母の日の前日、息子に本気で叱られたハハの話しをしようか

母の日の絵

母の日の絵


先日の日曜は「母の日」でした。SNSを見ていてもかわいらしい子どもからのプレゼントが見られましたが、皆様いかがお過ごしでしたか?
そんな母の日の前日、息子に本気で叱られてしまいました。

原因はお待たせし過ぎでした

理由は、保育園のお迎えが遅かった上に、帰りに郵便局に寄ったら長蛇の列で、さらに時間がかかってしまったこと。
「列のせいじゃない! 母ちゃんがもっと早く仕事終わって、お迎え来ないのが悪い!!」
とメチャクチャ怒られました。
顔を真っ赤にして涙を流しながら、ぼかすか叩かれました。
これはもう、本当に息子の仰せの通りで、ひたすら謝る。
連休明けでやっと1人の時間ができたのをいいことに、だらだら仕事してて遅くなったという自覚があります。本当はもっと早く迎えに行けました。

買い物禁止で夕食がピンチでした

「あした、母の日だけど、なにもおてつだいしない!」
「今日は買い物無し! まっすぐ帰る!」

と言うので、食糧危機かと言うほど在庫が少ない冷蔵庫の中身で夕飯を作ることになりました。
卵も肉も魚もないよー。
「おわびに、何か好きな食べ物買って上げるから買い物しよ?」
と懐柔しようとしたけど、おいしい話しではごまかされない5歳児のプライド。
何度も謝って、ようやく…
「今日はゆるすけど、次はぜったいゆるさない。指切りげんまん!」
げんまんきった後で、
「今度やったら、母ちゃんは晩ご飯ぬき!」
と言われました。作るのわたしなんですけど。

それでも怒りおさまらず

なんとか今日は許してもらえたと思ったけど、帰宅したらまた怒りがわいてきたようで…。
息子、玄関に飾っていた母の日の工作を持ってきて、わたしの目の前で手をもいでバラバラにしました。
首も取ろうとしたけど、補強がされていて取れませんでした。
止めて止めて、と抱っこして止めようとしたけど、振りほどいてまたボカスカ。
「じゃあ、母ちゃんはしばらく2階で反省しているよ…」
と、2階へ上がったけど追ってきません。
昨秋に住処を変えてから、1人でいるのがまだ嫌だという恐がり息子だけど、この時は1人でずっといました。
怒りの方が1人の怖さより勝っていたようです。

そろりそろりと仲直り

いつまでも2階に閉じこもっているわけにもいかないので、夕飯を作りに降りました。
息子はタブレットでドラえもんの動画見てました。
晩ご飯を作っていると、何か後ろでがさごそ。
引き出しからテープを出しているようです。
で、うちのテープは台に入っていないので、苦労しながら端っこを見つけて、必要な分を出して、ハサミで切って…を繰り返しています。
普段なら、すぐに「母ちゃん、やってー!」というところを、黙ってナイショでやっているよう。
知らんぷりして料理をすすめていました。
しばらくして…
「母ちゃん、見てみてー!」
と、もいだ腕をテープで貼り付けて直した工作を、ほこらしげに持ってきました。
「すごいねー! ひとりで直したの!? ありがとー!!」
オーバーリアクション気味に驚いて、ぎゅっとしました。


補修された腕

補修された腕


りんご公園でウルトラマンネクサスと握手!

次の日は「母の日」日曜日。
ダンナ不在だったので、息子と2人で弘前りんご公園へ行き、「りんご花まつり」を見てきました。
弘前りんご花まつりは5月6日(祝)~17日(日)の開催。
土・日・祝には、ステージでのイベントもあります。
この日は「ウルトラマンネクサス」が来ていました。



成田亨展の前からウルトラマンづいているわが家、息子も張り切って食玩のウルトラマンギンガのブレスレットを腕に巻いて記念撮影してきましたよ。

桜が早く咲いて散った今年は、もうほとんどりんごの花も終わっていました。
それでも、屋台の食べ物を買ったり、乗馬体験なんかして、けっこう楽しく過ごせました。


忘れた頃にもう一度

それから次の日の夜、息子を寝かしつけていて、もう電気も消した後。
「母ちゃん、この前は遅くなったらご飯ぬきって言って、ごめんね…」
と、ぽつりと息子が謝ってきました。
ずっと気にしてたのか。なんぼかわいいんじゃ!←親ばか

子どもは別の人間だって何度も気づかされる

わたしはけっこう幼児の頃の記憶があります。
幼稚園でみんながわーっと遊んでいるのを眺めて、
(でも、みんないつか死んじゃうんだ)
って思った記憶とか。
紙飛行機を折るのが好きで、どれだけ美しくカーブを描いて戻ってくるか、折り方と飛ばし方を熱心に研究してたんだけど、先生がみんなと遊ぼうと誘ってくるのが面倒だったとか。

それは、一番いっしょにいた母親も知らない、わたしの記憶。

自分の身体から生まれた命だけに、ついつい同一のように感じてしまったり、コントロールしたりしようとしてしまうけど、生まれる前から別の命で、別の記憶を重ねている。
日々の中で、子どもをまったく1人の人格として扱うということがなかなか難しいのだけど、今回はまた気づかされました。

怒れられてホッとした

甘えん坊で駆け引き上手な息子が、真っ正面から怒りをぶつけてくるのは、赤ちゃんの時以来な気がします。
だだをこねるのは日常ですけどね。
ああ、この人は、本当に本気で怒ることができるんだ。
って、あの時ボカスカされながら、ちょっと安心しました。
いや、ひどい親です。

母になる気がなかったわたしが母になって6回目の母の日。
母にしてくれてありがとうね。これからもよろしく。