【王道プロレス】弘前移住して4年後、隣に仮面貴族ミル・マスカラスが立ってて震えた話し
まさか、こんなことが自分の人生に起こるとは思ってもみませんでした…。
あの、伝説のプロレスラー“仮面貴族”ミル・マスカラスと同じリングに並んで立ちました!
この興奮、プロレスファンならわかるはず。
もう、緊張のあまり顔がこわばってます。(写真右から3番目がわたし)
曙が率いる新しいプロレス団体「王道」。
昨年の全日本プロレス弘前大会と同様にプロレスのチカラ実行委員会主催のチャリティー大会です。
こちらに、当日の場内係スタッフとして参加してきました。
なお、今回は観戦記ではありません!
お客様を誘導しながらだったのもありますが、もう1プロレスファンとして感激し過ぎて記憶が確かでないからです!
そんな舞い上がったレポートですが、どうぞ!
会場整理&撮影係でした
(…今日はこちらでスタッフします) pic.twitter.com/Y55nhdtp58
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2016年8月4日
そう、この日はスタッフ。
弘前経済新聞など様々なメディアに記事を書いているライターの工藤健さんから、プロレスファンでたびたびブログに観戦記を書いているわたしに声がかかり、当日の会場案内スタッフをしました。
「お客様の質問に答える為に」といただいた対戦カードを見て仰天!!
なんですか、この豪勢なカードは!?
青森県人口第3位の地方都市興業でやる内容じゃないですよ。
ねぷた祭り真っ最中にやるなんて、もったいない…。(注、弘前のねぷたはかなり町ぐるみです)
この青森県武道館は土足禁止です。
わたしの仕事は、チケットの半券をもぎられて入ってきたお客様に、スリッパと下足入れ袋を渡すことでした。
17:30開場。
まだ暑い中を待っていたお客様が、いっせいに入場します。
途中、靴を入れる為のビニール袋が無くなったので、場内整理に回り、お客様をご案内。
「北はリングの向こう側です」
「東はあちら側、2列○番だと前から2列目の手前側ですね」
「こちらは2階席ですので、いったんロビーに出てから階段をお上りください」
などなど。
そうしているうちに、道着を来た子どもたちのデモンストレーションが始まりました。
五十嵐道場弘前支部の皆さんによる演武と、小さな女の子が曙選手にキックを打ち込むデモンストレーションをしていました。
これは親御さんもおじいちゃんおばあちゃんも応援に来そう!
終わった後は皆さん2階席から大きな声援を送っていました。
元横綱のプロレスラーに蹴りを入れたなんて、いい経験になりますね!
序盤はご案内しながらチラ見していました
第1試合、第2試合のうちは、まだお客様の入場が続いていたので、ご案内をしながらリングをチラチラ見たり写真を撮ったりしていました。(撮影STAFF腕章着用しています)
第1試合はWRESTLE-1(W-1)所属選手の提供試合。
バチバチやりあって、最初からハイスピードでした。
しかし!
この記事を書くにあたって調べていたら、この時に征矢選手がケガをしていたのですね。
@urabetti 第一試合は客席案内があってチラチラしか見られなかったけど、おかしくなったような印象はなかった。でも、この勝ち名乗り見ると、確かに右腕上げてないし、顔しかめているように見える。ケガの記事見なければ気づかなかった。 pic.twitter.com/g5s2LuHRro
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2016年8月6日
それを気づかせない試合運びでした。
第2試合 くいしんぼう仮面vs菊タロー
吉本新喜劇のようなコミカルなかけあいで、子どもたちからも笑い声を誘っていました。
目を離しているスキに菊タローが勝っていましたが、まぁ、この試合は勝ち負けではないということで…。
なにげに全日本プロレスで時には選手よりコールを集めていた和田京平レフェリーがいて、けっこう内容にもからんでいました。
第3試合 鈴木鼓太郎、土方隆司 vs 田中将斗、ブッファ
昨年、同実行委員会が主催した全日本プロレス弘前チャリティー興行でタイトルマッチを行い、しかし直後に退団した鈴木鼓太郞選手。
またここでこんな風に見られるとは!
ロープでぐるりと回転するファンネルも決め、最後にピンフォールも奪っていました。
田中選手も、昨年のFMW弘前プレ旗揚げ戦で見たより身体が大きく張っている印象を受けました。
第4試合はややラフに
スケジュール連絡の手違いにより、休憩のようになり客席の水銀灯が点いてしまった状態で始まった第4試合。
場外乱闘も出てきて、ラフファイト有りでした。
最後は宮本選手による、相棒の相島選手もろとも拳剛を投げるジャーマンスープレックス!
