整理収納を学んでまず手放したのは手づくり地図とヒロインな自分でした
後藤えいこさんも北海道に帰り、しばし、のんびりした日常が戻ってきました。
掃除をしたり、大物を洗ったり、ダンナのスーツの取れたボタンの替えを買ってきて縫い付けたり、そんな溜めていた家事もやっています。
後藤さんの講座に参加した、またはコンサルティングやお茶会でお話しした方の、
「今日はこれを処分した!」
「こんなに不要なものがあった!」
「晴れ晴れした気分!」
というお知らせを見て、とてもうれしい気持ちです。
きっと、変わりたくてアクセスしてくれたんですよね。
そして、わたしはと言えば、まだこんな紙冊子ひとつですが、
「あ、これ、もう要らないんだ」
と捨てることが出来ました。
これ、わたしが弘前に引っ越してきた2012年に作った弘前市の地図です。
もう、かなりよれよれです。
弘前市は城下町。とても道が複雑で、町の名前も細かい。
バス網が充実しているけど、行き先や経由地を見てもそれがどこかわからないと乗れません。
観光用の地図本はあるけど、地元用の地図は大きな一枚地図だけでした。
↓こういうのね。
さまよい歩いた移住当初
引っ越し当時、夫は就職先を決めてからの引っ越しでしたが、わたしは職探しから、その前に、息子の預け先の確保から、という段階でした。
当時は息子が3歳になる直前。最寄りの保育園に申し込みしたけれど、4月までは難しそうな気配。
車は札幌から持ってきた軽自動車1台だけで、それはダンナが通勤に使っていたので、わたしと息子が外出する時は、徒歩か交通機関でした。
しかし、一枚地図をカバンに入れて出かけても、街中で立ち止まってびらびらっと広げるのは大変。
風に吹かれて、あっという間にボロボロになってしまいました。
やはり、冊子形式じゃないと!
ということで、こんな地図を自作しました。
A5版の見開き2枚分4ページ、自宅付近の地図と、よく行く城東の買い物施設があるエリアと、バスの路線図、近所のバス停の写真を貼り付けています。
これなら、バッグから取り出してすぐ見ることができます。あったまいいー!と自画自賛。
段ボールの部屋から抜け出して
ひとりっこの2歳児と2人きりでは、引っ越し荷物の開封や片付けも思うように進まず。
間取りが前より1部屋少なくなったので、モノが多いわが家はなおのこと。
Skypeやメールで後藤さんに遠距離相談したりもしつつ、雪が降り始めるまでは、とにかく散歩に出ていました。
地方紙やネットで、笹森町の子育て支援センターで「はじめてさんいらっしゃいの会」があると知れば出て行き、ルネスアベニューにあるハンドメイドショップ「スワロウテイル」でパステルアートのワークショップがあると見つけては出かけていきました。
当時の日記>3歳。: Alternative Note
家はなかなか片付かず、就職探しも落ち続け、雪が降って身動きがとりにくくなりました。
なるようになっていく
状況は、雪の降り始めの頃から変わりました。
まず、1月から息子が保育園に入れることになりました。運が良い!
ダンナの実家で使っていなかった普通車を貸していただくことになり、ダンナがそちらで通勤するようになりました。
これで、わたしは慣れた自分の車で移動することができて、行動範囲が格段に拡がりました。
それに、募集期間が短かった事務系の職業訓練を見つけ、応募したところ(わたしだけだったようで)2ヵ月間通うことになりました。そして、4月から正式採用になりました。
後藤さんのアドバイスや、本の整理も進んだおかげで、荷物もようやく片付きました。
とにかく、なるようになって、どうにか生活の目処がつきました。
手放せなかったのは「ヒロインな自分」でした
で、それから2年半が経ち。
今は、弘前市内でも当時とは違うアパートに引っ越し。
会社を辞めたら、あれよあれよと自営業を始めることになり。
だいたいの地理もわかったし、道に迷うことは少なくなりました。
迷ったとしても、スマホも先月から手に入れたので、この地図を使うことはなかったのです。
でも、後藤さんが来て気がついたのですが、わたしはこれを捨てられずに持っていたんですね。
後藤さんを囲んでのお茶会や、整理収納アドバイザー2級講座での話しを聞きながら、
「あぁ、わたし、このボロ冊子に“誰も知り合いがいないアウェーな土地で、がんばってきた自分”を乗っけてきてたのかもなぁ」
と気づきました。
そして、もうそれはすっかり過去のことで、しかも、なんだかんだいい出会いをしてきたし、ダンナにも両親にも支えてもらいながら、ここまで来ていたことにも。
おかげさまで、5日間42人の方に参加していただきました
子育て支援センターに出かけていってその時の保育士さんと出会ったことから、今回の子育て支援センターでのママ向け整理収納講座もできました。
ハンドメイドのスワロウテイル内本明美さんとは、その後キセカエヤを始めるきっかけとなり、パステルアートをしていた平山亜矢子さんとの出会いは、その後、整理収納アドバイザー2級講座を開催する流れになりました。
>青森弘前☆セラピーワークpecomyのカラーセラピー・メディカルアロマ・パワーストーン
>弘前発☆こぎん刺しとハンドメイドのSWALLOWTAIL
4/16~21日5日間の整理収納・ファイリングの企画では、のべ42人の方に参加していただきました。
主旨に共感してくれた方、斎藤がなにやらがんばってるから、ちょっと協力しようかなとシェアしてくれた方、まったく経緯を知らずに参加していただいた方、皆さんのおかげでイベントを成功におさめることができました。ありがとうございます。
もうここはアウェーではありません。
自分が外来の人であることに変わりはないけど、好きな人も、好きな場所もいっぱいできました。
だから、弘前に滞在している後藤えいこさんに、「ことりっぷ 弘前」といっしょにお貸しして、戻ってきたら自作の方は処分しました。
なんかねぇ、そういう重いストーリーのせたモノ、メモリーにするほど取っておきたくなかったんですよね。
そんなたかが冊子ひとつ、されど冊子ひとつの手放しストーリーでした。
明日はリカちゃんキャッスルが年に一度盛岡にやって来るイベントなので、息子も連れて行っちゃうし、しかも、それに合わせてカメラの買い換えまでしてるから、やっぱりモノは増えるんですけどね!
5月連休終わってから本気で片付けます。てへぺろ!