幼稚園の頃買ってもらったのはリカちゃんでした。2代目の白いバラのヘアピンとマグネット付きシューズの子。金髪のいずみちゃんと、キャンディキャンディのような顔をしたナースの女の子もいたっけ。
そして、小学校に上がった頃、誕生日プレゼントにフローラというお人形を買ってもらいました。それが、初めてのジェニー系ドールです。当時はバービーという名前だったジェニーの、初めてのフレンドドール。
なぜフレンドドールのフローラが先に来たのか?
これは推測ですが、はちみつ色のスーパーロングヘアーのフローラは、いかにもお人形らしくて親が選びやすかったのでしょう。
サテン地で、ブラウスは白、スカートはスカイブルーのワンピースを来ていました。
同級生がバービー(当時)を持っていたので、しょっちゅうおままごと遊びをしました。
それから3ヵ月ぐらい後のクリスマスに、晴れてバービーもやってきました。紫色のロングドレスを着たドリームバービーでした。
どちらかというとタヌキ顔のバービーより、金髪緑目で超ロングヘアのフローラの方がお気に入りでした。でも、毎日毎日遊んだのです。
それから数年遊んで高学年になった頃、もうお人形遊びは卒業しよう、と4歳年下の友だちにフローラも、バービーも、ケンも全部あげてしまいました。
ところが、その後またすぐにお人形熱は復活。
おこづかいを貯めては、少しずつ買い直しました。さすがに年下の子から返してもらう気にはならなかったです。
ジェニー(バービー)は買い直せたけれど、初代のフローラはもう売っておらず、モデルチェンジしたグレー目のフローラをお迎えしました。初代より大人しめの顔ですが、その後は大事にしています。
年下の友人は、小学校を卒業すると人形遊びも卒業しました。
その後の手紙で、わたしが今もドレスを作って遊んでいる事を書くと、
「ピンクとか紫とか今でも着せてるの? 気持ち悪い」
というようなことを書かれて、ひどくショックを受けました。まぁ、わたしも多感な10代でしたし。
もう絶対に、一度うちに来た人形は、たとえ熱が冷めたと思っても人手に渡さないようにしよう、と回想ついでに決意しなおしてみたり。
上に貼った写真は、最初に来た初代フローラに同梱されていた「ファッション通信」の一部です。
まっぷたつになっているけれど、この手のペーパーは子どもの頃から好きで全部とっておいてあります。
写真も撮らなかった初代フローラの記念品です。