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「かあさん部長」矢野りんさんと3時間たっぷり語り合ってきたった

開始直後の会場(写真提供:NPO法人あおもりIT活用サポートセンター)

開始直後の会場(写真提供:NPO法人あおもりIT活用サポートセンター)


行ってきました青森市!
「かあさん部長」矢野りんさんととことん語り合う会!

こんな紹介記事も書かせてもらうくらい楽しみでした。

でも、行きたくても青森市まで行けない、この平日に遠出できない、という弘前近隣の友人も多かったので、ちょっとこの3時間の中でグッと来た言葉をご紹介します。

お子さんもいっしょに、スイーツを楽しみながら語りました

会場は青森市中心部にあるPent House
3階まで一直線の階段を上ると、1枚目の写真のように広々とした空間にローテーブルとクッションが並んでいました。

ちなみに、これでも店内の半分ほどで、反対側にソファ席スペースもありました。

東京から2歳になった娘ちゃんと来られた矢野りんさん。
司会は青森のIT系セミナーでおなじみの蝦名晶子さん。


写真右から2歳の娘さんと矢野さん、司会の蝦名さん

写真右から2歳の娘さんと矢野さん、司会の蝦名さん


娘ちゃんもマイクに興味しんしんで、時折ママのマイクをうばってはカメラ目線をくれていました。かわえぇ。
うちの息子が2歳の時だったら、絶対にマイクつかんだら絶叫して会場中をキーンと言わせてるわ。


スライドを操りながら自己紹介する矢野さん

スライドを操りながら自己紹介する矢野さん


まずは自己紹介として、経歴を振り返りながら、今に至る流れをスライドとともにお話しされました。

  • 北海道出身(足寄→釧路) 高校を出てから神奈川の美術大学へ
  • 大学でCG、当時HTMLが出てきていたのでWeb制作を学ぶ
  • プロバイダー事業起ち上げにデザイナーとして関わる
  • プロバイダーから制作会社へ移り、それからフリーランスとして受託制作するように
  • やたらに本を書く→ Amazonの著書一覧ページ
  • 26歳で結婚
  • パートナーの勤務先であるタイに1年暮らし、帰国後に長男出産
  • 子どもが小さいうちはチームでする仕事を離れて執筆、ライター業務中心に
  • 離婚
  • Webの仕事を再開、当時スマホが出始めていたのでアプリ開発に手を付ける
  • 仲間と趣味で開発していたAndroid用日本語IME(入力変換)のアプリSimejiが100万ダウンロードされる
  • Simejiがバイドゥ日本の買収提案を受け、売却して同社に加わる
  • 40歳で再婚、長女出産
  • Simeji、2300万ダウンロード突破
  • バイドゥ株式会社のプロダクト事業部で部長としてフルタイム就業中←イマココ

なんて、てんこ盛り!!

フルタイム勤務も、時短も、フリーランスも、母子家庭も、4人家族の暮らしも、管理職も経験している矢野さん、よく人生相談されるとということです。

そんな矢野さんを囲んで、それぞれ質問や自分の境遇を語り合いました。

スイーツをいただきながら、休憩しながら、ゆっくりお話し


これで1人分!のスイーツ

これで1人分!のスイーツ

矢野さんのお嬢さんだけではなく、参加者の方にも何人かお子さんといっしょに参加されていたので、ちょくちょく休憩をはさみます。

席を移動しながら、レイアウトもだんだん膝を寄せ合う感じになりながら、スイーツとソフトドリンクをたくさんいただきながら。
あれこれと気になってること、聞いてみたいことを聞いていきます。


グッときた矢野さんの言葉


身ぶり手ぶりがつくのは外国人と仕事してるからか、元からか

身ぶり手ぶりがつくのは外国人と仕事してるからか、元からなのか


「仕事と別に書籍も書いてた頃は、とにかく仕事してた。最高で3徹(3日間寝ない)もしてた」

「臨月近くまで仕事してたけれど、4ヵ月の産育休中にすることがなくて書籍一冊書いた」

「昔から働いていたから仮眠が得意。子どもと寝た後、2時に起きて乾燥された洗濯物たたんだり」

「母親がとにかくマグロ、回遊魚のように家の中を動いて家事している人だった」

……回遊魚DNAなのでしょうか? 止まるとしぬのかな。

「東日本大震災の時に品川から横浜まで歩いて帰って、学童に子どもを迎えに行けたのが深夜だった。その経験から、今は職場と自宅は通勤30分圏内にしている。都内で暮らすのは大変だけど」

