100円の振袖のしくみをじっくり観察【ダイソー・エリーちゃん】
前回に続いて、100円ショップダイソーの着せ替え人形エリーちゃんの紹介です。
3点買ったドレスセットのうちで、一番手が込んでいそうな振袖 を開封しました。
いったいどうやったら、小さなお人形の振袖を100円(+税)で作れるのか、見たらけっこう衝撃でした。
おはしょり、身八つ口、振りがありません
中に入っているアイテムはこちら。
振袖本体+帯+リボン、それに写真に写し忘れましたが履物(草履?)が付いています。
かさねがさね、これで100円ですよ。
近くで見ると、わたしが知っている着物とはだいぶ違う作りでした。
まず、袖付けがありません。
身ごろから袖までは一つながりになっています。
そのままぐるりと縫うのでしょう。
脇の部分で空いているはずの身八つ口や、袖下の振りもありません。
腰の下でたたむおはしょりもありません。
人間だと反物の幅のために入る「おくみ」が無いのは、まぁ、既製品でも手づくり品でもお人形の和服ではよくあることなのでいいでしょう。
でも、この作りなので、肩のてっぺんで洋服のようにはぎ合せていますし、後ろ身ごろ中心のはぎ合せもありません。
あ、端のほつれ止めも、糸の始末もあんまりないですよ。
すごい。
この徹底的に工程をはしょった振袖を、では実際にお人形に着せてみましょう!
エリーちゃんに着せてみた
まずは、本命の100円のお人形・エリーちゃんに着せてみます。
なお、このエリーちゃん、右腕がしょっちゅう外れるので、袖が一体型になってあきが無い振袖を着せるのが一番難しかったです。
おお! なんだか、振袖に見える!?
すごい(2回目)。
無きゃいけないと思っていたものでも、意外と無くてもなんとかなるものですね。
後ろはこんな感じ。
ちゃんと帯やリボンにメッシュの飾りがついている分、がんばっているのではないでしょうか。
確かにピカピカのポリエステルですし、仕立ては簡素なので品良くは見えませんが、女子高校生がなんちゃって振袖でコスプレをしていると思えば。
エリーちゃんの着物をリカちゃんにも着せてみた
やっぱり、リカちゃんにも着てもらいましょう。
モデルは、デフォルトの服がピンクの浴衣だった「ゆかたリカちゃん(きんぎょもよう)」に。
か、かわいい。
安定のリカちゃんです。
腕が外れないって安心…。
しかし、こちらも履物は小さすぎて、ほとんど足をのっけるだけでした。
うーむ、キセカエヤで浴衣や着物を作って売るにも履物がネックなのですが、
「100円ショップで買えますよ」
とは言えないですね。残念!
ということで、ちょっと丈が短めではあるけれど、リカちゃんに100円の振袖は着せられました。
わたしも自分で和服を着ないのですが、お人形の着物を何着も作っているので、色々とこの省略ぶりは衝撃だったし、100円で売るために何を削るかという考え方は参考になりました。
ドレスセットは他にも買っているので、またいずれご紹介します!
【2018年3月追記】
金髪のエリーちゃんにも振袖買っちゃいました。
手作り派の参考書
おくみは省略されていますが…。
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