青森で「地域の編集者」養成講座がスタート! いち受講者としての感想レポート
9/12(土)、青森市の東奥日報新町ビルNew'sホールで開催された「地域の編集者」養成講座キックオフイベント「指出さんと考える『地域の編集術』@青森」に参加してきました。
青森市まで出かけるのも2月のスマホ動画作成講座以来なので、半年以上ぶりです。
オンラインとオフライン、どちらでも参加できるセミナーにあえて弘前から小一時間かけてオフラインで参加してきたので、その感想と今後の連続講座についてご紹介します。
「地域の編集者」養成講座とは?
この「地域の編集者」養成講座は10月から2021年2月にかけて、全5回のセミナーを予定しています。
主催はあおもり地域編集者会議。(>FBページ)
雑誌編集者、元新聞記者、デザイナー、ライターなどで構成される任意団体です。
10月から始まる講座では編集、ライティング、写真撮影、デザイン、を学びます。
この団体ができるステップになった情報発信を学ぶセミナーが2018-2019年に開催されており、わたしもSNSやブログでの発信について語ったことがありました。
青森市Aomori Startup Centerでソーシャルメディア時代の発信のコツを話しました | さいとうサポート
さいとうサポート
青森県の魅力を伝える情報発信をしたい! でも、具体的にどうしたらいいかわからない…。 そんな悩みの声から、有志による「伝える力」向上ゼミが始まっています。 1回目は2018年11月、元新聞...
今回の連続講座は、わたしも初心にかえって受講者として通年参加します。
キックオフイベントは「ソトコト」指出編集長がリモート講演
今回のキックオフイベントでは、地方の魅力を伝える雑誌「ソトコト」の指出一正(さしで・かずまさ)編集長がZOOMでリモート登壇。最初に20分ほど地域で編集目線を育てる立ち位置や、各地の事例についてお話しされました。
その後、あおもり地域編集会議代表で青森ローカル誌「青森の暮らし」編集長の下池康一(しもいけ・こういち)さん、Webメディア弘前経済新聞編集長の工藤健(くどう・たける)さんとの対談。
指出さん以外は会場におられるというオンオフ混在したパネルディスカッションでしたが、従来のオフラインでのトークとそれほど差はなかったように感じます。
青森では鶴田町の「つるた街プロジェクト」の事例が語られていて、この場にいないのに代表の岡詩子さんについて話題になっていたことが個人的にツボでした。初対面でずっと宇宙人の話ししてたとか、わかるわー。
長年青森の情報誌を作ってこられた下池さんによると、青森は地域の情報誌が全国的に見ても数多く刊行されていたそうです。
しかし、近年は休刊や年間発行数が少なくなったりと、活字の雑誌が衰退していく流れが青森にも見られます。
(以下、さいとうのメモより抜粋)
指出さん「紙メディアの役割は(従来と)変わってきている。最速最新の情報はWeb。もっと遅いもの、町の息づかいを紙は伝えていったらいいんじゃないか。目的地へ着くための手段が車(Web)と徒歩(紙)とあるように」
下池さん「なぜタウン誌が減っていったのか、なぜその中でうちは残ったのか?活字文化は衰えるのか? ネット上には載っていない人の想いや営みを形にしていきたい」
工藤さん「弘前経済新聞はWebなので県外からのアクセスが7~8割と多い。わりと県外の人に向けて青森の記事を書いている。青森のことがツイッターで何万RTとバズることがあるが、県外の人が多い。そういうことをできる人を地域に増やしていきたい」
指出さん「地域の編集は、たくさんのものを集めて編んでいく。みんなが経験していることを集めて編んでいくことでオリジナルのものができる。大事なのは、ただ集めただけにしない。何を残すか、どこからどこまでカットするか、入れ替えるかが日々の編集に大事になる。それを繰り返すことで日々がルーティーンではなくシャープになっていく」
講演後は交流タイム
講演後は受講者たちの交流タイム。
オンライン(ZOOM)参加の人たちが通年受講者を中心に自己紹介していきます。
その後、ZOOMは終了して、会場に集った人たちでの懇親会。
感染症防止のために飲み物もお菓子も個包装のものを置き、会場の定員に対して半分に抑えた人数で距離をとりつつの歓談をします。(難しい!)
それぞれ参加者が参加した理由など自己紹介を回しました。
青森市は県庁所在地だけあって、全県からの参加があり、SNS越しに交流していた方ともリアルに会うことができました。
メディア掲載
活字の力で地域振興、青森県内編集者ら団体設立|文化|青森ニュース|Web東奥
Web東奥
地方の潜在的価値を地方主体で発信しようと、青森県内の雑誌編集者らが任意団体「あおもり地域編集会議」を立ち上げた。ライターやカメラマンを育てる実践講座や交流イベントを開きながら、...
