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読み聞かせをするなら、先にさっとでも目を通すべきだった問題

やっちまいました…。

図書館で借りてきたこの本、小学生低学年向けからだし、他の話しを読んでもそれほど怖くなかったので、油断していました。

この中に収録されている「つらら女」が怖すぎて、先読みしないで寝かしつけの読み聞かせで読んだところ、息子大号泣。

やはり、読み聞かせをする前は、ささっとでもあらかじめ目を通しておくべきだったと痛感した夜でした。
寝かすまでに時間かかったぜ。

「雪女」とは似て非なるものでした

この本を読む前に、別のところで「雪女」の絵本を読んだんですよ。

雪女も吹雪の夜に、ひとり暮らしの若者の家に道に迷った娘のようにやって来て、泊まり込んでいるうちに結婚するんですよね。ここまでは「つらら女」も同じ。
で、雪女は子どもを産んで、しばらく幸せに暮らしていたのだけれど、ある夜に夫が
「お前は昔見た雪女に似ている」
ともらしてしまった為に、豹変して夫を殺そうとしますが、子どもが泣き始めて情がわいて、自分が消えていくのです。

しかし、つらら女は違います。
若者と結婚する前に、数日間いなくなったと思ったら、たくさんの持参金を持って来ます。
それまで粟のおかゆがやっとだった若者は、結婚してから畑を買い、人並みの暮らしを始めます。
だけど、春になるにつれてつらら女は具合が悪くなり、ついにはこつ然と行方不明になります。

しばらくして若者は、周りの人の勧めもあって、別の娘と再婚します。
そして、前妻の残した財産で暮らしていきます。
また、冬が来て…

ある吹雪の夜に、前妻=つらら女が、「いきなりいなくなって、ごめんなさい」と現れるのです。

「お前、今までいったいどこに…」

と驚く夫のむこうで、隣の部屋から新しい妻が
「あんた、だれか来たの」



こわい、怖すぎる!! なにこの修羅場!?

そして、こわごわページをめくると…



つらら女、激怒して巨大なつららに身を変えて、夫の胸を突き刺します。

「あっ」と言って、夫は絶命。

外では吹雪の音が泣くように荒れ狂っているのでした……(おわり)

(※文章は記憶を元に書いています)


……
…………


どうしてこんなこわい話しするの-!と号泣する息子

どうしてこんなこわい話しするの-!と号泣する息子


でーすーよーねー。

いや、読んでいるわたしも怖かったです。

他の妖怪話は全然怖くなくて、やまんばは怖かったけど、まだ妖怪話の範囲内。

この「つらら女」は、やたら生々しくてぞっとしました。
次の奥さんはどうなったんだ。

事前に読みましょう

わたしは、わりと怖い民話も童話も、なるべくそのまま読む・語る派です。

だから、「かちかち山」ではタヌキが婆汁をじいさまに食わすし、「シンデレラ」では2人の姉がガラスの靴に足を入れるためにかかとを切ります。

でも、それはこちらも心の準備があって、どういう状況で語るかがわかっていてのこと。
夜寝る前の語りで、ここまでの話しを読むのは間違いでした。
油断大敵!

この一冊だけ先に返せと言われて、先日ヒロロの図書室に返してきたので、弘前市民で気になる方は探してみてください。

こちらも怖い「いるの いないの」

この絵本も怖いです。さすが京極夏彦。

ジュンク堂の絵本を読めるスペース(コトカフェの隣)にありますので、先に読んでみてもいいかと。

でも、息子はこの絵本が好きで、ジュンク堂に行くと読んでもらいたがります。
読んでいる間は、離れて耳をふさいでこちらを見ませんが。意味ないじゃん!

なんだかんだ言って、子どもって怖い話しが好きですよね。
わたしも水木しげるの妖怪百科とか、怖い話し関係の本を読むの大好きでした。眠れなくなるのにね。