「部下も夫・子どももいっしょ。やって欲しいことは敬語でお願いするように指示を出す」

「(家事も)指示は明確にする。やることを具体的に書き出してチケット化する。そして終わったらレビューする」

「初婚の時は、どうしてこれだけやってるのにわかってくれないの!?とイライラしたりもしたけれど、自分の出し方が悪かった。
もし、上司が『どうして俺の気持ちをわかって動いてくれないんだ?!』って言ってたら正直キモイですよね

「フリーランスになった時も、自分の値段を下げない、高い値をつけて、それでも頼みたい人の仕事を請けて、期待以上のものを出す、ということは最初から心がけてた」

「離婚は思った以上に金がかかる」
…2回言ってたし、会場内の経験者がすごいうなずいてたから、わたしのノートにも太字で書いてあります。

「仕事は特に自分がやりたいことをやるわけじゃなかった。これやって、と人に言われたことをやってきた」(自分がこれをやっていきたいと思った瞬間はありましたか?の問いに)

「毎日、1杯おいしいお酒が台所ででも飲めればOK。幸せの基準が低い

お勤めとフリーランス、またお勤めしての管理職。子どもを育てながらではどちらがよかった?←聞いてみた
「子どもが小さいうちは、熱出したりとか色々あるからフリーランスはよかった。でも、大きくなって12、3歳くらいになると親と過ごす時間が少なくなるので、もし買収されていなくても、そのあたりで法人化するなど社会的なポジションを変えていたと思う」

「子どもを産んだことで諦めたことは無い。××させられた、と思ったら負けだと思ってる」

中国人は優しい。3ヵ月に一度中国に行くけれど、最先端の洗練された都市でも、何か困っていると周りの人が心配して寄ってきてくれる。
結果についてはとてもシビア。会社のお金を5,000円でも使ったらその結果を数字で求められる」

参加者それぞれのお話しも楽しかった


最後は車座になって(写真提供:あおもりIT活用サポートセンター)

最後は車座になって(写真提供:あおもりIT活用サポートセンター)


参加している方も、わたしのように1人自営業のフリーランサーもいれば、会社にお勤めしている人、仲間と会社を作る人、これから結婚する予定、出産する予定、育児中、もう子どもが社会人で育児は終了と、様々な立場、年代の方々が集まっていました。

その人ひとりひとりから出てくる悩みや疑問、今の状況の話しもおもしろかったです。

矢野さんも自分より年代が上の参加者の話にとても興味を持って逆に質問攻めにしたりとか。

ストレス解消法、家事分担について、おすすめの本、次に来るIT技術、集中力の保ち方、など話題も広がって、あっという間に3時間が経ちました。

2歳の娘さんも、参加者のお子さんといっしょに遊んだり、運営スタッフの方々に遊んでもらったりして、最後まで泣いたりすることなく自然に会場の中にいました。

ほぼ同年代の矢野さん、部長と言っても普通にバナーを作ったり、Simejiのきせかえキーボードのデザインを作ったりしているそうです。

blogを見ると猫も飼っているようですが、ご本人も猫のように好奇心旺盛で、初めてのことをどんどんやっていくタイプの女性でした。

自分が矢野さんのようにできるかって言うと全然やれる気がしませんが、色々と自分の中で方向性に納得がいく言葉がありました。

それについては、また別の機会に。

あ………地方と東京での暮らし、子育て、仕事についても聞きたかったのでした!
次にお会いした時には、北海道の足寄で幼少期を過ごした矢野さんが、大都会TOKYOで子育てしながら働いていて感じていることなどもうかがいたいです。

まずは、矢野さん、遠くからはるばるありがとうございました!

(※このレポート内の矢野さんの言葉は、わたしのメモを元に書いています。発言の内容、意図が違っている可能性がありますことご了承ください)

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またSimejiのキーボードをきせかえしてみました。


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