八戸市南郷歴史民俗資料館で「しあわせのリカちゃん展」を見てきたよ
八戸市南郷歴史民俗資料館で開催されていた「しあわせのリカちゃん展」へ行ってきました。
もう期間は終わってしまいましたが、小さな地区の資料館で貴重なリカちゃんがたくさん見られるというなかなか珍しい企画展でした。
この展示の為に作られたドール服作家・モモリータさんの蛍リカちゃんや、歴代のリカちゃん、コラボもの、和の行事を楽しむリカちゃんなど、画像たっぷりでお届けします。
※写真はほとんどクリックorタップで拡大できます。
のどかな農村の風景にある小さな資料館
県外の方にはわかりにくいかもしれませんが、同じ青森県の中でも、わたしが住んでいる弘前市から八戸市は、高速道路を乗り継いでも車で2時間半以上かかります。
早くから新幹線の駅があった八戸市は青森県2位の人口約23万人。
弘前市は城下町で今も新幹線・空港は無く県内3位の人口18万人弱です。
間には八甲田山があり、つまり、めったに行く機会が無い街です。
昨年、「ハンカチで作るリカちゃんドレスBook」のご当地リカちゃんが八戸のTSUTAYAにあると聞いて行ってみたけれど、もう返却されていたという哀しい思い出があります。
で、久々に八戸市に行くぞー!
と出かけたのですが、南郷ICから下りてナビの通りに進むと、とっても日本の農村らしい風景が続きました。
見落としそうな小さな看板のある交差点を曲がると、到着しました八戸市南郷民俗資料館!
周りには田畑が広がり、資料館の隣には移築された古民家があります。
思っていた八戸市と違う!
本当にここでリカちゃん展をしているのかしら、と入口に行くと、確かにポスターがあります。よかった…。
この南郷地区は2005年に八戸市に合併され、その前は南郷村だったそうです。
弘前市と相馬村、岩木町が合併したのが2006年初旬なので、だいたい同じくらいですね。
普段は、その南郷村の暮らしぶりを伝える展示をする資料館だそうです。
建物自体は古い感じですが、内装はリニューアルされている印象でした。
「特別展示室」のメインはモモリータさんの「蛍リカちゃん」
建物の玄関からまっすぐ進むと、左手側に特別展示室があります。
この中央にある緑に光るガラスケースが、人形服作家モモリータさん(小森桃子さん)が南郷の夏の夜をイメージして作られた「蛍リカちゃん」です。
こげ茶色のぱっつん前髪のリカちゃんと、赤茶色髪のさくらちゃん。
モモリータさんのブログでこの作品のことを書かれているので、リンクしておきます。
ポストカード配布されていたそうですが、わたしが行ったのはもう最後の一週間だったので、見かけませんでした。
あと、せっかくだから後ろからも撮影すればよかった!
他にも白無垢、十二単など趣向を凝らしたリカちゃんが
この特別展示室内は、「祝祭のリカちゃん」「リカちゃんと家族の物語」「リカちゃんグッズコレクション」「リカちゃんアルバム」が展示されていました。
白無垢、十二単、ドレスなど豪華なリカちゃんがケースに入って並んでいます。
リカちゃん30周年に発売された「リカちゃんアルバム」。
これ、0~30歳のリカちゃんがセットになっていたんですよ。
このリカちゃんアルバムでの設定では、大人になったリカちゃんはこうなります。
- 1990年 外交官になる。(23歳)
- 1992年 外交官のフランツ・シブレーと結婚する。(25歳)
- 1997年1月11日 長女出産。(30歳)
- 2000年 九州・沖縄サミットにて、外務省大臣官房国際広報室の室長補佐。(33歳)
わたる君から、まさと君、イサム君、かける君、レン君、はると君と歴代のBFたちは、小学生時代の「お友だち」ということですね。
常設展示部分もリカちゃんが独占
もう一つの展示スペースは、普段は常設展「懐かしの道具」として昭和の電化製品や日用品が並んでいるようですが、リカちゃん展の期間はすべてリカちゃんになっていました。
それぞれ、詳しく見て行きましょう。
多彩なコラボレーション
まず、手前のひな壇がこちら!
