弘前市でノマド! 地方のコワーキングスペースは成立するのか考える集いが濃すぎました

今日は弘前市内でこんなイベントに参加してきました。

青森でノマド・起業家・クリエイターの働き方を話し合う会 ~地方のコワーキングスペースは成立するのか?

都市と地方におけるコワーキングを活用した取組や事例を学び、UIJターンや交流人口増加につながるようなコワーキングを利用者と予備軍でとにかく話し合ってみるイベント。IT技術が発達しても地方では「仕事が少ない」「単価が安い」など難しいことが実際は多い。地域人材はもちろん、都市のクリエイターがUJIターンして暮らすために必要なことは何か?セミナーではなくて少人数での積極的な意見交換の場です。

弘前市百石町にあるWEBコンサルティング会社コンシスが同社ビルにて準備中のコワーキングスペース「WORKSPACE SHIFT」にて開催されました。

コワーキングスペースとは何?という話しから、事例、リモートワーク(遠隔勤務)について、もし自分だったらこんなコワーキングスペースに通いたいという要望など、話し合ってきました。

津軽の濃い活動をしている人たちが集まっていて、とても刺激的な会でしたよ。



宮脇 淳(あつし)さん(有限会社ノオト代表取締役)のセッション


お目々ぱっちりな宮脇さんなのに、目を閉じてる時に撮った写真ですみません。

お目々ぱっちりな宮脇さんなのに、目を閉じてる時に撮った写真ですみません。

コンテンツメーカー 有限会社ノオトの代表取締役で、コワーキングスペース「CONTENTZ」も運営されています。

雑誌の編集出身で、フリーランスのライター&編集者を経て、有限会社ノオトを設立。


企業のWEBメディア制作やSNS運営、自社運営メディアでは品川経済新聞トゥギャッチなどがあります。

今は東京と和歌山の2拠点暮らしをされているとか。

今回は、東京五反田のコワーキングスペース「CONTENTZ」のお話しを聞かせていただきました。


その前にコワーキングスペースって何?


コワーキング(Coworking)とは、事務所スペース、会議室、打ち合わせスペースなどを共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルを指す。一般的なオフィス環境とは異なり、コワーキングを行う人々は同一の団体には雇われていないことが多い。[1]通常、在宅勤務を行う専門職従事者や起業家、フリーランス、出張が多い職に就く者など、比較的孤立した環境で働くことになる人が興味を持つことが多い。
コワーキング - Wikipedia

わたしのような自宅で仕事をしているフリーランスや、出先でパソコンを使った仕事をしたい人が、寄り集まって使えるオフィスで、それぞれ違う仕事をしているというイメージです。

数年前から都市部を中心に全国に広がっています。
青森市、八戸市にはあるようですが、弘前市にはまだありません。

実は、わたしは4年ほど前に、札幌にあったコワーキングスペース「Garage Labs」で開かれたa-blog cms勉強会に参加したことがあります。

主催のWebbingsudioさんのブログにその様子が書かれています。


大きなテーブルがあって、他の人と共有しながら(たまにお話ししながら)仕事をしたり、がっつり集中したい人は小さいテーブルでひとり作業したりできる感じでした。

プロジェクターなども借りてスライドを使った勉強会もできます。

こちらの「Garage Labs」はもう無いのですが、札幌のコワーキングスペースは当時より増えています。

どこのコワーキングスペースでも、電源(コンセント)が使える、Wi-Fi(無線LAN)が使えるのは共通のようです。。

そんなコワーキングスペースを紹介する宮脇さん、「頭のスポーツクラブ」と表現されていました。

たしかに、身体を鍛えたり素振りをするのは自宅で1人もできるけど、わざわざ月額費を払ってスポーツクラブに通うのは、モチベーションが維持できたり、情報交換をしたりできる、時にはペアを組んだりコラボレーションも?ということができると魅力ですね。

また、個人では持ちづらい大型のプリンタや3Dプリンタがあるところも。


ユニークなコワーキングスペースのイベント事例


ノオトが運営しているCONTENTZ(コンテンツ)は会員制のみのコワーキングスペースです。
ホストの宮脇さんが編集者であるため、ライターや編集者が多く、会員の1/3以上がライターとのこと。

ホスト=運営者の性格、ジャンルがコワーキングスペースには大きく影響するというお話しが納得でした。

イベントとしては、ライター交流会、まわし読み新聞ワークショップ、スプラトゥーンで遊ばなイカなど、かなり楽しそうです。

コワーキングスペースというと、WEBエンジニアが多いイメージだったので、編集・ライティングに関わる人が集まっているというのは、言葉のイメージの幅をひろげてくれました。

