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アメブロで宣伝しているあなたに老婆心ながら忠告する7つのこと

さいとうサポートのアメブロ版(更新停止中)

さいとうサポートのアメブロ版(更新停止中)


書きにくいことを書きます。
国内最大手のアメーバブログ(通称アメブロ)、これでビジネスの集客・宣伝をしている人が多いけれど、ちゃんとリスクわかっていて選んでいますか?というお話し。

なぜか、女性の起業と言えばアメブロで集客。
「だってみんなやっているし、成功している人もいっぱいいるし…」
って、みんなといっしょで安心できるなら、何も1人で仕事しなくてもいいんじゃないですかね?

なお、今日の記事は、個人で趣味でやっているブログ・日記についてではありません。

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1. 商用利用禁止と規約に書かれています

下は、Amebaヘルプ|Ameba利用規約第13条(禁止事項)からの引用です。

(4) 当社の承諾のない商業行為
① 無限連鎖講(ねずみ講)、リードメール、ネットワークビジネス関連(マルチ商法、マネーゲーム等を含む)の勧誘等の情報、及びこれらに類する情報の送信等
② 商業用の広告、宣伝を目的としたブログの作成(但し、当社が認めている範囲のもの及び当社タイアップ等は除く)
③ 当社が許可したものを除き、営利、非営利目的を問わず、物やサービスの売買、交換(それらの宣伝、告知、勧誘を含む)を目的とする情報の送信等(物品を販売し、又は契約を締結させることを目的とする無料セミナーの情報の送信等を含む)

Amebaを運営するサイバーエージェント社が承諾・許可していない商業行為については、たとえ無料セミナーの案内であっても禁止されています。
セミナー参加は無料だけど、著作や制作物の物品販売があったり、有料サービスのPRタイムがあればNGです。営利・非営利問わずです。

商業用の広告、宣伝を目的としたブログは、そもそも作成することからNGです。

この解釈には諸説あります。「アメブロ 削除」で検索するとずらずらっと出てきます。
・お店のスタッフブログ程度ならいいんじゃないか。
・直接ブログから申し込みじゃなくてメールフォームサービスへ誘導すればいいんじゃないか。
・金額を書かなければいいんじゃないか。

すべて憶測です。
本当にいいのかは削除されるまでわかりませんし、削除される時は、事前の警告無しでいきなり消されるそうです。

まったく思い入れなく作っている宣伝のみのブログならともかく、日々せっせと更新して、自分や家族のライフログにもなっているブログを、いきなり消されてはたまりません。

利用規約は文面通りに読み、厳しく運用された時のことを想定しておきましょう。

2.公式以外のツールを使っていても削除対象になります

アメブロは訪問通知を残す「ペタ」や「いいね」「読者登録」など、ソーシャルネットワークシステム寄りの機能がたくさんあります。
これらを自動的に行うツールも、ユーザーや「アメブロで集客!」をうたう人たちによって販売・配布されていたりしますが、非公式のツール利用はブログごと削除対象になります。

メールフォームや決済システムもブログに埋め込んでいると、内容がどうであっても削除対象になります。

3.アクセス解析が数十倍~数百倍に水増しされています

アメブロに付いているアクセス解析ですが、Googleアナリティクスに比べて大幅に水増しされているそうです。

【参考リンク】
アメブロがアクセス解析を68倍も水増ししている本当の理由 | ブログマーケッターJUNICHI
アメブロのアクセス解析の水増し率は約250倍ということが判明 | トリイケンゴ.com ( ・`д・´)

もうわたしが使っていたアメブロは更新して数ヶ月経つので、更新していた頃の解析が見られないのですが、1日200pvはすぐでした。
ほとんど既存ブログへの誘導リンクだけだったし、読者登録数も2桁だったのに。

要するに、人間以外のプログラムツールが巡回して来るのもアクセスに計上するので、本当に読んでいる人間の数より大幅に増えてしまうということです。
アメブロで起業のコンサルタントが「まずは読者登録1000人、話しはそれからだ」というスタンスなのも、このあたりに理由がありそうです。
読者登録さえして、更新回数を(過去記事の再アップも含めて)上げていけば、それだけ巡回プログラムが来るアクセスが増えていきますからね。
目に見える数値が上がることで、書いている人のモチベーションも上がり、コンサルの評価も上がるのでしょう。内容がどうであっても。

4.エクスポート・バックアップができません

無料ブログサービスは、基本的にユーザーは「使わせてもらっている」状態です。
そこに差し込まれる広告や会員の情報などで運営会社は利益を上げています。
ですから、何か不具合があって過去のデータが消えてしまったとしても、保障を求めることができません。
また、運営会社がそのブログサービスに目を向けなくなると、サービス自体が時流に乗り遅れていきます。わたしがココログを続けなくなった理由の1つです。
さらに、運営会社が倒産したりすれば、いきなり運営停止もありえます。

ユーザーとしては、いつでも他へ移れるように、データが消えたとしても最低限は手元に残せるように備えておきたいものです。
ですが、アメブロにはバックアップツール、エクスポートツールがありません。

移転先のブログの方で、お引っ越しツールとして提供しているものはあります。
FC2ブログの引っ越しツールが、アメブロガーの中で「5回まで無料で利用できるバックアップツール」として紹介されているのを見ると、FC2が可哀想になります。
(FC2も動画関係で悪いニュースが続いているので、万が一のために早くキセカエヤblogを引き上げたいのですけどね…)

無料ブログはみんな同じかというとそんなことはなく、過去に使ってきた中ではココログ、blogger、Seesaaブログ、FC2ブログがエクスポート(書き出し)機能が公式に準備されていました。
画像は出来ないとか、コメントが出来ないとか、それぞれありましたけど、大まかに記事はバックアップできたし、引っ越しもできたのです。

1に書いたように、いつ削除されるかわからないなら、バックアップ取れるサービスへ移動した方がよくないですか?

