晴れた日には「武士魂」!今年もアツくたのしい古武術イベントに参加しました

今年の会場は旧笹森家住宅

今年の会場は旧笹森家住宅


今年も行ってきました「2017武士魂 ~弘前藩士の心と技~」!!

5月3日に弘前市仲町地区の武家屋敷で開催されたこのイベント、津軽藩士の古武術をたっぷり知ることができるのです。

昨年に続いて、7歳息子と出かけてきましたよ。

今年の会場は旧笹森家住宅でした

うっかり昨年と同じかと旧伊東家・梅田家住宅の方に行ってしまいましたが、今年は旧笹森家住宅でした。

そう言えば、夫と2人でこの地区を散歩した時もここは休館日だったので、初めて訪れます。


旧笹森家住宅案内板

旧笹森家住宅案内板


1756年の台帳に記載されていた住宅、ということで
……ええと、築261年であってますか。

この弘前市仲町伝統的建築物群保存地区でも、最古の武家屋敷ということです。

移築・復元したとはいえ、間取りも建築材も当初からのものが多く使われているとか。物持ちよすぎる。

こちらも国指定重要文化財なので、前日の弘前学院外人宣教師館に続いて歴史ある建物めぐりでもあります。

あふれるほどの人が来ていました

晴天の祝日とあって、弘前公園周辺は車も混んでいました。

ようやく近隣の有料駐車場に停めて、ちょっと場所を間違えながらたどり着いたのが、午前の部が始まって15分後くらい。

なんと、表まであふれるほどの人が集まっていました。


ぎっしり

ぎっしり

あふれてるー!

あふれてるー!


卜傳流剣術の「心地不動」を学ぶ

午後の部にもあらためて最初から参加してきました。

座学パートは、弘前市無形文化財である卜傳流(ぼくでんりゅう)剣術の師範三代のご挨拶から始まります。

古武道と現代武道(剣道、柔道など)との違い、卜傳流に伝わる「心地不動」の心構えについてを学びます。


卜傳流剣術・小山隆秀氏

卜傳流剣術・小山隆秀氏

武家屋敷に生まれて

座学の講師は、昨年と同じく小山隆秀さん。

この旧笹森家住宅と同様の武家屋敷で生まれ育った小山さん、子どもの頃は古くて冬は寒い武家屋敷が嫌で、同級生のような普通の住宅に暮らしたかったそうです。

宅配便の人が来ても、きちんと手をついて迎えなくてはいけないと教えられていたとか。

同級生が古来からの剣術の継承者って、マンガに出てくるキャラクターのようですが、弘前にはリアルにいるわけですね。

ごいっしょに演武をしていた息子さんも、弘前市内の学校に通っているのでしょう。


心地不動の心得


講義でなるほどと思ったのは、古武道と現代武道の違いについて。

戦場における実戦で生き残り、相手を殺す為の術なので、どこを切ったらいけないとかが無いのですね。

1対多人数の場合、座っているところから斬る場合など、競技とは違った型があります。

その心得の一節「心地不動」をご紹介されていました。

どのような場面においても、目を止めず、手を止めず、足を止めず、ただ心地不動


卜傳流の心得

卜傳流の心得


むずかしい…。

わたしなど、よく心があっちこっちグルグルめぐって、手が止まってしまいます。


尺八の実演

尺八の実演

続いて、武士が呼吸法の訓練としても取り組んでいたという尺八の演奏。

青森県指定無形文化財の根笹派大音笹流錦風流尺八の音色にじっくりと聞き入りました。

前回は裏側で演奏されていて生BGMになっていましたが、今回はプログラムの一つになっていました。

尺八が呼吸法の鍛錬とは知らなかった…。


舞台を屋外に移して演武を観覧


後半は屋外で演武を見ます。


まずは、林崎新夢想流居合・外崎源人氏による真剣試し斬りの実演。

昔は罪人で試し斬りをしていたけれど、後に畳敷きを巻いて水に浸したものになったそうです。


真剣による試し切り実演

真剣による試し切り実演


ほとんど振りかぶらずに、身体ごとスパッと切り下ろす感じでした。

続いて、鉄の棒も一刀両断!

昨夏、青森県立郷土館の刀剣魂で見ましたが、まさに目の前で見たので迫力が違いますね。

子どもたち大興奮!

これでも刃こぼれはしないそうです。

剣術・棒術・柔術の演武を間近で観覧

プログラムの最後は、卜傳流剣術、當田流(とうだりゅう)棒術、本覚克己流和(柔術)の演武でした。

型の演武とは言え、気迫がこもっていて緊張感があります。


卜傳流剣術

卜傳流剣術

當田流棒術

當田流棒術

本覚克己流和(柔術)

本覚克己流和(柔術)

若い方々は弘前大学古武術研究会の方でしょうか。

つい、女子の写真を中心に選んでしまいました。

武術をたしなむ女子ってかっこいい。


古武術体験が盛り上がっていました

今年の試みとして、プログラムの最後に観覧者が古武術を体験できるコーナーがありました。

これが、子どもから大人まで大人気!

青森大学忍者部による手裏剣体験コーナーでは、息子もえいっと手裏剣を的に投げていました。


手裏剣投げ体験

手裏剣投げ体験


木剣や棒も様々な長さのものが集まり、

「はーい、剣術はこちらでーす!」
「棒はこちら!」
「柔術は畳のところですー!」

と、声がかかってそれぞれ体験してみたいもののところに集まります。


みんなで古武術体験

みんなで古武術体験


ワイワイとにぎやかに剣をふったり、腕の極め方を教わったりしている向こうには、昔ながらの鯉のぼりが青空にはためいて、まだ白さが残る岩木山も見えます。

なんとたのしい祝日。

武士魂でサムライ体験 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

今が戦の世ではないからこその光景だなぁ、と感じいる憲法記念日でした。

稽古は誰でも参加できるんですって

息子、古武術体験がよっぽど楽しかったようで、午前の部が終わってすぐに午後の部も参加することになりました。

おかげで見そびれていた座学も見られまして、体験では最後まで残って剣を振ってました。

皆さんにほめられるのですっかり調子に乗っているようです。

稽古にも参加したいと言っているので、予定が合う日に連れて行くことになるかも。

稽古日程や場所は、ホームページ、ブログ、Twitterで告知される……のですよね、きっと。

わたしも運動不足だし、やってみようかな…。

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