お人形は国産派ですが、中国産リカちゃんのレベルが上がってきている気がします
「リカちゃん、ジェニーを買うなら、国産=リカちゃんキャッスル製だけ」
リカちゃんやジェニー人形の大人ファンには、そういう人が少なくありません。
わたしもその1人です。
大人になってまたお人形を買うようになってから、国産のお人形は20体、いやもっと買っていますが、中国産は2、3体くらい、そのうち1つはすでに手放しています。
でも、ハンカチでつくるドレスBOOKで久々に中国産のリカちゃんを買ったこと。
昨年末に出た1万円台の大人向けリカちゃんが、従来の大人のファンにも受け入れられていることを見ると、中国産のリカちゃんの品質が高くなってきていることを感じます。
そんな中国産リカちゃんと国産リカちゃんを並べてみました。
斜め前髪ストレートヘアのリカちゃんで並べてみた
ここはタイプが似ているリカちゃんで比較しましょう。
左がハンカチドレスブックリカちゃん(中国産)、右がリトルマーメイドだいすきリカちゃん(国産)です。
立ち位置が少し前後しているので背の高さが違って見えますが、並べば同じです。
左のドレスブックリカちゃんの方が、肌が白く目が大きく、ちょっと顔も大きいような…。
国産のリカちゃんは、福島にあるリカちゃんキャッスルの工場で職人さんが1つ1つ瞳をエアブラシで吹きつけて、ハイライトの白点を注射器のような道具で入れているそうです。
そのため、目の光が少し立体的でくっきりして見えます。目ヂカラが鮮やかです。
中国の工場ではアイプリントはプリントです。
たまに盛大にずれていることがありますが、このハンカチドレスBOOKリカちゃんは整ったアイプリです。
植毛も国産の方が細かく、量が多めに植えられていますが、しっかり押さえられています。
中国産は、たまに生え際がどうしても浮いてきてしまうことがありますが、このリカちゃんは大丈夫そうです。
しかし、ハンカチドレスBookリカちゃんは、パープル系メイクで大人っぽいですね。
大人向けリカちゃん「Licca」も人気です
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昨年タカラトミー社から発売された大人向けのリカちゃん。
第1・第2弾は販売済み、第3弾が2月中旬発売開始です。
参考リンク>LiccA|リカちゃん|タカラトミー
一万円というリカちゃんとしては高価格帯ながら、中国産ということでわたしたちのような大人ファンは不安を持っていました。
かつて、カタログに載っている見本は国産(=キャッスル製)だけど、販売する大量生産品は中国産という時に、「カタログと実物が違いすぎる!」という痛い目を何度も見ているのです。
今回も「※写真は試作品です。実際の商品とは若干異なる場合がありますのでご了承ください。」の表記にはらはらしていました。
でも、発売後の反応を見ると、なかなかに好評の様子。
大人向けリカちゃんのオリーブペプラム。ベタなポーズしてもらいました。やはりボディ違いますね。スタイルも断然いい。手も変わって、物が掴みやすくなった感じがします。
#リカちゃん
#licca
#大人向けリカちゃん pic.twitter.com/sVTZXPH7ib
— まいまい (@maidoll_ricca) 2015, 12月 23
ぷりうすさんのブログで、このリカちゃんの新しいボディを詳しくレポされていました。(*裸写真あり)
>スタイリッシュリカちゃん・ボディ詳細レポ|ハコニワドール
美しいボディだけど、従来のリカちゃん服がきれいに着られないようなので、このボディ用のウェアセットも出て欲しいところですね。
好評なのはリカちゃんファンとしてうれしいけれど、今年発売予定のジェニー30周年記念ドールが3万円台で中国産なので、また悩ましい。
今の市販品(中国製)リカちゃんのボディは首がかしげられるので、そこは魅力的です。小悪魔だわー。
手にできる機会があれば国産リカちゃんを見てみて!
40代のわたしが子どもだった頃は、タカラ社から出ているリカちゃん、ジェニーはほとんどが国産でした。
廉価版の「はじめまして○○」シリーズは香港や中国製もありましたが、当時は何も知らずに買って、「どうしてこの子だけ前髪がはねるんだろう?」と思っていました。
そのうち、はねる前髪をなんとかしようとザンギリカットにしてしまったり…。
やがて、主な市販品が中国工場に移り、福島の工場はリカちゃんキャッスルというアミューズメント施設を兼ねて独立した会社になります。
その後、タカラがトミーに合併されてタカラトミー社になり、株主優待やディズニーコラボなどごく一部のライン以外は中国産になりました。
今や株主優待もコラボもすべて中国工場産です。
もちろん、初音ミクリカちゃんが成功したように、品質も上がってきています。
実際に子どもたちがお店で手に取れるリカちゃんが中国製しかない以上、中国産はダメとは言えません。
かわいがられているお人形には、ちゃんと魅力が宿るのです。
でも。
ものづくりの魅力を知る者としては、国産のリカちゃんの目の輝きや頬のいきいきとした輝きをぜひ見て欲しいし、子どもの手に渡って欲しい。
リカちゃんキャッスルはリトルファクトリーとして、全国各地で出張イベントを行ったり、日本橋に大人向けの小さなお店を出したり、福島のリカちゃんキャッスルでファンを迎えています。
参考リンク>リカちゃんキャッスル
オンラインでも買えますので、機会があればぜひ国産のお人形を手に取ってみてください。
古くからのファンとしては、これからも「MADE in JAPAN」と刻印されたリカちゃんが買える、という選択肢があり続けてほしいと願っています。
関連記事>はじめまして「はじめましてリカちゃん」。