5.官公庁や企業からアクセスできない場合があります

法人や官公庁関係と取引をする可能性がある方へ。
セキュリティが厳しい会社だと、業務に不要と思われるWEBサイトにはアクセスできないよう制限がかけられている場合が多々あります。
わたしは札幌で大手コールセンターに9年以上いましたが、オペレーターが検索して情報を探してもブロックにかかってアクセスできないサイトがありました。
その多くはSNSです。Facebookやtwitter、mixiなど、個人IDを入力するようなサイトには入れませんでした。
業務情報、個人情報の誤流出を防ぐためです。
アメブロはSNS的な要素が強いため、こうしたブロックにかかることがあります。
また、内容も芸能人や個人の日記ブログが多いので、業務に関連が無いサイトと見なされます。
アメブロはURLが「http://ameblo.jp/」の中にあるので、丸ごとブロックしやすいのです。

普段は個人相手しか営業してないから大丈夫ですか?
もし、誰かが従業員や市民の為のセミナー講師を探していても、ブログが見られないから他の方に流れてしまっていることもありえますよ。

6.利用権(ID)を他人のサービスに委ねるのも規約違反ですよ

「アメブロで起業しましょう」という人たちが「事務代行」と聞いた時にイメージされるのが、「読者登録管理」「いいね」「感想記事アップ」の代行になっています。

ブログ主からIDとパスワードを預かって、代わりに他のブログと交流したり、セミナー参加者やサービスを受けたお客様の感想ブログ記事を、丸っとコピペしてアップしたりすることを代行して対価を得ることです。

わたしもアメブロではないブログで感想記事を書いていたのを、断り無しに転載されていたのを見かけています。
ブログの記事は公開しているものですから、引用元を明らかにすれば引用OKという認識ではいますが、「感想をいただきました」と引用元リンクも該当ブログへ貼らずに転載されていて悲しくなりました。

これ、頼む方も受ける方も下記の規約に違反しています。

Amebaヘルプ|Ameba利用規約より

④ 本サービスの一部の利用権を、当社が定めた以外の方法で譲渡する行為
⑤ 本サービスの全部又は一部の利用権をもって、現金その他の財物、財産上の利益との交換取引をすること、もしくは交換取引をすることの宣伝・告知・勧誘する行為

7.サイバーエージェント社が運営する他サービスに転用される可能性について

今年の5月頃に、アメブロの個人ブログから画像がバイラルメディア「Spotlight」に転載されていた件が炎上していました。
サイバーエージェントのバイラルメディア「Spotlight」に写真盗用記事 著作者の抗議にライター「傷ついた」と“逆ギレ” - ITmedia ニュース

これは、きちんとした引用記事では無い上に、ライター側が逆ギレしたために炎上したわけで、アメブロとSpotlightを運営しているサイバーエージェント社は、ライター個人の不始末としています。

しかし、下記の規約を読めば、アメブロからSpotlightへの記事転用は容易にできることがわかります。第12条の2をお読みください。

Amebaヘルプ|Ameba利用規約より

第12条(知的財産権等)
1. 本サービスを構成する文章、画像、プログラムその他一切の情報について発生している著作権その他の知的財産権、肖像権及びパブリシティ権その他の人格権ならびに所有権その他の財産権は、利用者が自ら作成したもの(第10条第2項に掲げる場合を除きます)に関する権利を除き、当社又は当該権利を有する第三者に帰属しています。
2. 当社は、利用者が本サービスにおいて投稿、アップロード又は保存した全ての情報(文字情報、画像情報等を含みますがこれらに限られません)について、これらを保存・蓄積した上、本サービスの円滑な運営、改善、当社又は本サービスの宣伝告知等(第三者のメディアへの掲載を通じた紹介記事・コンテンツ等も含まれます。)を目的として、あらゆる態様で利用できるものとし、利用者はこれに同意するものとします。
3. 利用者は、自己の著作物に関して、第三者の権利侵害等の問題が発生した場合、自己の費用と責任においてかかる問題を解決するとともに、当社に何等の迷惑又は損害を与えないものとします。

あなたがアメブロに書いた個人的な日記が、バイラルメディアSpotlightに転載され、刺激的な見出しと写真を付けて拡散される可能性がありえるのです。

まとめ:そのコップは世界ほど大きくはない

女性起業家のブログを見ると、アメブロ利用率が高く、お互いにサービスを紹介し合って一種の互助会のようになっている現象を見かけます。
Facebookでも「(知人かそうでないかに関わらず)友達申請をどんどんしましょう!」とセットになっています。
そうすると、自分が見るタイムラインやアメブロの更新通知が、当然ながらアメブロばかりになっていきます。
まるでそこしか起業者のコミュニティが無いかのように。

でも、それは錯覚です。
それはどこまで行っても「コップの中の嵐」であって、外に出てしまえば誰も知りません。アメブロユーザー以外は。

「アメブロで集客」をうたう上の人ほど、今まで上げたようなリスクは承知の上で、ちゃんと外部に別サイトを持っていて、もしブログ削除をされたとしても成り立つようにしています。

コンサルタントは失敗の責任まで負いません。
会社の上司でも、フランチャイズの本部でもないのです。
自分のビジネスは自分で守り、育てていく。
その為に、何をしたらいいか、様々な切り口から考えて、実行してみてください。

まずは、本当にそのブログサービスがいいのか?を考えつつ、外部サイトも早急に作ることをおすすめします。

さいとうサポートでは、Jimdoで簡単に更新できるホームページ作りサービス(1ヵ月間サポート付)を提供しています。関心がありましたら、お問い合わせください。
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