タッグパートナーも痛い思いをさせるフィニッシュホールドでした。
え!! 花束嬢ってマジデスカ!?
そして、休憩に入る前に実行委員会のスタッフから驚愕の指示が…。
ダブルメイン1のミル・マスカラス&ケンドー・カシン vs NOSAWA論外&ディック東郷の試合前に、実行委員会を代表して花束贈呈係をすることになりました。
えぇぇ!?
花束係なんて、札幌ならススキノ、弘前なら鍛冶町のおねえさんが、スーツ着てばっちり化粧と巻き髪してやるイメージあったので、こんな汗だくTシャツのぼさぼさで上がるの、ほんと申し訳ない気持ちでした。
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2016年8月6日
実行委員会主催大会だからと思って、ひとつご勘弁を。
西目屋村から来た若い女の子と、ちびっこたちといっしょにリングに上がることになりました。
しかし!
その前に、何かテーマ曲が流れ出し…
「大怪獣モノからケンドー・カシン選手に花束の贈呈です!」
って、何それー!? 聞いてませんけど??
カシン選手、「なんだ、お前!?」とあっけにとられたようでしたが、突然キレて花束でぶん殴ります!!
隣で怖がるもう1人の花束嬢をなだめながら、
「あぁ、カシン、ふざけんな!ってキレてるー」ぐらいに思ってたら、どうももっと複雑だったようで。
王道プロレス弘前大会でカシンが大怪獣モノを花束で殴り付けてた理由がこれか?
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2016年8月6日
ケンドー・カシン“大仁田パンダ”ショックでノイローゼ https://t.co/zh2U7LXSzF #tospo
@urabetti 突然あらわれた大怪獣モノに花束贈呈されて、いきなり花束で殴り付けるカシンの図。モノが去った後、「中身は大仁田じゃないのか?」とつぶやき、周りに「いえ、本物です」と制止されてた。 pic.twitter.com/yH10Ol5p69
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2016年8月6日
よくわかりませんが、先のFMWでカシンと対戦したパンダ姿の覆面レスラー・パンディータが、実は中身が大仁田厚で毒霧を食らって負けたことで「自称PTSD」になって、周りのすべてが大仁田に見えるとか…。
だから、大怪獣モノからの花束も中身が大仁田かと疑ってかかった、のかもしれません。
なにせ、その騒ぎの後でリングに上がったわたしたちの前で、
「あれは大仁田じゃないか?!」とぶつぶつ言ってたくらいですから。
そして、流れる「スカイ・ハイ」!
そんな、一騒動があった後でリングに上がるように言われたわたしたち。
…あ、ロープ広げてくれてる。上がらなくちゃ。
……引っかかる!
ポシェットおいてくればよかった…カメラも……
あたま、ぶつけた。ロープかたっ! ふとっ!
く、くぐれた……。
このへん、もう意識がフワフワとしています。
スタッフのお誘いをしてくれた工藤さんの写真を見ても、笑顔がありません。
そして、流れるミル・マスカラスのテーマ曲「スカイ・ハイ」!
千の仮面を持つ男、仮面貴族、ミル・マスカラス選手の入場です!!
ありえない。
泣きそう。
いや、感極まって泣いてる花束嬢なんて見たことない。落ち着け。
そして、花束を渡します。
…NOZAWA論外選手に!!
いや、カシン&マスカラス組には、ちびっこたちがあげることになってたのですよ。
いきなり乱闘になって巻き込まれたりせず、無事にミッション遂行しました。
そして、夢のタッグマッチへ。
ちなみに、ミル・マスカラス選手、すでに74歳。
ジャイアント馬場さんが亡くなられた御年(61)より1回り以上も年上です。
しかし、先発したケンドー・カシン選手と交替すると、NOSAWA論外選手とじっくり組んで関節技を展開します。
マスカラスがちょっと腕をひねり上げると、レフェリーがすぐに「ギブアップ?」と聞き、相手が「ノーォォ!!」と叫ぶ。
何度かやってたけど、これは相手選手もまさかのレジェンドとの対戦が内心うれしいのでは…。
カシンもここでは比較的クリーンなファイトをして、マスカラスと関節技の競演を見せたり。
最後は、マスカラス伝家の宝刀フライング・クロスチョップでした。
……撮り損ねたっ!!
