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GM:道々、エフィーネは洞窟のことを語ります。小さな天然の洞窟で、そこを抜けた広場は人目につかず、子どもの頃からカッジィと秘密の隠れ家として遊んでいた。二人が結婚して伯父ロイドから春霞亭を受け継いでからは、洞窟を訪ねたことはない。
そんな話しをしながら森の中を行くわけですが、えーと、ここで…こういうのも【心魂】かなぁ? 全部感覚系は【心魂】でいいのかな。【心魂】でRR。
ヴォーケン:【心魂】かな、【反応】かな? まぁ、いいや【心魂】でいいだろう。いくぞ(コロコロ…出目は3)うっ! 合計12だ。
GM:12ですか。それはですね、茂みから出てきた子連れのイノシシに出くわします。
ヴォーケン:牡丹だ!
GM:しかも、うり坊ズもいます。コミュニケーションロールしてください。双方に言葉が通じないので、【魅力】−5で判定してください。
ヴォーケン:おれ【魅力】5だから、基準値0じゃん。どうみたって戦闘になるんだけど…(コロコロ)6!
GM:“相手は自分の攻撃衝動をもう抑えきれないところまで来ている”。相手はあなたに襲いかかろうと身構えている。戦闘チェック(コロコロ)うん、即座に襲われますね。
ヴォーケン:れ、恋愛チェックはできないか?
GM:や、それは戦闘にならなかった場合だし。
ヴォーケン:ぐあー!
GM:どうやらこのイノシシ、母親ですね。
ヴォーケン:話せばわかる。
GM:話せません。というわけで、イノシシくん、ユルセルームで言うところではブステ=サラくんですね。ブステくん結構強いです。
ヴォーケン:当たり前です。この世界、イノシシ強いんです。逃げることを僕は推奨したいんだけども…でも逃げ切れないかなぁ。どうしよう。
GM:とりあえず戦闘の手順チャートを(ぱらぱら)
ヴォーケン:そうだ! こんな時こそ、僕の魔法だ! <心魂の力>の魔法を使うぞ!
GM:突然?!
ヴォーケン:攻撃をくらってからでは遅い。というわけで、おれに心魂の魔法カードを引かせろ。
GM:わかったわかった。えーと(ぱらぱら)。
“魔法を使うと宣言したときに、随時山札から目的とする種類のカードが出てくるまで裏のままカードをめくり進め、目的とするカードが出たら表にする。”
つまり、山札は混ざった状態なわけだ(まぜまぜ)。じゃあ、これで目的の<心魂の力>が出るまで裏のままめくって。ちなみに、対象は?
ヴォーケン:対象はブステ=サラ(イノシシ)だ。うり坊は戦闘に参加しないね?
GM:うり坊は参加しません。
ヴォーケン:(カードを裏のまま引き続ける)あった! 行くぜ!(オープン)
GM:なんですか? 読み上げてください。
ヴォーケン:“緑の月影。消費される心魂値:17”
GM:うん?!
ヴォーケン:“対象指定は不必要。術者の分身を出現させる”
GM:ぶっ!
ヴォーケン:“分身の受けたダメージは回復不可だが術者とも無関係。持続時間は1D100分”…もしかして、これは1発使って、あとは忘れちゃうというパターン?
GM:はーい、【心魂】は足りてますかー?
ヴォーケン:ぜんっぜん足りてません。
GM:はーい、そうですねー。その場合は魔法は失敗し、しかも可能な限りの【心魂】であるポイントを消費しなければならないのです。気絶してしまいます。
ヴォーケン:ばたんきゅう。……バッドエンド?
GM:かのようにこの時代の魔法は大変危険だと。うんうん。……この場合、どうなるんでしょうか。
ヴォーケン:僕はこの平和を守らなきゃいけない。<平和>でリロール!
GM:だってそれロールじゃないし。
ヴォーケン:しまったぁ。ここはGMに一任しよう。
GM:えーと。(しばらく考える)……それではですね。君は、青い空と木々を見上げています。
ヴォーケン:見上げた。…起きたがる。
GM:蹄で踏まれた足跡が、体中に痛いです。ダメージを(コロコロ)3点ほどあげておきます。
ヴォーケン:痛いなぁ。【心魂】は今何点ですか?
GM:0、いや、1点です。
ヴォーケン:じゃあ、【身体】から3点削ろう。うう、痛たたた。しまった。しょっぱなからすっげえミソつけた。起きあがる。
GM:起きあがると、「おーい、おおい、大丈夫かーあ?!」 という声が頭上から。
ヴォーケン:見上げる。
GM:見上げると、ロイドとエフィーネが木の上に避難しています。
ヴォーケン:ああ、そう。ところで、うり坊の母親は?
GM:母親とうり坊ズは、とりあえず目の前にあった危機の君を蹴倒して、あとの二人が手出しのできないところへ登ってしまったので、ゆうゆうと引き上げていった模様。母は強かった、勝利! と意気揚々と帰っていたね。肉食動物じゃなくて良かったですね。
ヴォーケン:とほほ、しょうがないのう。「もう平気ですぞー」 と呼びかける。そして、エフィーネさんに「あなたは危険だから帰った方が」
GM(エフィーネ):「で、でも、あなたが危険なような気がします。なんだか放っておけません。なにか持病があるんですか? いきなり倒れたりして」
ヴォーケン:「いやいや(声をひそめて)実は、神秘の魔法の力を試そうと思ったら、強烈なダメージが」
GM(エフィーネ):「魔法ですか?! なんて恐ろしい!」
ヴォーケン:「やはり、魔法の力というのは禁忌の力でしたのう」
GM(ロイド):「いやいや、まったく肝を冷やしましたな。はっはっは」 と言いながら、ちょっと信用ならなさそーな視線で君を見る。
ヴォーケン:はっはっは。さて、日常も回復したことだし、先へ進もう。その前に傷薬を使おうかな。
GM:もう使いますか?
ヴォーケン:うん、だってね、1D6しか回復しないんだし。(コロコロ)6点回復。やった、【心魂】は4に回復、【身体】も2回復。
GM:あ、そか。そういうことになるのか。じゃあ、エフィーネさんが君の傷に薬草をつけて手当をしてくれる。
ヴォーケン:じゃあ、先へ進もう。
GM:先へ進むと、道がつる草に覆われているところへあたりますな。
ヴォーケン:じゃあ、その草を短剣でなぎ払いながら進もう。
GM:ロイドもハンドアックスでなぎ払いながら進む。
GM(エフィーネ):「ここは一週間も来ないと、もうこんな風になってしまうんですよねぇ」 と、なつかしそう。
ヴォーケン:「夢の記憶が正しければ、この先に洞窟があるんですがのう」
GM(エフィーネ):「ええ、そうです。ほら、そこに見えてきました」
GM:山の麓に、人1人が立って入れるくらいの小さい洞窟が見えます。
ヴォーケン:ではつる草を払って洞窟へ入ります。