雪国の防寒具「角巻」をお人形サイズでつくってみる
3月になって青森にも春の訪れが、
……
………まだでした。
冬将軍まだ絶賛居残り中の津軽から、こんにちは。
ときに『角巻』って聞いたことがありますか?
角巻と書いて『かくまき』。
雪国の防寒具です。
どんな姿かはツイートからご紹介。
角巻ってのは毛布みたいな防寒着、うちの祖母の頃までは普通に使っていたそうだ。新しい角巻買ったとき、それは嬉しそうにしていたと母が言っていたな
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2018年1月23日
(写真は小島一郎の写真集から) pic.twitter.com/idHwSJ8l2V
明日2/3土曜日は高田の冬の風物詩あわゆき道中。角巻、とんびを借りて雪国のおしゃれを楽しむ町家巡り。雁木を行く瞽女さんにも会えるかも高田小町での瞽女唄のライブもどうぞ。高田小町にてスキー汁ソフィーのパン栄喜堂立原酒店相川菓子店コシヒカリ弁当、笠原珈琲、イラスト屋ひぐちも出店致します pic.twitter.com/69GW4nohg7
— イラスト屋ひぐち (@irusst) 2018年2月2日
雪の降る地方では昔大活躍していて、北海道でもわたしの祖母が使っていたそうです。
今も「地吹雪体験ツアー」など雪国の暮らし体験アクティビティで角巻をレンタルしたりしているとか。
そんな角巻を、弘前実業高校の生徒がファッショナブルに仕立てて、ショーをしたり、巡回展示をしたりしています。
巡回展示、まだどこかで見られるかな?//
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2018年3月2日
青森)弘前実業高で新作デザイン角巻発表会:朝日新聞デジタル https://t.co/S2hJPk9EoQ
かわいい…。
これ、お人形サイズでも作れないかしら、と思い立ち、ちょっと挑戦してみました。
ウールでつくってみる
最初、ウール生地20cm角を対角線に折ってみました。
もうちょっと大きい方が角巻らしいかな。 pic.twitter.com/IMhY281rDw
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2018年2月8日
サイズアップしてもう一度。
25cm角にしてみました。
角巻感でてきたかな? pic.twitter.com/bZkFfzxLbu
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2018年2月8日
糸を抜くのが難しい素材だったので、周りに捨てミシンをかけてから切り込みを入れます。
チョキチョキチョキpic.twitter.com/6dr1dLVXJp
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2018年2月8日
カギホックつけたけど、また考えるー。 pic.twitter.com/l9Z6npsYPt
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2018年2月8日
ファーケープをつくる
なんとなく、角巻と言えば首のまわりにファーがついているイメージがあるので、ファー素材のケープを作ることにしました。
ちょうど、こちらの本にかんたんなファーケープの型紙が。
ファー素材は、昨夏にコラボさせていただいた子ども服作家inorinoさんが、展示会でチャリティー頒布していたハギレセットの一点です。
完成したファーケープがこちら!!
角巻+ファーケープでこうなります。
大人向け角巻もつくります
次は大人向けの角巻も作りましょう。
27cmドールのmomokoをイメージして作ります。
前回よりもっと薄手ウール、千鳥格子模様の生地と、同じファー素材を用意します。
ウールは33cm角にしました。
周りに捨てミシンかけてから、こちらは糸を抜いてフリンジにしました。
対角線に折って、首にあたる部分にファー生地を縫い付けて、ホックをつけて完成!
頭からかぶるにはファーがちょっとボリューム多かったかな…。
なお、この生地は友人がイタリア旅行に行った時のお土産です。
まさか津軽に来て角巻になるとは思わなかったでしょう。
次は高校生のデザインのようにアレンジした角巻も作ってみたいな。
どこまでが「角巻」で、ケープで、マントで、ポンチョだか、よくわからないのですが!
ちなみに、弘前生まれの「角巻人形」という民芸品もあったそうです。美人さん!
【関連記事】
リカちゃんに「角巻」をつくって平川市金屋の農家蔵ライトアップ見てきた | キセカエヤ blog
キセカエヤ blog
昨年に続いて、今年もお人形サイズの「角巻(かくまき)」を作りました! 角巻はかつて雪国で使われていた防寒具で、長方形のウールを対角線に二つ折りにして、裾をフリンジ上にしたものです...