地域の魅力伝えよう 任意団体、編集者の養成講座 10月から /青森 - 毎日新聞
毎日新聞
地域の情報を紹介するタウン誌などが減少する中で地域の魅力を伝える編集者を育成しようと、県内の編集者やライターなど有志約10人がこのほど、記事の受注をとりまとめたり、編集者の養...
吸ったら吐くように聞いたら書く
さて、今回の講座の最後に指出さんから編集力を上げるための宿題(やるかどうかは任意)として、
「毎日、その日のことをツイッターの最大文字数(140字)以内にまとめて書いていく」
が出ていました。
それで、わたしもその日のうちにツイッターにもアップし、Facebookにも別途投稿しています。
青森市までセミナーに行くのも久々。
— さいとうみかこ(うらべっち)弘前の在宅ワーカー (@urabetti) September 12, 2020
「地域の編集者」養成講座キックオフイベント。
雑誌「ソトコト」の指出編集長の講話に
地域誌「青森の暮らし」の下池編集長、
Webメディア「弘前経済新聞」の工藤健編集長
が加わってのクロストーク。
オンラインとオフラインで講演&聴講するMIXイベントでした。 pic.twitter.com/3w3t0klWH1
フリーのエディトリアルデザイナー長谷川ちひろさんのツイートも発見。
今日は「地域の編集者」養成講座のキックイベントが青森市で行われたので、スタッフとして参加してきました。雑誌「ソトコト」編集長の指出さんをお迎えして、雑誌「青森の暮らし」編集長の下池さん、webニュースサイト「弘前経済新聞」編集長、工藤健さんの濃いトークを聞くことができました pic.twitter.com/vLeGTUdH8P
— 長谷川ちひろ (@mogimogi_) September 12, 2020
「そらとぶこぎん」編集者の石田舞子さんは日々更新しているブログで。
『地域の編集、暮らしの編集 〜「指出さんと考える地域の編集術」』
maikoの人生編集days. ・*・*
青森は急に寒くなりましたお昼に食べたラーメン^ ^さてさて今日は、「あおもり地域編集会議 地域の編集者 養成講座」のキックオフイベントに行ってきました。私は雑…
他、シェアはできませんがFacebookにて投稿されている方もいました。
でもね、みなさん、もうすでに編集をやってきてる方々なんですよ。
だからこそ、鉄が熱いうちに出しておく重要性をわかっている。
このセミナー後の一週間、ずっとわたしはGoogleやTwitterやFacebook、無いと思ったけどInstagramでも、このイベントに関わりそうなキーワードをサーチしてきました。
でも、まだ知らない人が書いているものが見つからない。
これから編集目線を育てていきたい人、ライティングや情報発信力を高めていきたい人は、習うより慣れよでまずは手を動かして発信していかないと、上達なんてしないんじゃないかなぁと思うのです。
他所から来たわたしがピックアップされたのも、ブログでセミナーやイベントのレポートをすぐまとめて発信していったことが大きかったです。
最初は下手だし、自分の出したものを残念な気持ちで見ることもあるけど、それも形にしてアウトプットしたからこそ。
このあたり、自分が講師をしたセミナーでも、何かを学ぶグループに入った時でも、「言われたことをやる人は1割いればマシ」という実感を持っています。
青森の方は自分を前に出していくことが苦手な日本人気質がより濃いように感じるのですが、その苦手意識は自覚して訓練していった方がいいんじゃないでしょうか。
息を吸ったら吐くように、情報も聞いたら書いていかないと身に付かないですよ。
と、最後に煽っておいて、10月から本格的に始まる講座への前フリにします。
もちろん、わたしもいち受講者なので、書いた記事を講師からドS目線で添削してもらうこともやります。
今後の講座、交流会の予定
この記事を書いてる時点では直近のイベントは10月3日(土)です。
オンライン、オフラインどちらでも単回受講は2,000円です。(通年受講は受付終了しています)
わたしは自分の誕生日なので弘前で家族と過ごしつつ、この時間帯はオンラインで受講します。
以降のイベントについては下のリンクからご確認ください。
ライティング方面はもちろんですが、カメラワークとかデザインについてプロから学べる回が楽しみ。
Peatix
わたしも新型コロナ以降、なかなか個人ブログでお出かけ情報などを発信することがはばかられて停滞していましたが、今後はまたやっていきます。
これからやりたい人は、ぜひ自分の場所から発信していってみてください。