ファンタジー感あふれる沢田ろうろくまつりに子連れで行ってみた
弘前市街地から白神山地方面に向かい車で30分ちょっと走った場所、旧相馬村のさらに奥に沢田地区があります。
そこで開催される「東北の奇祭」沢田ろうそくまつりに、6歳の息子と2人でドライブしながら行って来ました。
幻想的なろうそくの灯りと、お囃子の音色をおすそわけします。
シャトルバスに乗り遅れて現地までドライブしました
いや-、遅刻しました。
こちらに載っている案内を事前にちゃんとチェックしまして。 沢田ろうそくまつり【終了しました】|青森県観光情報サイト アプティネット
JA相馬村湯口支所17:10発のシャトルバスに乗るつもりだったのですが、うまくスケジュールが進まないのが子連れのかなしさ。
しかも、ギリギリ間に合いそうだったのに、Google先生のナビが裏口に案内しようとして2回も切り返すことになり、シャトルバスとすれ違ってしまいました。
覚悟を決めて、行き先を沢田神明宮に変更して、相馬からさらに8kmほど山に向かって車を走らせました。
今年は暖冬でもう山奥でも路面がすっかり出ていて助かりました。
これがアイスバーンだったり、吹雪いていたら諦めてましたね。
上の写真、路肩の雪にろうそくの火がともっているのが見えるでしょうか。
まだ数キロはあるのに、こんなお出迎えがあることに感動しつつ車を走らせました。
県道204号から神明宮に向かって左折してすぐのところで、案内係の方に誘導されて車を停めました。
下りるとちょうど満月がのぼってきたところ。
旧暦の小正月ですね。
舗装道路を見なければ民話の風景のようです。
この時、17:45。
ずらりと並んだ車の横を5分ほど歩きます。
ろうそくを手に坂を上ります
かまくらの中で盛り上がる6歳男子。
実際、こんな風に人が立って入れるかまくらを作るって大変。
しかも、こんなに雪が少なく、溶けたり、雨が降ったりした中で、よく作られたと思います。
沢田神明宮のほこら「岩谷堂」にそなえるろうそくを、入口で買います。
大500円、小300円を1本ずつ。
まだ火はつけずにこれを持って石段を登ります。
ふざけてないで、ちゃんと足元を見て!と手をつないで石段を一段一段のぼります。
ちゃんと雪がよけられているけれど、たまにすべるので要注意。
一番上から下を見下ろすと…
すごい角度がわかります。
身を乗り出して写真を撮っていたら転げ落ちてしまいそう。
岩谷堂の中はろうそくでいっぱい
外から見ると、建物になっているように見える「岩谷堂」ですが、中に入るとほとんど天然のほこらです。
祈りと願いをこめたろうそくがたくさん立てられていました。
このロウの垂れ方で今年を占うのだそうです。
この時、18時頃。
まだまだこれからろうそくを持って人が入ることを思うと、相当な数になりそうですね。
実は、この時わたしたちは、マナー知らずなことをしてしまっていました。
ろうそくに火をつけるマッチやライターを持っておらず、すでにそなえられていたろうそくから「もらい火」をしてしまったのです。
後で、津軽の文芸に詳しいnatuさんのブログを見て知ったのですが、もらい火はNGでした。
すみません! 次回はちゃんとマッチなどを持っていきます。
かがり火とお囃子が始まりました
ろうそくをそなえて、家族の健康をお祈りしてから下りる途中、ローカル局RABの取材を受けました。
ニュースサイトで見ると、わたしのコメントはカットされて息子の感想だけ流れていました。
ちょうどかがり火の点火に向けてセレモニーが始まっており、弘前市副市長の挨拶の頃に下りてきました。
そうだ、ここも弘前市だったと再確認。
最初はくすぶっていてなかなか燃え上がらなかったけれど、やがて高く火の粉を舞い上げるように。
息子、火の粉を追っかけてまわり、しょっちゅう行方不明に。
写真を撮っていて後で見たら向こう側にいたとか。
やがて、たいまつ行列が始まりました。
30人のたいまつを手にした人たちと、神主さん巫女さん、登山囃子を演奏している方々が、かがり火の周りをめぐり、岩谷堂への石段を登っていきます。
この坂に描かれた模様もろうそくの灯り。
ボランティアの方々が並べて準備したそうです。
そこをくの字に登っていくたいまつの火とお囃子の音色がなんとも幻想的でした。
そして、お囃子は戻って来てからもまだまだ熱を帯びて続きます。
「岩木山」の法被姿がかっこいいですね!
このお祭りは450年も続いているそうです。
壇ノ浦が~とか、天照大神が~という単語を聞くだけで、さすが内地のお祭りだと思う道産子でした。
なお、このお囃子を撮った時点で18:55。
もしもシャトルバスだったら18:40には帰りの第一便が出発。
たいまつとお囃子が登っていく時で18:40でしたので、バス発着所に戻ることを考えるとたいまつ&お囃子を見られないことになります。
その次は20:40発ですから、かなり間がありますね。
わたしたちは、お囃子がいったん終わったところで会場を後にしました。
子連れであれば、自家用車でよかったかも。
さらに早めに来ていたので、徒歩5分で済みましたが、その頃には県道に出ても駐車している車の列が続いていました。
子連れで楽しむためのポイント
来年以降に行く時の為にメモしておきます。
- シャトルバスに乗るなら早便。ただし、お囃子とたいまつ行列は諦める
- 自家用車で現地まで行く場合にも18時前に着いた方がいい
- かなり山奥なので悪天候時は無理しない
- 石段は急なので、乳幼児やお年寄り、妊婦の方は無理しない
- 奉納するろうそくは売っているけれど、火をつけるものは持っていくといい。(貸してくれるみたいだけど)
- 屋台が出ていてあったかい汁物も売っている
- 冬のスキーウェアは引火しやすいので、子どものろうそくから目を離さない
- 子どもが聞き分けるようになれば、ガイド付きツアーがよさそう
今度は家族3人で行きたいですね。
2016年のろうそく占いは?
先日の東目屋地区交流会でお会いした地域おこし協力隊員の米山さんが写真投稿していたので、引用させていただきます。(ぺこり)
今年の占いの結果は…「(5月ごろの)遅霜に注意」でした。昨年のような荒れた天候はなく、取れ高はおおむね例年並みだそうです。占いは静まりかえった中でしたが、占いの解説は和やかに行われました。 pic.twitter.com/u7PfsJThfQ
— Ryuuichi Yoneyama (@S23FS) 2016, 2月 22
2017年は2月11日(土)に開催されます。
また行きたいですね!
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