ねぶたの家で「キービジュアルの重要性」を学んできました
あおもりIT活用サポートセンター主催のイベント「キービジュアルの重要性」に参加してきました。
関連リンク>11/14(土)開催!イベント『キービジュアルの重要性』 - あおもりIT活用サポートセンター
色と写真について、目も耳も手も動かしながら学んできましたので、さくっとレポートをまとめておきます。
例によって、わたしのメモを元に作成した文章ですので、登壇者の言葉・意図とはずれてしまう可能性がありますこと、ご了承ください。
印象をアップさせるビジュアルの選び方--坂本 邦夫 氏
東大阪市のWEB制作事務所フォルトゥナ代表の坂本邦夫さんによるセッションは、印象をアップさせるビジュアル、特に今回は色に集中したお話しでした。
世界でも人気の黄色くピカピカしたあのかわいらしい小さなモンスターが、もしも紫色だったら?
かなり、邪悪そうな○○○。○でした。
そんなつかみ比較画像から入り、色が持っている連想される物、イメージを上げていきます。
例えば、
赤で連想されるもの→りんご、ポスト、トマト、口紅…
赤で連想されるイメージ→熱い、辛い、怒り、情熱…
それぞれのイメージには長所も短所もあります。
赤なら情熱的である一方、怒り、危険など、理性的ではない印象にも。
見せたいものに合わせて、色を選んでいきます。
黄色いあの方が紫だと違和感があるように、見慣れない色、違和感のある色は使わない。
「使う色を迷うということは、方向性が明確ではないから」との言葉に思い当たることあるあるでした。
そして、写真の強さについても実証。
いくら下のキャプションで細かい説明が書いてあっても、写真が特定のイメージしかさせないものだともう、そこから覆らない。
「色は写真に任せる」「写真があるなら+1色、なしなら+2色」という言葉も、写真がいかに重要かを示されていました。
実は、わたしは数ヶ月前に、坂本さんの著書「ウェブ配色 決める! チカラ - 問題を解決する色彩とコミュニケーション」を買っていました。
今日のお話を振り返りながら、また読み返すと理解が深まりそうです。
今日から使える、フォトディレクション&写真撮影テクニック--鍋坂 樹伸 氏
香川県高松市の「コマーシャルフォト サン・スタジオ」のフォトグラファーである鍋坂さんからは、広告写真家としてのお話しがされました。
以下、メモノートより。
営業写真館→アート、美しさ、目をひく構図
広告写真スタジオ→数字がすべて。売上、お問い合わせ(コンバージョン)につながること。成果になるなら、必ずしも美しくなくてもいい。
イメージ写真と製品写真は区別して考える。
製品の形・詳細を写すことと、その製品を使うとどのようになれるかのイメージは別。
写真撮影費の単価計算の仕方。
でもその時に全体の制作予算(WEBにしても印刷物にしても)から、どれだけ写真撮影に割くことができるのかを言ってもらった方がいい。
クライアント(依頼者)、クリエイティブ・ディレクター、デザイナー、フォトグラファーが、それぞれの持ち場だけではなく、5分の1でも共通の場を持つ。相互に関心を払う。
例えば、撮影している時に、ディレクターにもファインダーをのぞいて構図を見てもらう、など。
自分が、今後10年経って50歳になっても必要とされる為には、デザイナーや依頼者と意思を共有できることが大事。
ブレスト(アイディア出し)から参加できる、100の仕事に対して120を動く。
0.5秒で伝えられるのが写真。 これは文章より動画よりも速い。
広告はオーダー製品。依頼者に合わせてカスタマイズして、ローカルで純国産で完結できる。
わたしはプロのカメラマン、フォトグラファーの方といっしょに広告を作った経験はありませんので、その現場の声を聞く貴重な機会でした。
会場で販売されていた著書の「Web制作と運営のための 写真撮影&ディレクション教本」も購入しました。 こちらは、わたしのような素人なんだけど、もっと物や人の魅力を伝える写真を撮りたい!と思っている人にぴったりの内容になっています。じっくり読まなくちゃ。
いよいよライブ撮影です! プロの撮影現場を拝見!
