弘前大学に潜入して「R25」で活躍しているライター・友清哲さんにインタビューのコツを教わってきました
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Posted by 青森創造!若者交流サイト on 2015年11月13日
最初は10代~20代限定だったのですが、年齢制限が無くなり、社会人も参加できるように!
もしそうならなければ、あやうく41歳のわたしが学生コスプレしてモグリ学生するところでしたよ。危ない。
土曜日は「NAVER まとめ」の編集長桜川和樹さんによる講座で、そちらも行きたかったけれど、青森市のイベントと重なっていたので断念しました。
フリーライター歴16年の友清哲さんが語る、インタビュー術。
その一端を、例によってメモからの書き起こしでシェアします。
録音はしていないので、ご本人の意図と相違がある可能性をご了承の上、どうぞ。
講師:友清哲氏のプロフィール
1999年1月よりフリーライター&編集者として活動。これまでに約3000人のインタビューを行う。
主な著書に『作家になる技術』『片道で沖縄まで』『R25カラダの都市伝説』『怪しい噂 体験ルポ』ほか。
「相手の本年を引き出すためのインタビュー術」
友清さんのインタビュー講座インタビューはリアクション芸である。会話を楽しむこと。学生さんのメモが凄い!
Posted by 青森創造!若者交流サイト on 2015年11月14日
(1)インタビューにはどのような種類があるか
- 対面インタビュー → 実際に会ってインタビューをする。約8割ぐらい
- 電話インタビュー → どうしても会うことができない、コメントだけとる場合に行う
- メールインタビュー → アンケートに近い。あまり補足説明が取れないので最後の手段。
- その他、Skypeなどのツールを介したインタビュー → IT系ではSkypeも使われるようになってきている
電話インタビューの時に、イヤホンのように耳に入れてICレコーダーに繋げるマイクが「ライター7つ道具」として紹介されていました。
商品名は言われていなかったけど、こういうものでしょうか。
ちょっと欲しくなりました。今のところ、電話インタビューする予定はありませんが。
(2)なぜインタビューを行うのか?
- 人物そのものにスポットをあてるケース → タレント、アーティスト、作家など
- 特定のテーマについて聞くケース → 安全法案について聞く、など
- 作成する記事にインタビュー相手は登場しないが、情報を採用するケース → コメントはとるが顔写真や名前を出さない
インタビュアーはクリエイターにあらず。
無から有を生み出すのではなく、材料を集める。
世に出ているコンテンツの多くは(広義の)インタビューで成立している。
「情報を聞き出す」という目的は同じだが、アウトプットの形によって話しの組み立て方が変わる。
事前に記事の骨組を想定しておく。
しかし、現実にはよく想定を越える展開になる。想定はしておくが、固めすぎるのもよくない。
もしも相手の話しが脱線したら? → インタビューが脱線するということは、成功していること。
話しが弾むことが大事! 喋られすぎて悪いことはない。 相手を気持ちよく喋らせて泳がせる。
(3)インタビュー術を構成する3つの要素
対話の作法
インタビューは対話である。コミュニケーションが大事。 という話しの後で、友清さんから参加者への質問。
Q:もしも、親友に「恋人ができた」と言われたら?
A:おめでとう!とほめて、持ち上げて、どんどん聞いていく
A:「えっ!?」ってびっくりして、ほめて、前のめりで聞く
(答えた女子学生さんたち、的確な回答とほめられていました)
インタビューはリアクション芸!!
