弘前街ナカゼミ:第1回りんご飴マンの「渋谷から弘前へ転職してみたらカオスだった話し」を聞いてきた

講義後、りんご飴マン先生と記念撮影

講義後、りんご飴マン先生と記念撮影


今日から毎月開催される「弘前街ナカゼミ」の第一回目、りんご飴マン(@ringo_a_me)による「渋谷から弘前へ転職してみたらカオスだった話し」を、学生さんたちに混ざって聞いてきました。

平日の午後開催なので行きたくても行けなかったあなたの為に、速報レポート書いておきます。
なお、こちらはあくまでも個人的なメモを元に書き起こしたものであり、発言者の意図とずれている可能性もあります。ご了承ください。

…なんだか4ヵ月ほど前にもこんな写真で記事書いてた気がしますが、それはともかく。

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会場は紙漉町の21世紀型集会所indriya(インドリヤ)


インドリヤ外観

インドリヤ外観

街ナカゼミの会場は、紙漉町郵便局向かいにあるカフェ、21世紀型集会所indriya(インドリヤ)です。

家から車で数分の場所ですが、初めて訪れました。

Facebookページ>集会所indriya

野菜を中心とした「べじごはん」、こぎん刺しや布小物のおしゃれ雑貨があったり、教室・サロンも行われているようで、また別の日に来てみたくなりました。

中に入ると、もう10人近く集まっています。
学生さん向けの企画だけあって、わたしを含む3人だけが社会人でした。

りんご飴づくりワークショップからスタート!?

さて、いよいよスーツ姿のりんご飴マンがスライドを付けて、講義がスタート。
…と思いきや、
「それでは、皆さんでりんご飴を作りましょう」

人生初のりんご飴作り体験です。


150℃以上に沸かした飴に串刺しのりんごをくぐらす

150℃以上に沸かした飴に串刺しのりんごをくぐらす


それぞれに個性あるりんご飴

それぞれに個性あるりんご飴


りんご飴とりんごのお茶をいただきながら聴講

りんご飴とりんごのお茶をいただきながら聴講


りんご飴マンの的確な指導により、ほんの10分少々で参加者全員がそれぞれりんご飴を完成させて、りんごのお茶とともにいただきながら、お話しを聞きました。

なお、りんご飴のりんごは今朝採れたての早生ふじだそうです。

渋谷から弘前へ転職してみたらカオスだった話し


PCでスライド操作をしながら話すりんご飴マン

PCでスライド操作をしながら話すりんご飴マン


りんご飴マンが弘前に来るまで

りんご飴マンは東京都(武蔵野エリア)で1986年に生まれた、いわゆるハチロク世代。
普通に生まれ育って大学を出て、リーマンショックの前に就職活動。
就活は落ちまくったけれど、なんとか渋谷の広告代理店に就職。
朝は満員電車に押し込まれ、仕事が終わって帰宅するのは深夜。週1回は徹夜の仕事だった。
土日は昼まで死んだように寝ていた。
その生活は7年間続いた。

2012年に「りんご飴を持っている女の子ってかわいいよね」りんご飴 [ringo-a.me] - 泣く子が叫ぶ爆発りんご飴サイトをスタート。

2013年に高円寺に引っ越し。
2014年に高円寺の公式キャラに応募したところ、ネットで超話題になる。

参考リンク>高円寺の商店街が公式キャライラストを公募するも既存のゆるキャラが応募要項を無視して応募をはじめカオス状態に - Togetterまとめ

りんご飴=りんごのことをもっと知りたいから、と青森県へ行ってみたら、イチゴ飴はあるけどりんご飴はなかった。

そこで終了とならずに、ローカルアイドルユニットりんご娘の撮影や、演劇の脚本を書いたりして、昨年は東京から弘前によく来ていた。

2015年に転職活動をし、弘前市の岩木エリアで働くことが決まり、4月から移住してきた。

移住してみたらカオスな件が次々と


土日も充実しまくっているりんご飴マンのスケジュール

土日も充実しまくっているりんご飴マンのスケジュール


さて、弘前で暮らすようになったりんご飴マンを、数々のカオスな事件が襲います。

家がでかすぎる事件

8LDKとかの戸建てにひとり暮らし。ほとんど寝る部屋と台所しか使っていないようです。

駐車料金多額請求事件

うっかり上限無しの駐車場に停めて数日東京へ行っていたら、とんでもないことに…。

津軽弁は日本語じゃない事件

特に年配の方の会話はまったく聞き取れない。

他にも色々…

  • 猿を討伐すると8,000円もらえる
  • カメムシが大量発生

そうして、東京から弘前にきたりんご飴マンが思うこと。

  • 都会はいっぱいの人がいる。とにかく人が多い。人と同じことをやっていてはいけない。よっぽどの個性、才能が無いと活躍できない

  • 田舎は人が少ない。少しの個性や才能が人の役に立つ。喜ばれる。面白い「非日常」に飢えている。でも、自分は人と違うことはしたくない。

弘前は不便ではない

よく「東京からこんな何も無いところへ来て…」と言われるけれど、市街地には一通りのものがある。 Amazonなどネット通販も元々使っていたので、特に不便は無い。 別に109やIKEAが青森にないとダメとは思わない。