おお、サムライTVのニュースになってる!
王道8.4弘前大会
— Pなわ (@p_nawa) 2016年8月5日
ディック東郷&NOSAWA論外 vs ケンドー・カシン&ミル・マスカラス
8/5(金)放送『速報バトル☆メン!』#samuraitv #ミル・マスカラス #ケンドー・カシン #ディック東郷 #NOSAWA論外 pic.twitter.com/FLM9lHWJSd
またスカイ・ハイが鳴り響くと、退場する通路に子ども心に戻った大人たちが詰めかける!!
ダブルメイン2 曙・太陽ケア・浜亮太 vs 船木誠勝・藤原喜朗・池田大輔
そして、興奮冷めやらぬ中、同じコーナーから地元弘前の雄・船木誠勝選手の入場!
ここでも群がる観客たち。
さらに、ワルキューレの騎行が流れて、藤原喜明「組長」の入場!
もうね、この船木&藤原の図だけでお腹いっぱいですありがとうございます。
第2次UWFからの藤原組からのパンクラスとバトラーツ、という流れを知る’90年代プロレスファンには、もう船木&藤原&池田というだけで、ご飯3杯いけそうです。
そして相手に曙、太陽ケア、浜亮太の3選手。レフェリーは和田京平氏。
ごめんなさい、浜亮太選手は初見なのよく知りません。
すっごく体重ありそうで、プレス系の技が出ると場内がどよめいていました。
もちろん、地元の船木選手には応援の声がたくさん飛び、次々と相手を蹴り倒すスーパー船木タイムもありました。
とにかく、この身体は説得力がありますね!
'90年代の全日本プロレスからプロレスファンになった身としては、マンモス太陽ケアの活躍っぷりもうれしかったです。
そして、曙の知名度とフィジカルの強さはさすが。
身体のぶつけ合いでも、どよめきが起こるほどの音が鳴りました。
ケア→浜→曙の、重たーい三連ボディプレスで、池田選手から3カウント!
場内に大きな拍手が起こりました。
最後に曙選手のマイクアピールがありました。
音が響きすぎてよく聴き取れなかったけれど、お客さんへの感謝と、今後への誓いがのべられました。
主催者発表の観客動員は1670人。
本当に、ねぶた&ねぷた祭り期間中にこれは快挙です!
全6試合、色がくっきりした試合で後味も良く、子どもからお年寄りまで楽しんでいた興行でした。
なるほど、「王道」ですね。
弘前だからおきたプロレスのキセキ
お客様の送り出し後、スリッパの整理も終わって撤収する前に、ケンドー・カシン選手と2ショット撮影させていただきました。
ロビーでのサイン会もすっかり終わった後だったので諦めていたのですが、さすが地元、高校の後輩にあたる方が
「この人、カシンさんのファンなんです」
と頼んでくださって快く応じていただきました。
ありがとうございます!
他に、曙選手を囲んでスタッフで記念撮影もいただいたりとか、本当にプロレスファンとしては身のありすぎるアルバイトでした。
こういうお話しをいただけたのも、プロレスファンであることを隠さず、記事を書き続けていたおかげです。
さらに、これが東京や札幌のような大都市であれば、わたしにまで声がかかることはなかったでしょう。
ここ弘前でこんなチャリティー大会があり、「プロレスのチカラ」という実行委員会主催であったからこそ、参加することができました。
まさか、弘前に移住して4年目で、(青森県)武道館のリング上で伝説のレスラーと並び立つとは!
思わず、ともにプロレスにはまった弟に自慢メールを送ってしまいました。
プロレス関係の話題は、【プロレス】タグにまとめています。
他の観戦記もありますので、お時間あればどうぞ。
以上、舞い上がって長文になってしまったけど、8.4王道チャリティー弘前大会の参加レポートでした。
カシン vs 大怪獣モノ、遺恨マッチが決定!?
なお、花束贈呈して襲われた大怪獣モノ、その後、カシン選手との試合が決定したそうです!
正式決定‼︎‼︎
— UGOKASプロレス (@UgokasPro) 2016年8月6日
立会人に河崎実監督も決定☆#あみゅ博 #828FIGHTINGAID #カシンvsモノ #大怪獣モノ pic.twitter.com/WYtuWMUIfk
弘前での遺恨を、別団体の豊洲で回収とか、それにFMWでの大仁田パンディータのトラウマも関わってるのか、とか、ネタが細かすぎるのでは……。
今後の展開に注目です。
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さいとうサポート
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