うなづき、メモを取り(録音してても)、身振り手振りもして、1時間なら1時間をマンネリせずにリアクションをしていくこと。
PCでメモを取りながらのインタビューをするべきではない。
PCだとたまに相手を見るぐらいになるが、逆。
相手を見て、うなづいて、リアクションをとり続ける。
相づちを打つことが優先だから、メモはざっくり。
自分がわかればいい。録音しているし。
相手の話しの腰を折らないことが大事。
若い学生のインタビュアーであれば、「すみません、どういうことですか?」と聞いても様になるけれど、40代過ぎるとそうはいかない。
もし、わからない言葉が出ても、「?」と単語をメモしておいて、後で調べる。
資料は事前に読み込んで用意していくけれど、当日の現場になったらリアクションが優先。
【メモの取り方】
後で書き起こす為に、いい話しの部分はメモにレコーダーのタイムを書いておく。
なんでもかんでも全部を書かなくて良い。目次を作るつもりで。
でも、レコーダーを回していてもメモ取りは必須。→メモを取る、というリアクションでリズムが生まれる。これは意外と効果が大きい。
インタビュー原稿の構成は音源に忠実でなくてもよい
音源の話し言葉をそのまま書き起こすと冗長になる。
語尾や言葉の順序などは音源の通りでなくて良い。
(実際にインタビューされた書き起こしの原稿と、それをリライトした原稿の比較もありました。
なるほど、かなり変わっています。音源に入っていない言葉へ変更されている部分も。)
他にもインタビューのあれこれ
- いいインタビュアーの条件5つ
- インタビューアーは黒子に徹する
- 下手なインタビューに出てくる残念フレーズ
- ゴーストライティングについて
- インタビュー対象者の探し方
などのお話しもありました。
個人的に、某ゲーム会社のお話しがとても面白かったです。そういうインタビューのお仕事もあるのか!
インタビューに心理学を持ち込むと、自分の心が折れるからやめておけ とかもいいですね。
文章を書く仕事をしたい人へ
終盤に、将来何か文章を書く仕事をしたいと思っている若者へのアドバイスがありました。
まず、何でもどんなことでも書きたい、のか。
それとも、特定分野の書きたいことがある、のか?
ブログは自分が好きなように書けるメディアである。
クライアントの意向に沿って記事を書くライターはまた別の才能。
本、特に文芸を読もう。
今はWEBにもコンテンツがたくさんあるけれど、少ない人数で作っていて、あまり校正に手をかけられていない。すぐに出して、すぐに直せる。
文芸作品は、初稿から何度も何度もプロの校正が入る。
文字だけではなく、例えばサスペンスならその状況があり得るかどうかまでチェックが入る。
そういう第三者の目に耐えた文章、正しい文章が読める。
インタビューは楽しい
会いたい人に会える、聞きたい事を聞ける、確かめに行ける。
この仕事を始めた時に、「この3人に会えたら辞めてもいい」と思った人たちのうち、2人には会えた。
もう1人に会ったら辞めるのかと思うと、まだ辞めたくないから会わなくてもいいかと思うくらい。
そう語る友清さんでした。
ノートを元に乱暴な書き起こしで失礼しました。
感想
1時間半はあっという間でした。
わたしは今はブログを書いていて、インタビューにも少しずつ挑戦し始めているところです。
悪いインタビューに当てはまるようなこと、いっぱいやってたー!と反省することしきり。
関連タグ>インタビュー
まぁ、これは経験積むしかないな! 恥をかきながら進むしかないかな、と思います。
ちょっと、自分語りします。
わたしは、インタビューはされる経験の方が先でした。インタビュイーと言うんですね。
小学生から不登校をして、中3で北海道で初めてできたフリースクールに通う一期生になりました。
オープン時から「明星」の保坂展人さん(現・世田谷区長)が記事を書いて注目を集めていたし、自分たちも「不登校は隔離されて治療されるべき病気ではない」とアピールしていたので、ローカルテレビ、ラジオ、新聞、全国エリアのメディア、本、大学生の卒論など、色々な大人たちに取材を受けました。
何度もスクールに遊びに来てくれてとっても仲良くなって、気持ちをうまく言葉にまとめてくれる記者さんもいれば、あらかじめ用意された記事の文脈に合う言葉を無理矢理取られていくような仕打ちに憤慨したこともあります。
それと、メディアはどうしても反対意見も同時に載せるので、同じ記者の名前でまとめられていると裏切られたような気持ちにもなりました。
なにしろ、中高生の時期だし、色々とデリケートな部分でした。
いいインタビュアーのお話しを聞きながら、当時のことを思い出していました。
確かに、インタビューは対話なんですね。
相手に対して、本気で興味を持って、聞きたいことをちゃんと調べて用意して、でも現場では相手に合わせて…。
難しいけれど、でも、日常ではみんなそうやって対話をしているのですから。
ちょっとずつ実践していきます。
昔、1度はやってみたかった大学のモグリ聴講。
本来のゼミではないけれど、キャンパスの中でそういう気分を味わえて楽しかったです。
講師の友清さん、AOMORI Media Labo.の皆さん、ありがとうございました!
次は、はあちゅうさんのイベントに潜入してきまっす。
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