Far Roads to Lord 冒険記録集

死の伝染3

date:'98/9/15   GM:うらべっち


聖都ファラノウムから半日のトラジャの村に、ある日旅人が訪れる。その旅人は翌日から寝込み、うわごとをつぶやく。村に数年来滞在しているトラッサンは、旅人が不可解な死をとげたことを知る。一方、久しぶりにいとこに会いに奴隷マックと共にやってきたウィンズ、学友の頼みを受け、行方知れずの使者を捜しに出たドレスナー、家出をしてドレスナーに後見人をされている少年カミューらも、この村に向かう。その行く手には暗雲が不吉な影を落としていた……。

 しんと静まった村に不審を感じた一行は、広場でようやく一人の男と出会う。しかし、彼は白目をむき恐ろしい言葉をつぶやくのみ。
「なんやねん、おっちゃん?」 近づいたウィンズの目前で男は血を噴き出し息絶える。
血まみれになり悲鳴を上げるウィンズ。その声を聞きトラッサンがかけつける。死んだ男は、先日訪れた旅人を宿泊させた木こりだった。

 ウィンズのいとこの両親、村長の娘………村の人々が次々と死んでいく。ウィンズも不吉な夢を見る。百鬼夜行が丘に集う夢。現実では、死体から血のような粘液がヒルのように丘を目指していた。
さらに、見知らぬ軍隊の包囲網が村の周囲にできていた。ドレスナー、トラッサンが説得を試みるが、一方的に屋を射かけられてしまう。八方ふさがりの中、ついにウィンズとエストが、死んでいった人々と同じ凶言をつぶやくようになる。

 丘の上の水車小屋では、幽魔の子どもが産まれつつあった。ウィンズはその塊に手を出し、あやうく取り込まれそうになる。トラッサンが彼を引っ張り出すと、意識を失ってしまっていた。
ウィンズの素直な瞳に屈したエストは、事件の真相を語り始める。これはエストの友人 ファーレスが師から預かった予言書の呪いにとりつかれたことから始まったのだ。
包囲していた軍隊を威厳で圧倒するドレスナー。真相を知る騎士に鏡のアーティクルを託される。

 鏡に宿る精霊の助言を受け、呪いのマジックイメージを調律する。生成した魔法で生き残った村人を呪いから救い、幽魔の赤子を倒す。
ウィンズは命拾いしてますます生意気になり、トラッサンはトラジャの村に残り子どもたちを守る。たまに髭小人のマックから好意のこもった手紙を送られヘキエキしている。カミューはドレスナーの目をかいくぐり、また旅を再開。ドレスナーは剣の修行をする旅を始めるのだった。

旅人の記録
名前性別種族・出身
トラッサン男性・19才人間族・農民
ドレスナー・クラインオートベンソン男性・26才人間族・司祭
ウィンズ・トッシュ女性・9才人間族・商人の娘
マッキン・ソフト(マック)男性・25才髭小人族・ウィンズの奴隷
カミュー女性・14才人間族・貴族
エスト(NPC)男性・25才人間族・学者


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