コワーキングスペースという場作りの提案。

・ここで何をしたいのか(ホスト視点)
・なぜこの場所に行きたいと思うのか(ゲスト視点)
これらをみんなで考える、知恵を出しあうことが大事なのですね。


山尾信一さん(ミトコンドリア副代表)のセッション


青森・弘前大好きな山尾さん

青森・弘前大好きな山尾さん


続いて、山尾信一さんのお話しです。

リクルート社のWEBメディアR25や、毎日新聞社の東日本大震災被災地支援「希望新聞特別版」やローカル情報紙「いつ・もの・こと」の編集に関わられた方です。

「いつ・もの・こと」弘前版を2012年から発行するために毎年弘前に10回以上来て、3年前に毎日新聞を退社してからも年間60日は弘前・青森に来ているという「自称・青森・弘前アンバサダー」。

弘前は取り上げるネタに困らない、不思議な街だと言われていました。

自分の名刺を複数枚持っている人が多い。
複数のネットワークやコミュニティに関わりながら、自分の魅力や能力をマルチに発揮している。
そのため、結果的にノマドワークスタイルになる。

(※ノマドワーク=拠点オフィスを持たず遊牧民のように移動しながら仕事をするスタイル)

山尾さんも毎日新聞社を退社されてから、今の医療セカンドオピニオンを提案するミトコンドリア社の副代表取締役としての名刺含めて、7枚の名刺を持っているそうです。

そういえば、わたしもさいとうサポートと、キセカエヤと、訪問マッサージ治療院との名刺をいつも持っていますし、NPO現代座の活動をする時はその名刺もあります。

弘前に来てから、本当に「この人はしょっちゅう見かけるけれど、何で食べている人なんだろう?」と思うことが増えました。わたしも、そう思われてもいるかもしれませんが。

それは弘前という街が持っている「受け入れてくれる力」があるから、と山尾さんは語ります。

今後、「働く場所」という概念も変わってくるのではないでしょうか?
と問いかけて、トークセッションを締めくくりました。


集まった参加者が濃すぎです


休憩中に3DCGのソフトを見ている向こうに赤い顔の人

休憩中に3DCGのソフトを見ている向こうに赤い顔の人


休憩を挟んでから、参加者全員で1分間の自己紹介をしました。

まぁ、これがとても濃かったです。
20人以上の参加者がいましたが、「コワーキングスペースを利用しそうな当事者」に呼びかけられていたそうで、すでに独自の活動をしている人が多数。

なにしろ、上の写真1枚だけ取り出してみても…
鶴田町で「つるた街プロジェクト」をしているリネン作家の岡詩子さん、デザイナーの太田絵里子さん、弘前城などイベントで美麗なプロジェクションマッピングを制作しているぱやらぼの葛西薫さん、今度ついにプロレスデビューまでするらしい弘前応援隊のりんご飴マン。

他にもフリーランスのプログラマーや起業家、NPOのスタッフ、全然公務員に見えない市・県職員の方々など。

メンバー濃すぎでしょ!

そんな顔ぶれで、自分ならコワーキングスペースにこんな設備・機能が欲しい、こんなイベントがあれば参加したい、こんな部活を作りたいという意見を出し合いました。

青森県からの委託事業で実施した「地方のコワーキングスペースは成立するのか?」をテーマにしたイベント。参加者の皆さんのユーザー目線での意見が聞けました。成立する可能性を感じる場となりました。講師の皆様、参加者の皆様、継続的な関わりをお願い致します。

Posted by 株式会社コンシス on 2016年2月29日

参加率8割超えの懇親会も楽しかった!

そんな多彩な顔ぶれだったので、そこから「かだれ横丁」に移動しての懇親会も大盛況。
実に8割以上は参加しました。
わたしもこの日は息子を義実家に預けていて、17時から20時頃まで参加させてもらいました。

向かい席にりんご飴マンがいて、つがるプロレス旗揚げ興行(4月3日)参戦時の作戦を聞いたり、隣席にnoteに関わっている方がいて、まさかの弘前で岡詩子さんもいっしょにnoteの話しが盛り上がったりしていました。このカオスぶり楽しい。

まだ次回の集まりは未定だそうですが、こんなに面白い人たちが集まる場は貴重なので、ぜひまた参加したいです。

わたしもいつも自宅作業に煮詰まるとマックカフェやヒロロに出かけている身、情報交換ができるコワーキングスペースができてくれたらぜひ活用したいですね!

自分が撮った宮脇さんの写真が目つぶりだったので、飴マンのツイートを拝借。

宮脇さん、山尾さん、ありがとうございました。
ぜひまた弘前でお会いしましょう!

関連記事