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えっ、「からぽねやみ」ってどっか痛いわけじゃなかったの?

いつも元気な津軽のカッチャ(60代女性)が元気ない

いつも元気な津軽のカッチャ(60代女性)が元気ない


今日のできごと。

いつもお世話になっている津軽のカッチャ(母さん)が、めずらしく元気なく座り込んでいました。

「どうしたんですか?」

「いや、からぽねやみでぇ、たんげ、まいんくてさ

 (からぽねやみ???)


さいとうがイメージした「からぽねやみ」


からぽねやみのイメージ

からぽねやみのイメージ

「…ああ、もうお盆も終わって、夏の疲れが出てるんですよー」

と、口調と顔色から判断して相槌を打ちましたが、
脳内では病んだガイコツがうなだれていました。

腰痛の再発かしら。お大事になさって……と内心思いつつお別れ。

たぶん、移住直後なら、「たんげ」も「まいん」もわからなかったのでは。

とりあえず、つぶやいてみる

帰宅してからiPad+Procreateで10分くらいで脳内イメージを描いて、SNSに流してみました。



すぐに教えてくれる人が現れました。

自堕落な怠け者ですってー!?

先ほどの会話のプレイバック。

「なまけものになってしまって、とても、よくないわー」

「…ああ、もうお盆も終わって、夏の疲れが出てるんですよー」

うん、まぁ、おかしくない。セーフ!


「からぽねやみ」の意味・語源は諸説あるようで


使い方はわかったけど、「からぽね」って骨? 「やみ」は病み?とか語源も気になるじゃないですか。

ネットでさらっと見たところでは、こんな感じでした。

  1. 骨惜しみする(骨を折る=手間をかけることを惜しむ)⇒なまけもの
  2. 病気じゃないのに、どこかしら痛いように仮病する⇒なまけもの
  3. 空骨=芯が無い=気骨が無い⇒なまけもの

漢字であてると「空骨病」になりそう。

これは、もうちょっと調べていきますね。

エリアが広くて、バリエーションが豊富

「からぽねやみ」は津軽だけではないようで、秋田弁としても紹介されています。

また、少しずつ変わりながらも、エリアが広い言葉のようです。

  • からぽねやみ⇒青森(津軽)、秋田
  • かばねやみ⇒仙台、岩手
  • からっぽやみ⇒北海道
  • からやぎ⇒青森(南部)※語源が同じかは不明

県単位で書いてますが、細かく地域によっても違いますよね。

わたしは北海道で生まれ育ちましたが、初めて聞きました。

小樽や道南だと、津軽との船の行き来が多く、言葉も伝わっていたのでしょうね。

なお、うちの母からもコメントが来て、祖父や曾祖母が使っていたそうです「からぽねやみ」。

母方の祖父は弘前⇒樺太⇒シベリア抑留⇒北海道日高地方という人生を歩んできました。

こういう話しを聞くと、本当に弘前にいたのだなぁと感じますね。

参考リンク

なお、「カラポネヤミ」は進化すると「カマドケシ」になるそうです。嫌なポケモン!

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