雪国の防寒具「角巻」をお人形サイズでつくってみる

3月になって青森にも春の訪れが、

……

………まだでした。


これでもまだホワイトアウトではない

これでもまだホワイトアウトではない


冬将軍まだ絶賛居残り中の津軽から、こんにちは。

ときに『角巻』って聞いたことがありますか?

角巻と書いて『かくまき』

雪国の防寒具です。

どんな姿かはツイートからご紹介。

雪の降る地方では昔大活躍していて、北海道でもわたしの祖母が使っていたそうです。

今も「地吹雪体験ツアー」など雪国の暮らし体験アクティビティで角巻をレンタルしたりしているとか。

そんな角巻を、弘前実業高校の生徒がファッショナブルに仕立てて、ショーをしたり、巡回展示をしたりしています。

かわいい…。

これ、お人形サイズでも作れないかしら、と思い立ち、ちょっと挑戦してみました。

ウールでつくってみる

最初、ウール生地20cm角を対角線に折ってみました。

サイズアップしてもう一度。

25cm角にしてみました。

糸を抜くのが難しい素材だったので、周りに捨てミシンをかけてから切り込みを入れます。


ファーケープをつくる


なんとなく、角巻と言えば首のまわりにファーがついているイメージがあるので、ファー素材のケープを作ることにしました。

ちょうど、こちらの本にかんたんなファーケープの型紙が。

ファー素材は、昨夏にコラボさせていただいた子ども服作家inorinoさんが、展示会でチャリティー頒布していたハギレセットの一点です。


裏布、ファー生地、サテンリボンを切る

裏布、ファー生地、サテンリボンを切る

サテンリボンを両端に挟んで中表に縫い合わせる

サテンリボンを両端に挟んで中表に縫い合わせる

表に返して閉じ縫いして毛を引き出す

表に返して閉じ縫いして毛を引き出す


完成したファーケープがこちら!!


角巻+ファーケープでこうなります。


大人向け角巻もつくります


次は大人向けの角巻も作りましょう。

27cmドールのmomokoをイメージして作ります。

前回よりもっと薄手ウール、千鳥格子模様の生地と、同じファー素材を用意します。

ウールは33cm角にしました。


大人向け角巻の準備

大人向け角巻の準備


周りに捨てミシンかけてから、こちらは糸を抜いてフリンジにしました。

対角線に折って、首にあたる部分にファー生地を縫い付けて、ホックをつけて完成!

頭からかぶるにはファーがちょっとボリューム多かったかな…。

なお、この生地は友人がイタリア旅行に行った時のお土産です。

まさか津軽に来て角巻になるとは思わなかったでしょう。


momokoとベッツィーに角巻

momokoとベッツィーに角巻


次は高校生のデザインのようにアレンジした角巻も作ってみたいな。

どこまでが「角巻」で、ケープで、マントで、ポンチョだか、よくわからないのですが!

ちなみに、弘前生まれの「角巻人形」という民芸品もあったそうです。美人さん!


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