福島県小野町・リカちゃんキャッスルで50年の歴史をながめてきました
3月の春休みシーズン、夫と7歳の息子と3人で、福島県小野町にあるリカちゃんキャッスルに行ってきました。
お人形ファンからは「お城」と呼ばれる、いわば聖地。
同じ東北地方と言えど、青森県弘前市からは片道500kmを超えるドライブです。
旅中のツイートは親ブログにまとめています。
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北東北の青森県から南東北の福島県まで、宮城にも寄りながらの2泊3日の旅行中のつぶやきをまとめました。
さて、前日に郡山市で一泊したわたしたち、なぜかこんな日に限って大雪が降る中を小野町へ向かいます。
おかしい。
昨日は「もう福島はすっかり雪がないねぇ」って話していたのに。
どう見ても雪の山奥を進む県道をドライブすること約1時間。
突然、目の前にお城があらわれました!!
おおっ!?ってみんな声出たぐらい突然でした。
さて、いよいよ初めてのリカちゃんキャッスルです!
リカちゃんキャッスルとは、こんな場所です
まず、初めて知る人のために、リカちゃんキャッスルについて簡単にご説明しましょう。
リカちゃんキャッスルは、福島県田村郡小野町にある日本初のお人形のオープンファクトリーです。
場所はここ。
小野町は内陸の山の中で、人口は約1万人。
弘前の近くで言えば、大鰐町と同じくらいです。
山にさえぎられているため、東京電力の原発事故の後も放射線量が関東よりも低いほどでした。
運営はリトルファクトリー株式会社。
元々は旧タカラ社の工場で、リカちゃんやジェニーなどのお人形を作り続けていました。
それから分社してタカラいわき工業株式会社になり、
1993年に工場見学やリカちゃんなどの展示を楽しめるオープンファクトリーとして小野町の観光スポットになりました。
2006年、旧タカラと旧トミーが合併する前に、資本独立してリカちゃんキャッスル株式会社→リトルファクトリー株式会社と会社の名称が変わっています。
なので、裏側の駐車場に車を停めると、元々の工場の姿になります。
駐車場から表の入口に向かって歩きます。
寒い…。
いざ、お城の中へ!
さて、中に入ります。
リカちゃんキャッスルの開館時間は午前10時~夕方4時まで。
月曜日は休館日ですが、祝日と春・夏休みは開館しています。
他にも休館していることがあるので、リカちゃんキャッスル公式ホームページから事前に確認しておきましょう。
エントランスロビーはこんな感じです。ピンクの世界!
等身大リカちゃん、しゃべったり動いたりしていたのでしょうが、今はメンテナンス期間とのことで稼働していませんでした。
リカちゃんキャッスルの料金
入館料金は一般的には大人800円、子どもは2歳から600円です。
他に障害者割引、団体料金(25名~)、クーポンもあるので、事前にホームページを確認しましょう。
リカちゃんキャッスルのイベントでファミリー会員になっていると、本人は無料で入れます。 忘れずに持って行きましょう。
ただ、チケットはもらえずステッカーになります。
チケットも大人と子ども、時期によってデザインが違うのでコレクションしたい方は買いましょう。
今回は、わたし=会員だから無料、夫=大人、息子=子どもで3種類が手に入りました。
まずは展示エリアへ入ります
チケットを買ったら、2階へ上がります。
すると、ファクトリー部分をぐるりと取り巻く広い通路に展示スペースがあります。
最初はリカちゃんミュージアムへ。
入口にはメッセージボードがあり、訪れた人たちのコメントやイラストを眺めることができます。
ここからはひたすら写真を並べます
だいたい語りましたので、本題のリカちゃん展示を見ていきましょう。
音声ガイド、展示イベントや美術館にあるように、各ポイントでリカちゃんによる音声ガイドを聞くことができます。
以前はこのガイドのスティックは別料金でレンタルするようでしたが、今はそのポイントにすべて設置されていて、誰でも聴けるようになっています。
このスティックの先端をハート部分に当てるとリカちゃんがしゃべって解説してくれます。
リカちゃんファミリー最新版ですね。
一番モデルチェンジをしているママも、初めてモデルチェンジをしたパパも最新です。三つ子…。
初代から4代目までリカちゃんの変化を見る
リカちゃんの顔とボディは時代ごとに変化しています。
初代リカちゃんは、1967年~1971年。
2代目リカちゃんは1972年~1981年。
わたしが初めて買ってもらったリカちゃんはこの世代でした。
白バラのヘアピンとマグネットシューズがトレードマークです。
3代目リカちゃんは1982年~1986年。
そして、4代目リカちゃんは1987年から現在も続いています。
4代目だけで30周年!!