休憩の後、テーブルのレイアウトを変更してライブ撮影へ。
プロの写真家が目の前でカメラの設定や明かりの位置、レフ板の当て方を変えながら撮影するところを見られます。
指輪をはめた参加者の女性の手を撮影します。
ホワイトバランスを変えるだけで、こんなに色味が違います。
ここからさらに、明かりの位置、露出、レフ板も変えながら撮影。
最終バージョンを撮り損ねてますが、劇的ビフォー&アフターでした!
STUDIO・2GRAM(青森市)の西川 幸冶氏のライブ撮影
続いて、地元青森市の広告写真スタジオ「STUDIO・2GRAM」の西川さんによるライブ撮影です。
いちごのショートケーキ、アップルタルト、チョコレートのケーキという、素材感が違う3種類のケーキを撮影しました。
こちらは三脚を使用しての撮影で、かなり明かりを遠くしています。
なお、今回は写真スタジオでなくてもできる撮影テクニックの紹介ということで、照明も主催スタッフの自宅より持ち寄ったスタンドライト、100均のスチールパネルを組み合わせたレフ板、トレーシングペーパーなどを使用されています。
このショートケーキの写真も明かりの位置だけでだいぶ変わりました。
これも最終版ではないです。撮る毎にどんどん変わっていくのが面白いですね。
西川さんも1人で撮影している時は、ぶつぶつ1人でつぶやきながら、明かりやレフの位置を変えたりしているそうです。
では、みんなで撮ってみよう!
ということで、冒頭1枚目の写真のように、参加者全員がグループに分かれて写真撮影をしました。
一眼レフカメラ、ミラーレス、コンデジ、スマホなど、それぞれ違います。
わたしはいつものCanon PowerShot G7X です。コンデジで頑張る。
そして、事前に『被写体になるものをお持ち下さい』と主催からのご案内がありましたので、それも取り出します。
ええ、わたしは「キセカエヤ」ですから、ここは当然着せ替え人形を持って行きましたよ。
一応、研修の場にふさわしいようにと萌え要素の低めな「Tiny Betsy McCall(タイニー・ベッツィー・マッコール)」というアメリカのお人形を選んでいます。…長いので以下ベチで。
ワンピースとバブーシュカは手づくりです。
他の被写体がリンゴだったので、ちょうどいい色でした。
鍋坂さんのライブ撮影で使われていた小さな撮影ブースの中に入れたベチを正面から撮影。
商品詳細説明写真のイメージで。
明かりは逆光で、隣のテーブルのスタンドライトを受けています。
かなりISO上がっていてISO2000でした。
イメージ写真風。
ベチの頬の丸さと、まつげを狙いました。
レフ板で、目に光が入るように当ててみています。
かなり背景が真っ白になってますが、薄暗いと言っていいくらいの照明なんです。
カメラの感度ってどんどん上がるんですね。
どちらもISO2000になっています。
後は、ベチを手にして、あちこちのテーブルの様子をのぞいたり、こんな写真を撮って遊んだりしておりました。
そして懇親会へ
同じ会場でそのまま開かれるということでしたので、懇親会にも参加しました。
1人で青森市で夕飯食べるのも心細いですしね。
オードブルもつまみつつ、色んな話しをうかがいました。
…ロードバイクとか、ローラーとか、坂道とか、傾斜とか、山とかのお話しを。
そして、お料理の定点撮影もしましたよ。
とても楽しかったです。
色にしても、写真にしても、伝えたいもの・ことにフォーカスすること。
何を見る人に伝えるのか? その為に用意していくものなんですね。
単に美しさや好みで選ぶのではなく。
また今回も復習しながら、次に作るものへ活かしていきます。
登壇者の皆さん、主催者の方、ごいっしょに参加していた方、ありがとうございました。
今日のお持ち帰り
坂本さんの著書は持参してサインしていただいたものですが、他は買ったりいただいたりしたものです。うどん県のさぬきうどん!
【参考書籍】
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