロボ感!
この登場は心躍りますね。
最後に今年の新作「津軽十三浦伝説 白髭水と夫婦梵鐘」が出てきました。



以下、パンフレットの文章を参考に抜き書き。



十三湖が十三浦(とさうら)と呼ばれていた頃、たびたび襲われる大洪水・津波を白髭水(しらひげみず)と呼んでいた。
1715年、弘前と五所川原の兄弟寺に夫婦梵鐘をつくることになった。
しかし、京都でつくられた夫婦梵鐘が十三浦に入港したとたん、時化に襲われて沈没。
雄鐘は発見されたものの、雌鐘は失われてしまった。
この立ネプタは、白鬚水が夫婦梵鐘を引き裂く姿を描いている。


この解説は、ELM前のバス乗り場でいただいたパンフレットに載っていました。
立佞武多が復活するまでの歴史や、歴代の立佞武多の解説、運行ルート、交通情報があり、とても参考になります。
こういうパンフレットを無料で配っているのは、一見の観光客にやさしくて好印象です。

一昨年に登場した陰陽師の立佞武多が正面から見られなかったので、運行ルートを逆登りして、一周してくるのを待ちました。
駅前通りと違って普通サイズの道路や建物とともに見ると、またスケール感が変わって面白いです。


サクッと見終わることができる

立佞武多祭りは15台のネプタが運行します。
20:30頃には1周見終わりました。
わたしたちのように小さい子連れは、サクッと帰りのシャトルバスに乗ることができます。
最後まで見たい人は、立佞武多が館に格納されるところまで見ることができます。
どちらを選んでも良いので、見やすいお祭りだと感じました。
期間が8月4日~8日まで、と青森や弘前の祭りと1日ずらしてあるので、観光ルートの最後に設定されていそうです。
そのあたり、後発だけによく考えられていると感じました。

帰りは祭り会場→ELM→なみおかアップルヒル→弘前で、帰宅は22時頃でした。
(弘前市内では、「ねぷたのもんどりこー」渋滞にも遭いました)
普段は弘前⇔五所川原は車で45分程度です。
夜のお祭りを見て、帰宅がこのくらいの時間なら、そう負担でもなく観に行けますね。

以上、初めての五所川原立佞武多祭りレポートでした。
写真・動画はまたGoogleフォトにまとめていますので、ご興味ある方はどうぞ!
20150806五所川原立佞武多祭り

<おまけ>
twitterで五所川原入りしたことをつぶやいたら、フォロワーさんからこんな画像が。
昔の写真のようですが、これは見たかった!
また巨大ロボ立佞武多やらないですかねぇ。



【2016年版】




-スポンサー広告-