津軽美人は本当にいる。みんな肌がきれいで美人。津軽の男性がうらやましい。 (りんご飴マンは肌荒れに悩んでいて皮膚科を受診しているそうです。)

逆に悪いところは

「前例が無い」と新しいことをしたくない、責任を持ちたくない人に言われる。

「津軽の足引っ張り」と言う言葉がある。出る杭は打たれる。みんなが横並びになるように引っぱられる。

東京の仕事では、人と同じこと、もうやられていることは評価されないので、なぜ新しいことをするのがいけないのかと納得できなかった。

質疑応答・交流タイムも活発でした

一通り、りんご飴マン先生のお話が終わったところで、参加者からの質問タイムになりました。
わりと青森県のセミナーでは、自由発言の挙手が少ない印象がありますが、今日は次々と手が上がっていました。

その中からの抜き書きです。


なぜりんご飴マンなのか??

ふざけないと伝わらないことがある。
自分がこういうスタイルでするのはメガホン。届く相手が増える。
地方から東京へのPRと言って、ハッピを来て県産品を持ってアピールするというスタイルではもう通じない時代になっていると思う。

移住する前に貯蓄はしていた?

あまりしていなかった。数十万くらい?
都市部と同じ感覚で外食したりして使っていたら、すぐに一桁減ったので自炊など節約するようになった。

美味しかった食べ物は?

ミズ。(津軽の山菜)
あと、嶽きみ。天ぷらにはまった。

これからも弘前の為にしていきたい目標は?

目標はあんまりなくて、その時にやりたいと思ったことをしている。

いずれは故郷の東京に帰りたい?

まず1年は確実にここにいるけど、その後にどうなるかはわからない。
でも、東京を故郷=ふるさととはあまり思っていない。
東京は自分がいなくても人がいっぱいいるから、そこでなくてもいい。

社会に出ることは必要?

必要。社会に出るのは、それまでの進学で学校が変わったりするのと全然違って、とても大変。
大変だけど、これから社会で何かをする時も相手は社会人なので、その考え方やマナーを知らないと話しができない。

上司や会社など運もあるけれど、まずは入った仕事でがんばってみて。
東京などでスキルを上げて、また故郷に戻って来て、その力を役に立てるという道もある。
いつでも戻れるという選択肢は持っておくといいと思う。


29歳の社会人として、学生の皆さんに訥々と話しをされていました。

講義の中で、「東京と青森」という視点で語られていましたが、ちょっと気になって質問タイムに聞いてみました。

「わたしも北海道から移住してきましたけど、この中に県外から来ている方ってどれくらいいますか?」

なんと7割ぐらいは県外の方でした。同じく道産子もいましたね。

弘前の大学に通う学生の県内・県外出身者の比率はわかりませんが、たぶん、このイベントに来ている人の方が県外出身率が多かったのではないでしょうか。

それぞれが感じている弘前、青森県の印象も聞けてよかったです。

どの話しの中でかを忘れましたが、りんご飴マンが、
「ただりんご飴が好きだからって弘前へ来たように、縁もゆかりもないところを好きになる、がんばる、応援する。そういうことを増やしていきたい」 と話していたことが印象に残りました。

わたしも弘前へ来て感じていることに通じる話があり、また自分を見直す機会となりました。

りんご飴マン先生、ありがとうございました!

全6回の弘前街ナカゼミ、次回は特別ゲストはあちゅうさんです!

驚愕の予定表です。

弘前街ナカゼミのチラシが完成しました。【お申込みはこちらから】http://goo.gl/forms/kFEJtvFayd10月17日(土)、18日(日)、弘前大学で配付しますが、こちらからもダウンロードできます(JPEG画像です...

Posted by 青森創造!若者交流サイト on 2015年10月14日

あまり宣伝されるとすごい倍率上がってしまいそうですが、次回はスペシャルゲストとしてカリスマブロガー・はあちゅう(@ha_chu)さんが来るそうです。

誰ですか弘前にヨッピーさんを呼んだり、はあちゅうさんを呼んだりしているネット通な人は!?

ダメ元で申し込みしていますが、地域の人材育成を目的とした学生対象のゼミなので、か・な・り、難しい気がします。
それこそ、どこかの隙間に潜り込まないといけないかも。

申し込みは上のリンク先から飛べます。あまり増やしたくないけど…。

はあちゅうさん以外の講師は、弘前に暮らすけっこうオリジナルな仕事をしている人たちです。
それぞれ魅力的な方ばかりなので、またチャンスを見つけてもぐりこんで聴きたいですね。

弘前近隣の学生の方は、ぜひわたしのような社会人が入る隙間が無いほど申し込んで、ちょっと変わった道を歩んでいる人の話しを生で聞いてみてはいかがでしょうか。
やはり、ライブに勝るものはありませんよ。

(おまけ)


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