訪問マッサージの事務、という仕事のこと。
ゴールデンウィークが始まった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
わたしは月末月初の保険申請書等、数々の書類作成がピークになる時期で、ゴールデンウィークだろうと年末年始だろうと、関係の無い繁忙期を送っています。
むしろ、郵便などが休む分、スケジュールがタイトになっております。
なおかつ、保育園も休みなので、色々と家族親族の手を借りながら乗り越えております。
そんな、訪問マッサージの事務代行、という伝わりにくい仕事についてご紹介してみます。
これをする為に、開業届けを出すことになったのですよ。
自分で歩くことが難しい人へ。医療保険が使える訪問マッサージがあります
訪問マッサージつくしのホームページ
わたしが事務を担当しているのは、「訪問マッサージつくし」という、青森県平川市に拠点を置く訪問マッサージ専門の治療院です。
あん摩マッサージ師の先生3人と、事務管理のわたしの合計4人で、平川市から弘前市、田舎館村、黒石市、青森市浪岡まで走り回っています。（大鰐町や藤崎町も行けます）
とは言え１つの会社ではなく、それぞれが治療院を持つ自営業主で、わたしも「さいとうサポート」として昨年１１月に開業届けを出しています。
いわゆる雇用関係ではなく、協同組合的なネットワークの形をしています。
施術者（あん摩マッサージ師）は、患者様のご自宅・または入居施設を訪問し、マッサージ等の施術をします。
本来なら交通費も含めて１回数千円かかりますが、国民健康保険、後期高齢者医療保険、社会保険、組合共済など健康保険を使うことで、数百円程度の自己負担額で施術を受けることができます。
例えば、１番多い後期高齢医療保険１割負担の方の場合、平川市尾上の治療院から弘前市まで行って両足のマッサージをしたとして、患者様の自己負担額は１回４７５円のみです。週２回、月８回受けたとしても３，８００円ですね。（平成２７年５月現在）
夏はもちろん、雪国の冬でも同じ料金で、施術者が患者様のいる所まで出向いて施術を行います。
この料金（療養費）は、厚労省によって距離と部位数により、全国一律に定められています。
保険適用のために必要なこと
保険適用の為には、かかりつけの医師による「同意書」が必要です。
患者様が自分で歩いて通院・リハビリを受けることが難しい状態なので、医療保険を使った往療を受けていいですよ、という同意書です。
施術する部位が何カ所になるかは、ここで決められます。
マッサージ師が「今日は全身５部位にしよう」と自己判断はできないことになります。
この同意書を得る為の書類を用意したり、時には手続きを代行したりも、わたしの仕事です。
また、同意書は３ヵ月毎の更新が必要なので、その有効期限を見て、担当のマッサージ師に報告書を書いていただいたり、必要な書類を用意して病院にお届けしたりもします。
また、月末にマッサージ師から送られてくる報告書を元に、保険申請書類を作成し、患者様（またはご家族様）の署名・押印を頂き、各保険窓口に提出をします。
と、２行でまとめてしまった申請書類作りですが、それぞれの患者様の治療院からの距離、患者様宅から患者様宅へ移動した場合の距離と部位数による料金の算定、それぞれの自己負担割合を計算しての請求書作り、２～３ヵ月後の入金予定表作りなど、付随する文書がわんさかあって、月末～翌１０日頃まではバタバタしています。
こんな方々に喜ばれています
計算、チェック、修正、連絡など地道なことの積み重ねの仕事ですが、患者様やご家族様から感謝の言葉をいただいたりすることが、何よりの励みになります。
訪問マッサージを受けられている方は、自分で歩いて自由に行動することが難しい方々です。
杖をついて歩く方、車椅子利用の方、ほとんど寝ていて寝返りができない方、状態も患者様によって異なります。
医師の同意書に記載される名称も、脳梗塞・脳出血の後遺症、パーキンソン病、小児麻痺、脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、片麻痺など様々です。
その状態に合わせて施術をすることができるのは、専門の学校で３年以上学び、国家資格を取得し、さらに長年の現場経験を持つ先生方ならでは。
「ここまで来てくれることが本当にありがたい」
「とても丁寧にしてもらって、本人もよろこんでいます」
「保険が使えるなんて知らなかった」
そんな言葉をいただきます。
気になる！という方、対象エリアもホームページに載せていますので、まず無料体験をお申し込みください。きっと、わたしもマッサージ師とともにうかがいます。
そして、「訪問でのマッサージも行いたいが、申請事務が面倒」というマッサージ師の方も、ぜひご相談ください。
施術と報告書の作成という、施術者にしか出来ない部分だけに専念していただき、保険申請や医師・ケアマネージャー・ご家族への報告、入金の確認など手数がかかる事務の部分はお任せいただくことができますよ。