他企業、ブランド、キャラクターとのコラボシリーズです。
東京ミュウミュウ、初音ミク、ハローキティ、ピンクハウス、イッセイ・ミヤケ、などなど。
これ、すべてリカちゃんです。
フレンド混ざってないのにこのバラエティぶり。
紙面では見たことがあるけれど、リアルで見るのは初めてのリカちゃんが多数。
ここの展示はケースに入っていなかったので、間近に寄ってじっくりと見ちゃいました。
あこがれのリカちゃんたち
その隣の段もコラボ系。
「横浜元町リカちゃん」「虹色スミレリカちゃん」「女子美リカちゃん」など、2000年代後半に発売された国産リカちゃんたちです。
今はコラボ系も株主優待も大人向けも、みんな中国工場産ですからね…。
リカちゃん展には欠かせない初代~4代目の移り変わりの展示もあります。
南郷で見るからなおさらリアルな和の風景
普段は昭和40年代の茶の間が再現されているという畳スペースにも、リカちゃんがたくさん。
お祭り、書道、カルタ、お月見など、日本の季節の行事を楽しむリカちゃんやそのファミリー、フレンドが並んでいます。
しっとりした和の風景。
南郷で見るとまた趣きがあります。
七福神の中には、うちのスマイルリカちゃんと同じにっかり笑ったリカちゃんがいるんですよ。
ママとパパ、ラブラブじゃないですか。
さすが、パパが行方不明だったのに6人もの子どもが生まれるだけのことは……(以下略)。
三つ子の赤ちゃんが髪の毛ふわふわなのもなつかしいですね。
今はこうですからね!
昭和な常設の設備
このリカちゃん展から出ると、昭和レトロな路地の風景。
すみっこには、「ご自由にあそべます」のケン玉やコマがあって、息子はしばらくそこで遊んでいました。
あの「青い目のお人形」の一体、メリーちゃんもいて、悲しい親善人形の歴史を伝えるスライドが流れていました。
常設展は風景・背景として撮るのはOKだけど、展示品の接写はNGとのことですのでパンフレットで。
親善人形については、別ブログにて弘前学院大学のお人形を紹介の際に詳しく書きました。
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他にも軍港・工業都市だった八戸に残る戦時中の道具、装備の展示も少々ありました。
ロビーにも通路にもリカちゃんリカちゃん
ロビーにリカちゃんで遊べるスペースがあって、小さなお嬢さんやいっしょに来た男の子が遊んでいたり、デザイン画コンテストの絵を描いたりしていました。
もう、VHSとアナログテレビが一体になったテレビデオなんかも資料館の展示品になる時代ですね。
タカラトミーになる前のタカラ社ロゴもなつかしい。
ライトにもディープにも楽しめました
これは印象なのですが、周りで見ているお客さんのほとんどが家族連れ、またはおばあちゃんと孫だったりして、わたしのように細かく写真を撮りながら見ている人形マニアは他に見ませんでした。
何人かはそういう濃い人も遠方から来ているのでしょうが、多くがリカちゃん大好きな女子や、昔のリカちゃんの記憶をなつかしんで見ている風でした。
この展示は、これまで北九州市や狭山市で開催してきたようです。
マニアにリーチしやすい都市部ではなく、この南郷地区の小さな資料館で企画したのがすごいですね。
パンフレットのアクセスを見ても、車無しでは行けなさそうでした。
資料として詳しく踏み込んだ解説は無く、見た人がそれぞれの経験と知識で楽しめる展示でした。
もし、近くの町で開催されることがあったら、ぜひ訪れてみてください。
今回も長距離を運転してくれた夫と、つきあってくれた息子に感謝!
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