えっ、「からぽねやみ」ってどっか痛いわけじゃなかったの?
今日のできごと。
いつもお世話になっている津軽のカッチャ(母さん)が、めずらしく元気なく座り込んでいました。
「どうしたんですか?」
「いや、からぽねやみでぇ、たんげ、まいんくてさ」
(からぽねやみ???)
さいとうがイメージした「からぽねやみ」
「…ああ、もうお盆も終わって、夏の疲れが出てるんですよー」
と、口調と顔色から判断して相槌を打ちましたが、
脳内では病んだガイコツがうなだれていました。
腰痛の再発かしら。お大事になさって……と内心思いつつお別れ。
たんげ(たげ)=とても
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2017年8月23日
まいん=よくない
…からぽねやみ??
たぶん、移住直後なら、「たんげ」も「まいん」もわからなかったのでは。
とりあえず、つぶやいてみる
帰宅してからiPad+Procreateで10分くらいで脳内イメージを描いて、SNSに流してみました。
先ほど、60代津軽女性に、
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2017年8月23日
「からぽねやみで たんげ まいんくてさ」
と言われた時の、わたしの脳内イメージがこちらです。ご査収ください。#津軽弁 pic.twitter.com/lReOvTiqyO
すぐに教えてくれる人が現れました。
なまけもの、みたいな感じですかね?
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2017年8月23日
自堕落な怠け者ですってー!?
節々が痛いとかではなかった
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2017年8月23日
適当な相槌をしてしまったーー。 https://t.co/iXamSWVAol
先ほどの会話のプレイバック。
「なまけものになってしまって、とても、よくないわー」
「…ああ、もうお盆も終わって、夏の疲れが出てるんですよー」
うん、まぁ、おかしくない。セーフ!
「からぽねやみ」の意味・語源は諸説あるようで
使い方はわかったけど、「からぽね」って骨? 「やみ」は病み?とか語源も気になるじゃないですか。
ネットでさらっと見たところでは、こんな感じでした。
- 骨惜しみする(骨を折る=手間をかけることを惜しむ)⇒なまけもの
- 病気じゃないのに、どこかしら痛いように仮病する⇒なまけもの
- 空骨=芯が無い=気骨が無い⇒なまけもの
漢字であてると「空骨病」になりそう。
これは、もうちょっと調べていきますね。
エリアが広くて、バリエーションが豊富
「からぽねやみ」は津軽だけではないようで、秋田弁としても紹介されています。
また、少しずつ変わりながらも、エリアが広い言葉のようです。
- からぽねやみ⇒青森(津軽)、秋田
- かばねやみ⇒仙台、岩手
- からっぽやみ⇒北海道
- からやぎ⇒青森(南部)※語源が同じかは不明
県単位で書いてますが、細かく地域によっても違いますよね。
わたしは北海道で生まれ育ちましたが、初めて聞きました。
小樽や道南だと、津軽との船の行き来が多く、言葉も伝わっていたのでしょうね。
なお、うちの母からもコメントが来て、祖父や曾祖母が使っていたそうです「からぽねやみ」。
母方の祖父は弘前⇒樺太⇒シベリア抑留⇒北海道日高地方という人生を歩んできました。
こういう話しを聞くと、本当に弘前にいたのだなぁと感じますね。
参考リンク
なお、「カラポネヤミ」は進化すると「カマドケシ」になるそうです。嫌なポケモン!
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