実際には、「ピンキーピンクリカちゃん」というフェイスもあったそうですが、すぐにまた4代目フェイスに戻ったので、ファンの間では幻の5代目扱いになっています。
初代リカちゃん開発時の資料も
1967年に販売された初代リカちゃん。
その開発時の展示もあります。
最初にリカちゃんが開発された時の資料と、ファーストなリカちゃんです。
外国からバービーが入ってきている頃に、日本の小さな女の子が手に取りやすいサイズとして20cmに設定したとか、目線、リップの色、設定まで細かくリサーチの上で開発されています。
その開発秘話は「リカちゃん 生まれます」に詳しいですよ。
'60年代からの流行を眺める
年代別リカちゃんの向かい側には、その当時の流行を再現したディスプレイが並んでいました。
グループサウンズの時代、わたしの母親(60代)が懐かしくなりそうなファッションです。
初代ボーイフレンドのわたるくんは、髪が植毛じゃなかったんですよね。
後ろでドラムを叩いているのはわたるくんの弟のごろちゃん。初めて見ました。
幻のお姉さん!リエ姉ちゃんです。
2代目リカちゃんの頃に出たんですね。
行方不明だったけれど、ファッションデザイナーのママがフランス行きの飛行機に乗ったら、スチュワーデス(当時)のリエに偶然再会したそうです。
でも、その職業の年齢と、ママの年齢、リカちゃんとその妹・弟たちの設定が整合性とれなくなって、静かにフェードアウトしていきました…。
リカちゃんの家、初代リカちゃんの設定に「パパが行方不明なのが悩み」と書かれていたり、さらにリエ姉ちゃんが不明だったり、色々と複雑…。
パパいないのに、双子の妹が赤ちゃん人形で出てたりします。
とってもバブリーな80年代。キラキラです。ベストテンです。
90年代はJリーグ。
後に熱狂的なファンを獲得するシャルルなど、小顔な男子人形も出てきました。
三つ子はふわふわのカーリーヘアです。
そして、2000年代はなくて、「未来へ」に移ります。
リカちゃんファミリーも集合。
あれ、これパパとママが先代ですね。
入口にあった方が最新です。
三つ子はフィギュアみたいになっちゃいました。
なつかしのリカちゃんハウスが集まる「リカちゃんタウン」
続くケースにはリカちゃんの建物、乗り物が大集合!!
これー!!
このパーマやさん、幼稚園児の頃に持ってたー!!
金髪のいずみちゃんも持ってたー!!
つい、興奮しちゃいました。
中央の窓は上のつまみを回すとフィルムに描かれたヘアスタイルが変わっていくんですよ。
差し込んでいるイラストも裏面はいずみちゃんになるんですよ。
ボタンを押すと鏡にもなるんですよ。凝ってたなぁ。
うるわしのコラボリカちゃんたち
展示中央には、タイアップやコラボで生まれた特別なリカちゃんたちが並びます。
その中の一部をご紹介!
ネイルアーティスト木下美穂里さんデザイン・製作のユミクリリカちゃん。
スワロフスキーやホワイトオパールがふんだんに使われています。
横浜元町リカちゃんは40周年の2007年から2011年まで、5年間で6バージョンが販売された人気シリーズ。
「キタムラ」「フクゾー」「ミハマ」「ポンパドウル」「スタージュエリー」など横浜元町のブランドを身にまとっています。
コムサリカちゃんのシンプルで上品な仕様がツボです。
ちょっとチークが濃い目で健康的な肌色に見えます。
ショートに見えて、実は後ろはロングヘアーを束ねていたんですね!
そして、最後は100万円ダイヤモンドリカちゃん!!
旧(株)タカラ創業50周年を記念して作られた限定100体のリカちゃんです。
熟年の職人によってK18WG(18金ホワイトゴールド)でつくられており、それぞれに散りばめられたダイヤモンドは合計2.4ctにもなります。
(説明ボードより引用)
これには、大人も子どもも「スゲー!!」「すごいねぇ」と足を止めてみていました。
さて、ここまででリカちゃんの常設展示です。
同じ空間に、もうちょっとお姉さんのジェニー人形たちの展示があります。
ここまでで、画像が50枚ぐらいになってしまったので、いったん区切ります!
これだけ写真載せても、まだ一部ピックアップなんですよ、おそろしや…。
【参考図書】
今年3月に発売されたばかりのリカちゃん50周年記念本です。
A5サイズのコンパクトさでライトなリカちゃんファンから楽しめる内容にまとめられています。
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