Far Roads to Lord 冒険記録集

死の伝染2

date:'96/6/9   GM:うらべっち


聖都ファラノウムを拠点にしていた傭兵たちが、学生から調査の護衛を依頼された。だが、一行の行き先の村では貴族の軍隊が街道を封鎖していた。
「この村は流行病に冒されている」村の出身者であるリックを中心に、傭兵たちは村に潜入した。
そして、彼らの目前でおこる悲劇・・・。
流行病ではない、村が冒されているのは幽魔誕生につながる呪いの連鎖だった。

 リックは潜んだ藪の中でもどかしさに歯がみしていた。 顔見知りのおじさんたちが、白旗を掲げて助けを求めながら、兵隊たちに近づく。だが、若い女騎士の命令で兵たちは無情にも矢を射る。 「なんてひどいことをしやがるんだ!」 村人たちはほうほうの体で帰っていった。 村の方から悲痛な子どもの泣き声が聞こえる。胸をうたれた傭兵たちは依頼人の学生たちを帰し、村への潜入を決意する。

 リックの手引きで山道から村に潜入する。家々の扉は固く閉ざされていた。その中の一軒におそるおそる入る。
リックが子どもの頃、ガンコで知られたじいさまが、呪いの言葉をぶつぶつとつぶやいていた。その言葉は次第に激しさをまし、ついに鮮血を噴き絶命する。
村人たちはこの奇病によりわずかしか生き残っていなかった。
赤黒い塊が地面を這い、丘を目指して集まっている。

 兵たちに交渉をこころみるキャラウェイ。だが女騎士は冷徹に部下に攻撃を命ずる。ばらばらと矢をいかけられ、四人は退却した。
血の塊は火を嫌う。それに気づいたバッシュは村に火をかけることを提案する。
村人たちを導くバッシュらと、血の集まる風車小屋に向かうキャラウェイたち。
しかし、リックはパニックにおちいり、自分の村を捨て逃げようとする。

 激情をおさめたリックと村人たち、バッシュらとキャラウェイらが合流。さわぎの中、自分らの知らされていない真実に気づいた騎士らが、村の包囲を解き協力を申し出る。
アーティクルの鏡を用い、生まれようとする幽魔と戦い、これを倒す。
過ちに気づいた女騎士は、村の孤児たちをひきとり、ファラノウムに孤児院をつくる。
コリントはウェイトレスに戻ることをやめ、この子どもたちとともに生きることを誓う。そして、三人はまたあてのない旅にでるのだった。

旅人の記録
名前性別種族・出身名前性別種族・出身
キャラウェイ・レディンバーグ人間・戦士リック人間
ゴーバッシュ・ガーフィールド人間・流民コリント・フレア人間・ウェイトレス


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